チャンスを生かせるということ、これは簡単そうで本当に難しい。
イチローは、この前の記事でアップしたように、チャンスを生かしてヒット!米単独3000本安打に、あと9安打としました。
これは、非常によかった~~~。
でも、社会の勝ち負けは野球のように簡単ではない。
EU離脱を国民投票で決めたイギリスでは、離脱賛成派だった人にも選挙結果に後悔をもたらしたりし、再投票を求める動きがでたり・・・「後悔」(Regret)とつなげた「ブリグレット(Bregret)」といった新たな言葉を生んでいるそうだ。
日本ではこれから、東京都知事選を迎える。
東京では参議院選挙の後悔を形にするのか、はたまたダメ押しになるのか。
主要な3候補、小池・増田・鳥越の3人の都知事選挙の運動開始の第一声というのをyoutube で検索して見比べてみた。
見比べて、印象に残ったのは、Seal's の奥田愛基君の鳥越さんへの応援演説(ココから)の素晴らしさ。
奥田君は挨拶で「誰かのための東京じゃなくて、皆のためのための東京にしましょうよ。(応援で)僕が話すのはこれが最初で最後かもしれない。なぜって、もっと皆の声が聞きたい。・・・都知事選の前の参議院の選挙でも、政治家の人ばかりがしゃべっていた・・・自分たちの選挙にしましょう。自分たちの政治にしましょう」っと語りかけた。
紹介でSeal's代表と最後に言われて、再び壇上にのぼり「すいません、Seal's代表じゃないんで。東京都民、大学院生奥田でした」と言ったのも印象的だった。毎日新聞の動画でその気持ちはさらに深く語られている。是非、多くの人、特に若者に見てほしい。
今回の共産党を含めた1人区の民進、共産、社民、生活の野党共闘。
「参議院選挙で32あった1人区で自民党が21勝11敗だったことに関して、「1人区全体での議席獲得率は66%にとどまり、大勝した2013年参院選の94%から後退。自民党が野党だった10年の72%も下回った」と読売新聞ではココで分析しているが、上記の毎日新聞の動画インタビューで奥田君が言っているように、これは評価してもよい数字だった。国会前に人々が結集して野党も垣根を越えて安保法案の成立に反対した熱気が伝わってきた。
民主主義を守る力は、議員や政治家やマスコミの人のものではなく、私たちひとりひとりなのだ。多くの人がその自覚をもつことが、何よりも大切なのだ。1863年にリンカーンが呼びかけた「人民の、人民による、人民のための政治」 それが、今問われている。
イチローもアメリカの野球界で戦っている。奥田君も選挙の時だけでなく、自分の日々の生活の中で考え行動している。
あなた、そして私は?
見過ごしていたけれど、7月上旬のニュースに、去年の「武器輸出禁止三原則」が転換されたことで、防衛装備庁がイスラエルと無人偵察機の共同研究の準備を進めていることが報道されていた(琉球新聞ココから)オーストラリアへの潜水艦輸出は失敗におわったが、経済の活性化のために「死の商人」としての商売へと乗り出す安倍政権。経済の豊かさと引き換えに日本が失うもののをしっかり見据えたい。
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