その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

お金のありがた味

2020-07-11 04:57:34 | 転職

さすがに雨の日は遊びにいけないねぇ…

この度の豪雨災害で罹災された方々にお見舞い申し上げます。我が在所は、雪こそ多いものの、台風や地震など大きな災害が少なく(断層帯が走っているので、直下型地震が起こらないとは言えない。)それだけでもありがたい。しかし、雨、あめ、アメ。
昨日の農場長の訓示が効いたのか、きゅうり部長兼長男『ポン太郎君』は、通常の出勤時間より30分早く出勤し、収穫作業に着手しておりました。初出荷で50本、二日目100本(目揃え会へ)そして昨日200本と倍々ゲームで収穫量が増え、今日は400本かな…何てことはあり得ない^^; 等級もAS級2箱、BS級1箱、BM級1箱とまずます納得。これでようやく『ポン太郎君』の人件費が賄える…がしかし、C級約100本が残っている。「残り本数は?」…「分かりません。」「袋詰めに回せ!制限時間10分。」…。
真面目な性格が災いして、確実に100本確保出来ていないと取り組めない。「明日は市場が休日だから、100本をみすみす加工に回すつもりかっ!!!」突然の農場長の怒声に彼はパニックを起こしてしまいました。


除草を兼ねて土寄せしたいのですが…

C級袋詰め100本で3,800円、加工用10㎏で500円…価格差3,000円。最低賃金とは言え、働いた時間分だけは給料がもらえる身分であるから、春先からの資金繰りに四苦八苦している農場長の気持ちなど分かるはずもない。彼の時間給を調達するために、菜っ葉、大根を100円、200円の価格で売って何とか春先を乗り切って来たのである。そんな商売だから、みすみす3,000円をドブに捨てることなど出来るはずがないのでありますよ。(本数が足りなければ、彼が見つけ残したキュウリは必ずあるという確信の下での怒鳴り声でありますが、完全なパワハラですわなぁ…。)
夕刻、雨の中でキュウリを収穫する『ポン太郎君』…ショックで?疲れて?「疲れてお昼も夜も食べてないのよ。」と心配するオッカーであるが、農場長の怒りは彼女にも向けられる。「6月に朝昼抜きで何日俺が働いたと思っているんだ!健康管理も勤め人の大事な仕事だ!疲れたなら、さっさと寝ろ!俺が起き出す時間に寝るような生活をして朝起きれる訳がなかろうが…。」たった3,000円?こんな調子が100日間続けば、30万円の売り上げが消えるのである。金に汚い人間になって欲しくはないが、自分の給料がどうして支払われているのか、お金のありがた味を考え直して欲しいと怒り続ける『おやじぃ』でありましたとさ(笑)

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たまには頭を使え^^;

2020-07-10 05:40:19 | 転職

喰っちゃ寝、喰っちゃ寝の日々…

そして、体力が回復すると『男磨き』の旅に出るのでありますよ…♂猫は^^;
今年は昨年より10日程早く、主力作物であるキュウリ「夏もよう」を出荷出来ました。『おらだの農協JAおきたま』では、キュウリに力を注いでいるとは言うものの、その出荷量は少なく、未だに機械によるライン共同選別ではなく、農家各戸の個人選別(個選)で等級を選別しております。各農家の選別基準を統一化するため、実施されるのが「目揃え会」…A級品、B級品の明確な数値基準が定められておりますが、さらに現物を見ることによって、品質の安定化を図るんですけれどね…昨日はその「目揃え会」、この会の前に出荷出来るなんて、一端のキュウリ生産農家になった気分でありますよ^^;(何たって、目揃え会で部会員に選別結果を見られる訳ですから)少々、自信なさそうなキュウリ部長兼長男『ポン太郎君』に対して、『夢屋農場長』はAランクのお墨付きを与えましたけど(少々不安^^;)
キュウリは、最初の一本が取れ始めると、後は爆発的に成る、成る、成る…7月一杯は休む間もなく収穫作業に追われ、8月は整枝作業と肥培管理、薬剤散布のタイミングが今年の課題であると繰り返し伝えてはいるのですが…。


