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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

渡辺かづき先生とのレッスン169

2020-10-08 22:53:20 | ピアノ

    前回の”レッスン168”の時に少し書いたように、この12月にちょっとピアノの発表の場をもてることになり、渡辺先生に弾く曲をどれにするかを少しご相談。先生のオリジナル曲を2曲弾こうかと持ったのですが、先生が「1曲は誰でも知っている曲がいいのでは?」「そして、2曲弾くときは印象の違う曲、楽しめのと静かな曲というようにした方がいい」とのアドバイスを頂き、カーペンターズの先生アレンジで「Song for you」と「Endless Blue」というDVDに先生が提供したオリジナル曲”Red Sea"にしようかな~ということになりました。

 そのため、2週間の練習の中に練習する曲が2つ、実はまだ決めかねてもう1曲も練習していたので、いつものピアノの練習時の曲に加えて3曲練習が増えていたので、ちょっと1曲あたりの練習時間は少なくなっていました。やや不安な気持ちで、雨の中を今日はレッスンへ。

 まずは、実は前回から先生に質問があって準備していたのに、質問するための教本をうっかり家に忘れてし損なった質問から始めました。これは、しばらく練習につかっていた、藤井英一の「ジャズピアノトレーニング」の最初の頃に先生とレッスンでやったものなのですが、どうもジャズの「弾み方」が今ひとつ掴めていない気がして、初心に戻って読み返して分からないところが出てきたのでした。前回はスッと素通りしてしまっていたのですが・・・

      

     四角に囲まれたエチュード6のフレーズを、ジャズの「弾む」感じまで譜面にしっかり書き取って、練習曲19を弾くようになっていました。よく先生には「3カウントでやっていますか?」と注意を受ける私ですが、まさに、4分音符を3カウントにして、2対1に音割りをして弾くようになっています。

     文字通り3カウントになっている練習曲19。クラシックとは違って、ジャズでは譜の通りに弾かないというのはわかっていましたが、4分音符が連符になっていれば、「タータ」のように2対1で弾くものの、後は休符やスラーやらタイが入ると、よくわからず適当に弾いていました。でも、自信がなくなってきて、ちょっと真面目な生徒らしく初心に返って、最初から復習してみたのです。

     すると、前回もちょっと教本なしで先生に同じことを聞いた時に、「そうそう、どんな時も3カウントで弾くのですよ」との先生の返事でしたので、今日は忘れずに教本を持参して、先生に見て頂きました。 ジャズらしく替えられた練習曲19。そして、練習曲20を弾く注意に、「19の練習ができたら、右手の弾き方を変えないで練習曲20を弾く」と書いてあるのですが、ここまで勝手に休符まで入れる弾き方に変えるのが、本当の弾き方なのですか?と質問。

     先生の答えは「そうそう、しっかり楽譜に落とすとなるほどこうなるんですよね・・・藤井先生はさすがだなぁ~~~」と感心しきり。「ここまで譜に書けないから、みんな上のような譜で、確かに自然に下のように弾いているのかも」と藤井先生の説明に舌を巻かれた様子の先生。

    「やはり、そうなんですか」と私。実は今回、この解明のためにさらに藤井英一さんの「やさしいジャズ・ピアノ奏法」という本までも買い込んで研究していました。そこで、その本を開き、4分音符の弾き方を懇切丁寧に書き込んだエチュード1の出だしを、ちょっと弾いて、先生に確認して頂きました。

    

すると、「まず、ペダルは踏まないでやってみましょう」「最初の3つの音はスタッカートに線ついているので、弾き方が違いますよ。3カウントの2っ分です。4小節目の最初の音はスタッカートですよね。これは、3カウントの1。違いを気をつけて弾きましょう」とのこと。「キャハーッ!」いい気になって、だいぶジャズっぽく弾けるようになってきたと思っていた驕りの鼻を、いっきに折られちゃった感じでした(嘆)

   世の中が、前進したと思っていると長期政権で倫理観も誠実さも滅茶苦茶になってしまったように、前進はたやすくないようです(苦笑)階段を上に素直に昇っていけるばかりと考えるのは甘い!!!「振り出しへ戻る」のカードを引いてしまった心境。「クラシックから始めた人は、この3カウントでスイングするのが不得意な人多いですよね」と先生。そして、先生が模範演奏をしてくださるというので、録画させて頂きました。

  「それにしても、3カウント不得意なので、これを忠実にやろうと考えたら、ハードルがすごく高くなっちゃいました」と嘆くと、「感覚で、慣れてくるんだけれどね」との言葉。いつになったら???また、何だかジャズの入り口が見えて来たと思ったのに、遠のいていきました。

   さて、疑問は解けたモノの、ハードルが高くなり、やや自信喪失しながらも・・・前回出だしだけ弾いて、音もリズムも大丈夫と先生に言われたガーシュインの"Love Is Here to Stay" を弾いてみました。自主的に途中で弾くのを止めて、「こっちは、こうなると弾き方大丈夫なのでしょうか?」と恐る恐る聞くと・・・「正直、正確にいえば、ちゃんとスタッカートと、それに線のついている音は、区別して弾く方がいいかも。ちょっと弾いてみましょうか?」と、こちらも気軽に模範演奏をして下さいました。なるほど、なるほど~。(先生、難しくてたいへんだ)ということだけは、よく分かりました(笑)と、再度弾くのは諦めて、宿題に。

   そして、先日頂いた、先生の新しいCDのタイトル曲”A Brand New Days"。 予想以上に曲のコードの変化が激しくて難しく、コード譜面から半分だけ自分が弾けるように譜を書き直したところを弾いてみました。「まだ、うまくは弾けていませんが、コードとかの読み違えとかはなかったですか」と確認すると、「それはなかったけど、今、完璧に8ビートで弾いていましたよね。これもほんとはバックの人がみんな3カウントで演奏していて、僕もちょっと微妙なところはあるけれど、例えば、ここの弾き方も~~~~」と私が8ビートで弾いたところを、(私の真似で8ビートで弾いた後、3カウントを感じてスイングする感じに直すと~)、と実際に何カ所か弾き比べてみて下さいました。(う~~~ん。弾けるかなぁ?) 疑問符がいっぱいになってきましたが、模範演奏も録画させて頂いたので、今日は先を急いでここまでに。

   あと、10分というところで、12月の演奏会で弾く予定  "Red Sea"と"Song For You"を聞いてみて頂きました。 音は間違っていなかったようですが、"Red Sea"の方は、動画を見ながら作った曲だから・・・と先生としては納得いかない箇所もありそうでしたが、(まぁ~いいかな)ということで、次回にまたしっかり練習してくることに。安心なことに、この2曲ともスイングする感じではない曲なので、今日のレッスンで苦しんだ迷いをもたずに弾けそうです。ただし、練習を積まないと人前で恥をかかないといけないので、これから頑張ります。

   いや~、今日は1時間とは思えないミッチリ詰まったレッスンでした。それにしても、双六の「振り出しに戻る」が、こんなところに潜んでいたとは。油断大敵でした。スイング・ジャズは聞いて気持ちよくても、なかなか弾くのは難しいようです。

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