「この言葉を忘れない 3・11語りつぎたい勇気と感動のつぶやき」を読んだ。
この本を読んでよかったと思うのは、アンパンマンの正義についての言葉に出会うことができたから。それは、次のようなものだ。
「それいけ!アンパンマン」の脚本家 島田満さんが、やなせ先生の言葉を思い出して綴ったツイッターです。島田満さんのツイッターが見つかったので、オリジナルから転載させてもらいます。
これら、やなせ先生をめぐる島田満さんのツイートは、本に出ていた上のツイート以外にもココでたくさん読むことができました。先生の戦争体験の話などもありました。もっと読んでみたいと思われた方は是非クリックして読んでみてください。
「正義とはおなかが空いた人に食べ物をさしだすこと」というのでは、日本国憲法の前文にある「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」を思い出し、誇りに思えました。その正義を実践しているペシャワールの会のアフガンで灌漑事業を行っている中村哲さんのことも誇らしく思い出しました。
そして、この理想に燃えた日本の美しい憲法を台無しにしようとしている憲法改正案をココで前文だけでも読み比べてほしいと思いました。
1番下の「正義を行うことには必ずリスクがあり、自分を犠牲にしたり、深く傷つくこともある」という部分を読んだ時には、今の自分のリスクをとって国会でまともな答弁をせず、噓を平気で並べて正義を行わない人々の多い今の日本の現状を思い出して、(この言葉をすべての日本人の仲間にしっかり届けたい!)と心から思いました。
震災の時、アンパンマンの歌が人々に強い勇気を与えたそうです。この島田満さんのツイートが発信源だったのかはわかりませんが、アンパンマンが今の日本の現状を憂いて、再登場してくれることを心から願っています。
やなせたかし先生が2013年に亡くなられた時に、私はブログのココでアンパンマンの歌のこの部分をコピーして皆さんにお伝えしていました。
なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ!
時ははやくすぎる 光る星は消える だから君はいくんだほほえんで
8年目を迎える3月11日を前に、もう1回子どもから大人まですべての人にやなせ先生がこの歌詞で届けたかった強いメッセージを受け止めてみませんか。中江さん、姉ヶ崎さん、加計さん、佐川さん、そして噓をつき続けている方たち、本当にその生き方でいいのですか? そして、私自身にも毎日問うて行きたいと思います。ほほえんで、自分を誇りに思って死にたいから。
*この本を読むまで、島田満さんの書かれた脚本のアニメはたくさん楽しんでいながら、彼女の名前すら知りませんでした。島田さんが2017年に58歳で亡くなられていることも、ココから知りました。このツイートも含め、私たちに残して下さった作品に感謝します。