「柴咲コウさん」が農水省の審議委員だったなんて

突然、降って湧いたような「改正種苗法案改正反対」のツイート…感情論も相まって収拾がつかなくなり、今国会では審議未了で継続審議となったようでありますが…。アジア地域における優良品種のパクリと逆輸入…国内生産農家にとっては、捨てておけない課題であり、苦々しくさえ思っておりますが、自身はこうして来年に向けた「紅ほっぺ」の苗を確保しております。改正種苗法では、自家採種も事前許諾制となることが、農家の自家採種も制限されるのではないかとの疑心暗鬼を呼び、炎上の発端となったようであります。(農水省職員が、事前に十分な根回しをすべきだったにだけれどね…登録、パテント切れの一般品種まで許諾制となる訳ではないのだから^^;)
種子は確かに高い。そしてF1(優生遺伝)品種は自家採種が出来ないので(採種したとしても、次世代に優良性が引き継がれることはない。)買い求めるしかないのでありますが、イチゴやジャガイモは、こうして苗や種芋が作れちゃう…少しは法律も勉強しないとねぇ。
「目揃え会」に出席するために、普段より1時間早い出勤を命じられた『ポン太郎君』でありますが、指示や決まったルーチンをコツコツ熟すことは正直頭が下がる…しかしねぇ、これからの世の中を生き残るためには、自ら考え、自らアクションを起こさなければいけないと思うんですけれどね。昨今の風潮なんだよなぁ『指示マチック症候群』の若者が何と多いことか。たまには少し頭を使えよ(笑)

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兀兀と(こつこつと)

2020-07-09 05:17:16 | 転職

今年の初出荷…B級からのスタートです^^;

昨年よりも10日ほど早く『夢屋農園』の主力作物である「夏秋きゅうり」の初出荷であります。(直売所には一部出荷しておりますけれど。)今年は6月の天候に恵まれたようで、生育が早まった結果です。元肥の効きが強く、まだ太くてB級品として出荷しました。これでひと箱1,700円前後での取引(7月7日東京市場)であり、ようやく長男『ぽん太郎君』の人件費を稼ぎ出せるようになりますよ^^;(ちなみに、負けてはいられないと加工用の京南蛮も本日初出荷しました。)
「きゅうり」は九州地方から始まって、関東地方に移り、この時期から東北地方が主力となって市場供給されておりますが、価格は天候に左右され易く、春先の強風が「傷果」となって福島県産が低迷、その分、他の産地の価格が好調となるといったように、言葉が過ぎるかも知れませんが「人の不幸」を喜ぶような節もある商売であります。今回の集中豪雨は九州地方に甚大な被害をもたらし、その映像に心を痛める一方で、価格上昇した仕切伝票を見て喜んでいる自分が居る。我が在所でも被害こそ無かったものの、大雨で圃場は水浸しであり、これが原因となって根腐れなどの症状が現れ、結果、収量が落ちるということも十分考えられると言うのにであります。

今後を見据えて「きのこ」栽培も…

小規模な面積で最大の収益を上げる。手始めに「きくらげ」の菌床を購入し、試験的に栽培してみることにしました。農機具庫の片隅(日陰)に放置しようかとも思ったのでありますが、どうせなら実戦に近い形でと考え、「育苗ハウス」を増床し、遮光して、設置棚を自作してみました。出るには出るだろう…どうせなら「しいたけ」の菌床も入れてみるかと投資してみました。天から降ってくるものは「雨」であり「雪」であり、ジッとしていても『お金』が降ってくることなどないのでありまして、「兀兀と(こつこつと)」他人とは違ったことを試みております。友人『ノロ社長』は、ここぞと言うときには一気に投資を仕掛けますが、根っからの貧乏性の『夢屋農場長』は、ある程度の試算結果を基に確信が持てないとスタートを切れない。事業家としては、大成功もなければ大失敗もないという事業選択だから、鳴かず飛ばずの結果しか残せないのであります。「一端の事業家ならば、リスクは伴うものである。農家はリスクを取らない。」と語った地元の同年の社長の言葉が心に残っております。そうは言っても、『竹槍』を持って未開地で戦っている状況でありますから、単なる思い付きでは「事業」は始められませんて…兀兀、こつこつ、地道な落穂拾いを当面続けますわ(笑)

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夜中のかいもち(そばがき)

2020-07-08 06:56:42 | 転職

ススキの葉に造られた「カバキコマチグモ」の巣

カバキコマチグモ♀は産卵後、卵を守り、孵化すると幼虫たちは、母親の体液を吸い始め、30分程度で彼女は絶命してしまうと言われております。子育てのために自らの肉体を母乳替わりに与え、半日程度で抜け殻のようになってしまうと言われ、壮絶な子育てを続け、種をつないで来ました。ならば、一方の♂は^^;
九州地方を襲っている豪雨…知り合いも多く、甚大な被害状況に心が痛みます。「大伴旅人」を中心とする梅花の宴の序が出典となったと言われる「令和」という時代も大災害に見舞われた「平成」を脱し切れない時代のような気がします。「カバキコマチグモ」の母親が「種の存続」にその身を捧げるように、将来を担う子どもたちには健やかに育って欲しい。人間がようやく克服できたと勘違いしてきた自然災害や感染症に翻弄される昨今の世情は、もう一度、原点に帰り、自然や病気に畏敬の念を持てという『天の声』ではないかなどと考えるのは、少々考え過ぎでありましょうかねぇ…。


『カノコガご夫妻』の愛の結晶も「蛻の殻」

さて、『夢屋農場長』が研究職に向かないのは、注意力散漫で興味の対象が次々に湧いてくることにあります。研究対象の「カノコガ」の幼虫の姿さえも知らないから、採卵し、卵から育てたところまでは上首尾でありましたが、そろそろ『眼点』(黒い幼虫の頭部)が現れ、孵化間近と感じていたにも関わらず、仕事に追われて百均の飼育箱を放置した結果、大雨の七夕の夜中…ご覧の通り孵化しておりました。一説ではクローバー(シロツメクサ)が食草であるとの記載があることから、雨の中を採草し、与えてみたのですが果たして喰いついてくれるかいなか…。
若い頃は「夜中のかいもちみたいな仕事してんな!」と上司にハッパを掛けられたものであります。『かいもちひ(かいもち)』は、ぼたもちの類とされますが、我が在所では「そばがき」のこと。夜なべ仕事をして小腹が空いたときに、囲炉裏でそば粉を練って餅状にしたものだそうだが、出汁や砂糖が効いている訳ではないから不味い!!! 『夜中のかいもち』とは、「ノロノロと仕事をしていると不味い『かいもち』を食う羽目になるぞ。」という我が在所の方言、ハッパなのでありますよ。(十分、パワハラの響きがある^^;)深夜にクローバーを摘んで、実体顕微鏡を覗いて、一齢幼虫は観察できましたけれど、画像に写ってはいない^^; そして疲れ果てて寝てしまう…また、雨の合間を縫って朝から草刈りでありますよ(笑)

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でんでん虫の悲しみ

2020-07-07 05:58:59 | 転職

カタツムリの背中には大きな「肺」がある!

北の宮沢賢治、南の新美南吉と称される児童文学作家「新美南吉」は、29歳の若さで他界している。代表作に「ごん狐」がある。彼の短い生涯の中で書かれた「デンデンムシノカナシミ」に、「新美南吉」は「でんでん虫の殻は悲しみで出来ている。」と書き残している。しかし、独り嘆く「でんでん虫」の仲間たちも皆「悲しみ」を背負っていると語ったとか…。
貧しい家庭に生まれたことを嘆く者にも、裕福な家庭に育った者も、それぞれに「悲しみ」を背負っている。一時の権力の座を手にした者には「孤独」という「悲しみ」が付いて回る。人には「悲しみ」と同じ分だけ「喜び」がある。生きてさえいれば、必ず「喜び」に出会えるはずである。未来を担う子どもたちには、「悲しみ」の先にある「喜び」が得られることを信じて生きて欲しい…決して、自ら死を選ばないで欲しい。あなたの「死」は、また別の人の背中に「悲しみ」という重い殻を背負わせてしまうことになるのだから…。(実姉五七日の日に想う。)


これからは「ドローン」だよ^^;

さて、実姉を失って35日…早いものであります。「五七日」は、閻魔大王が故人の生涯を裁定し、天国行きか地獄行きかを裁判する日なんですと。だから近親者は「故人は良い人だった。」と応援弁護してあげなければいけない。しかし、姉の場合は助産師として、多くの新たな命を世に出すお手伝いをしてきたのだから、そのことだけでも善行として、「天国行き確定」と勝手に解釈しているのでありますけれどね^^;
いつまでも「悲しみ」に暮れている訳にもいかない。主力作物である夏秋きゅうりは、そろそろ『おらだの農協』に出荷できるほどの本数を数えるようになりましたし、加工用の「京南蛮」も、長男『ポン太郎君』に収穫させたら、ひと籠一杯になりました。これから3ヶ月は、毎日収穫の日々が続くのでありますよ。悲しんでいる暇もなければ、収穫の喜びを感じる暇もない日常がそこにある。そうこうして日々過ぎていくのかも知れません。
最近、めっきり会話の無くなった『夢屋夫婦』でありますが、昨日は姉の嫁ぎ先に行く道すがら、今までのことを振り返り会話を交わしました。オッカーは今まで語ったことの無かった「東京行き」の理由など語っておりましたけれど…「良かったねぇ、東京に行ったことでこんなに良い人に巡り合えたじゃないか。」と半ば強制的に幸せを説き伏せた『夢屋農場長』でありましたとさ(笑) さぁ、これから雨で一気に伸びた田んぼの草刈りですわ^^;

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特殊詐欺(きくらげ編)

2020-07-06 05:39:13 | 転職

日曜日に手伝ってくれるのは『シロ♀』だけ^^;

昨日(土曜日)の大雨で、外遊びが出来なかった『シロ♀』は、晴れ間をぬって働く『夢屋農場長』を追いかけてくる。ナスを収穫している農場長の足元で『お手伝い』を申し出てくれるのでありますが、正直、彼女の尻尾を踏みそうで怖い^^;
雨の中で昨日の早朝から、育苗ハウスを増床し、天幕ビニールを張り替え、日曜日にも関わらず遮光ネットを張っているのは、近々届くであろう「きくらげ栽培キット」の設置場所を確保するためであります。(今日、届いちゃいましたけれど^^;)蔬菜は納品までの処理に手間がかかり、果菜類(トマトやナス)は直売所の出品者とこれから重複してしまいます。当然、品種を吟味して導入し、栽培技術を磨き、商品の質の向上で差別化が図られるように心掛けてはおりますが、『夢屋農園』としての特産品が欲しい。さらに作物をほとんど出荷出来ない東北地方での冬に栽培可能な作物はないだろうか?そんなことを考え続ける日々にたどり着いたのが「きのこ栽培」…こう見えても大学で「細菌学」を履修し、「冬虫夏草」に関する立派なレポートを提出して、東大から講義に来られていた講師からは高評価をいただいた農場長でありますから、菌類に関する知識は少々ある!手始めにもっとも栽培しやすいであろう季節に、菌床栽培に取り組んでみようと思い立ったのでありますが…『シロ♀』のお手伝いもあって、中々進まない。彼女は午後、疲れて寝てしまいましたけれどね^^;


取り敢えず100g、10パック採れれば…

梅雨の季節に試験栽培をして、好結果が得られれば、オッカーに投資話を持ち込もう。「適切な温度管理が出来る栽培施設を建設し、購入菌床を自己解決出来れば、さらに収益率が高まります。きくらげは入門編であり、次にシイタケの菌床栽培、マッシュルーム栽培へと展開が可能です。必要なものは、オートクレーブ、滅菌水精製器、ストーブ、机と棚程度でしょうか。これで『小金貯子さん(オッカーの本名)』の最愛の息子さんの収入が確保されます。何たって微生物の世界は、Everything is possible.でありますから。(どこぞの都知事のように、要所要所で横文字を使うべし。『小金貯子』は横文字に弱い。)」そろそろ退職金という資産が枯渇しそうな『詐欺師夢屋』は、資金調達の妄想をしております。ダメ押しは長男『ポン太郎君』のひと言…「おかあさん。お願いします。」これで決まりだわ(笑)
しかし、農場長との結婚という大きな詐欺被害にあった彼女は、そうそう騙されないと思いますけれど…。実証実験は追々ご報告いたします^^;

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どしゃ降りの雨の中で

2020-07-05 05:34:29 | 転職

今夜は少々贅沢に…

髪が伸びたので1,000円カットで用を済ませ、土曜日お決まりの温泉療法(100円)で疲れを癒す。慎ましい生活を心がけようと思いつつ、食材を買い求めに行ったら、「鰻の蒲焼」が急に食べたくなった。若い頃は、『長物』は泥臭いイメージがあったし、安物の中国産うなぎで再度泥臭さを感じさせられたので、敬遠してきたのでありますが、先日の『還暦を祝う会』で友人『ノロ社長』の奢りの鰻は、そこそこにイケた。(奢りという代物は、泥臭さを飛ばす効果があるらしい^^;)
彼が買い求めたのは、この店のこの鰻に違いないと薄い財布を叩いて買ってみると、自腹の鰻には少々文句を言いたくなった。(尾っぽの部分は、あとで『ノロ社長』に届けることにしよう。)
地元名産の薄皮丸ナスが中々実を着けません。加工用の「梵天丸」は勢いが良いというのに、温度不足が原因だと思いますけれど、品種特性というものをしみじみと感じます。お陰で直売所でさえ「薄皮丸ナス」は500gで540円…庶民の食卓の茄子漬が500円なんて、そんなナスは食べなくても済む。そんな自戒も込めて、我が農園の「梵天丸」は350円とリーズナブルな価格で販売しておりますが、こういう商売では生活が成り立たない。いやいや、当面は『夢屋農園』の信用を勝ち得ようと質を吟味し、低価格販売に心掛けておりますよ。


今夜のおつまみは『たまんね漬』

今が旬の生ニンニクと出汁醤油にみりんで漬けた『たまんね漬』…婦女子には、ニンニク臭いと敬遠されてしまうのでありますが、婦女子には縁のない『おやじぃ』のパワーの源であります。
夕刻、何故かにこやかに晩酌のお誘いに来た『ノロ社長』は、アップルパイを試作していた。料理用の「青りんご」は、まだまだ収穫するには早過ぎるのでありますが、彼の場合、やりたい!欲しい!と思い立ったときが動くとき。シナモンや上質な砂糖を加えて調理したようであります。(酸っぱい!!!)しかし、さすが市販のパイ生地は、サクサクとして美味しい。甘いだけのアップルパイよりは、自然な酸味のパイが美味しいと感じたのは、舌がアルコールで麻痺していたからに違いない^^; いつもゴチになっているので、『還暦を祝う会』用に用意した「ローヤル」を持参しましたが、庶民のウイスキー「角」とは格の違うまろやかさ…「日中から飲むんじゃないぞ!」と釘を刺して、久しぶりに家族と夕飯を食べましたけれどね。(家族が不仲という訳ではございません。日没後の気温が降下した頃を見計らって、きゅうりやナスに潅水作業をしているからなんですけど…農場長は、夜も働いているのでありますよ。)今朝はどしゃ降りの雨の中で「育苗ハウス」のビニールの張替え作業を行っておりました。空いたスペースで「きくらげ」なんぞを栽培しようと思いましてね…栽培菌の販売元が、確か熊本県だったような…九州地方の大雨被害が気になる朝でありましたけれど。

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栽培講習会にて

2020-07-04 04:25:58 | 転職

改めて見ると不思議が詰まってる…

今朝も早よから田んぼの水見。大規模な稲作経営農家は、中干作業のための第1回目の溝切り作業をしているけれど、『夢屋農場長』は手押しの溝切り機で一発で仕上げるから、慌てずに水量を確認し、厄介な「アゼナ(水田雑草)」を手刈りしながらのんびりと稲の生育状況を確認しております。株の拡がりかたから見て、あと一週間ほど「分げつ」を待って、溝切りだわなぁと一端の稲作農家のような分析をする。『夢屋田』は葉色良好!『夢屋本田』はまだらな箇所があるから、溝切り前に尿素で葉色を上げた方が良さそうだなんてね^^;
今時、鎌で「田の草刈り」をするお百姓さんなんて居ませんけれど、良いんです…水路で鎌を研いでいるだけで、こうして羽化したての「アキアカネ」なんぞに出会えますから。こんな小さなヤゴから、何でこんなにデカいトンボが出て来るんだ?人間はサイズ違いの靴など履いた日には、痛くて仕様がないけれど、トンボも外套が窮屈になって、外に出て来るのかも知れない…などと子どものような発想が湧いてくるのでありまして、不思議が一杯詰まっている田んぼは歩いているだけで楽しいのであります。(今は亡き『おやじぃ』の親父は、いつまでも田んぼから帰って来ない息子が、慣れない作業で悪戦苦闘しているに違いないと心配していたようでありますけれどね^^;)


一説では日本のチョウ目は3,500種に及ぶとか…

したがって、目の前に現れる蛾は、主要な害虫でもなければ名前が出て来ない。知っていたからといって何の役にも立たないのでありますが、新たな種に出会えるだけで楽しくなってしまうのでありますよ。
さて、本日は『おらだの農協』主催の「きゅうり栽培講習会」…我が在所ではとも崇められる「小林取締役」の現地講習会であります。当然、きゅうり生産部長兼長男『ポン太郎君』と一緒に参加であります。夏秋きゅうりは収益率が高い…故に「きゅうり部会」の参加者は若手も多く、神の現地講演も熱が入るようでありますなぁ^^;(どこが後継者不足よと言いたくなるくらい若手の参加が多いんです。)
一方、県の改良普及所の先生はというと…担当は別件があったらしく代理出席…「今年は天候に恵まれ、例年になく生育は順調です。一部ウリノメイガの発生が見られますので防除に努めましょう!」ですと。改良普及員の資格を得るには「教育概論」も履修しているはずなのだけれど、現物を見せなければ『農家のおっちゃん』が蛾の幼虫まで分かるはずもない。『夢屋農場長』自身、「ウリキンウワバ」の幼虫を稀に見つけることはあっても、きゅうりの害虫として『ウリノメイガ』なんて聞いたことがないのであります。正式名称「ワタヘリクロノメイガ」…高知県の農業情報に画像が出て来る程度であります。結果、居もしない害虫に無駄な殺虫剤を撒くことになるんですけれど!
しかし、の講習は違うなぁ…実戦が根底にあるから。結局のところ、農業未経験の『ポン太郎君』の仕立て方は、根本から違っていた。(何を聞いていたのかねぇ^^;)自宅の圃場に帰って、忘れないうちに我がキュウリを見ながら復習でありますよ。「この子蔓は二節めで切ると花が咲く。その後、孫蔓を伸長させて、また切り返す。」農業技術は奥が深い。また新たな発見が出来た一日でありましたとさ。儲けもうけ(笑)

 

 

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国民精神総動員

2020-07-03 05:56:17 | 転職

「欲しがりません勝つまでは」

と言って、新型コロナ感染症に精神論で立ち向かっても仕方がない。1937年9月第一次近衛内閣が行った政策活動から、この国の政治屋は決して進歩していない。むしろ、仮想の敵を作って袋叩きにして、怒りや不満の方向を反らすやり方は、マスコミも含めて「イジメ」の構図と何ら変わらないのであります。
あれだけ叩いた「パチンコ店」で、クラスターが発生したという話は終ぞ聞かなかったし、「夜の街」関連として最近やり玉に上げられている繁華街でも、やれ近づくな、迷惑だと連呼するだけで、4割の感染経路のみを批判する。残り4割は市中感染の可能性が高く、日々の生活にも気を付けるべきであるという視点が欠けている。「営業補償はもう財政的に出来ません。」と正直にコメントすべきであり、「オリンピックを中止して余った予算を感染症対策に回す。」と語る対立?候補も開催補償金の視点が欠けている。「接触削減8割」を連呼しておいて、効果が無かったのではとの反対意見が出ると、責任を専門家会議に押し付け、それが叶わないと見るや意見の拠り所とすべき専門家会議を解散してしまう。その時々の雰囲気とご都合主義だけで政策を進めれば、失われた20年どころか、今後10年のツケは、彼らの関与しない孫子の代に引き継がれるだけである。『おやじぃ』たちの還暦祝いで浪費したツケは、約1ヶ月間の菜っ葉、大根生活で解消できるが、子どもたちに回されるであろうツケは重いと感じる『おやじぃ』であります。(友人『ノロ社長』が、晩酌のつまみの貧困さをUpしてくれと言うので、ついでに雑感を述べてみました^^;)


「何の役にも立たない」観察を続けています。

さて、6月26日にヒメジョオンの葉裏で交尾していた「カノコガ♀」を飼育箱(百均調達)に移し、採卵を試みてみました。彼女は四つの卵塊(30個~70個)を残し昇天いたしました。食草と言われているクローバーを入れておりますが、産んだ場所は飼育箱の天井に三か所、壁面一か所…孵化して、幼虫の姿を確認出来れば今年の課題は一部成功と言えますが、本当にクローバーで飼育出来るのか?農作物の主要害虫でもないから、分からないことばかりであり、早朝に肉眼で確認できるであろう「性行動」を観察できれば、性フェロモンと♂の探索行動の関係性が少しは理解できるのではないだろうかというところが研究の柱なんですけれど…害虫として取り上げられない対象だから、人の為にはならないかも知れないけれど^^;
60年間生きてきて、何か世の中に恩返しが出来ただろうか?今の政治に文句を言いながら、具体的な行動なんて何もしていない。もし、私に20年の命が残されているのであれば、ここからが社会への恩返しの時間であると考えている。個人で出来ることなど限られてはいるけれど、具体的なものを残したい…精神論ではない目に見えるもので残したいのですけれどね^^;

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農業という社会貢献

2020-07-02 04:48:44 | 転職

我が家の『柴犬コウ』も食べなかった(涙)

本日より7月、長男『ポン太郎君』の出勤時間を8時からと一方的に通告いたしましたが、20分の遅刻であります。(怒らない、おこらない…昨日より15分早く出勤したのだから^^;) さぁ、気を取り直して、少々早採りではありますが「令和2年産夏秋きゅうり」を初収穫し、一本は仏さまにお供えして今年の生産安寧を願い、一本は家族で試食してみます。「ん~!(少々瑞々しさに欠けるような…早採りのせいでしょうか?)きゅうりではある!」ならば、我が家のきゅうり評論家『柴犬コウ先生(本名:さくら)』に試食をお願いしてみましたが、食べない…「不合格!!!」 先生は、パリパリ感のある『おきゅうり』しか召し上がらないし、子どもの頃は大好きだった『納豆』さえ顔を背けるようになりました。きゅうり評論家という地位を築いた彼女は、美食家に変貌されたようであります^^;
まぁ、生産者としては、再度気を引き締めて、美味しいきゅうりを大都会にお届けすることにいたします(笑)
ちなみに、7月1日より直売所の出荷きゅうりを一本当たり30円から20円に一気に値下げしました。我が家の露地物が出始めたということは、家庭菜園のきゅうりも出始めたということ…5本袋詰めのきゅうりは、所詮B級品でありますから。(とは言え、直売所ではC級品としか思えないきゅうりが堂々と鎮座しておりますけれどね。)

ブルーベリーの実も色付き始めましたが…

若手の農家が満を持して「ブルーベリー」を直売所に出品しておりましたが売れません。昨日は、売れ残り品が半額になってましたから…。ジャムにするには包装量が少なく、ヨーグルトにトッピングするには…お値段がねぇ。田舎の直売所の特性と言いますか、良い物であっても生活習慣に馴染まないと売れません。もうひと世代経てば、売れ筋になるかもしれませんけれどね。
そんな思いを抱きながら、6月納品物の請求書を作成しましたが、これがまた厄介でエクセルでソート集計しながら約1時間ほど掛かってしまいました。(農家のおばちゃんが手集計していたら、もっと苦労するに違いない。)ポスレジさえ導入すれば生産者・出品者も楽なのにと思いつつ、町の指定管理者として運営受託している公益団体では予算が無くてポスレジさえ導入できないんでしょうなぁ。「前からこうやっているから…。」と応える彼女たちに、観光PRと収益を上げるという課題を解決することはできないだろうなぁと内心思っているのであります。そんな会計事務をしていたら、大雨の中を友人『ノロ社長』がお決まりの晩酌のお誘いにやって来た…「お~い!水路の水が溢れて、すごい勢いで田んぼに流れているけれど大丈夫かぁ?まぁいいか…早く飲もう。」
請求書をプリントアウトしてから、しみじみと『ノロ社長』に語った。「イネは、穂が出て泥水をかぶらない限り大丈夫だよ。水に驚いて水路の止め板を外したら、下流の『清二さん』の家の前に滝のように流れ込んでしまうんだよ。これが田んぼの湛水機能、調整池としての役割かなぁ。田んぼを耕作しているだけでも何らかの社会貢献は果たしているんだけれどね。」と。
生活は決して楽ではないけれど、敢えてきゅうりの値段を下げる。基本赤字続きの田んぼを耕作する…税金という形での貢献はできませんが、『お百姓さん』としての幾ばくかの社会貢献は果たしているつもりです^^;

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