今年もよろしくお願い致します
さあ、2025年がはじまりましたが、まずは恒例のひとつ前の月の巡りの振り返りから、いつものように始めますね。
みて下さいびっくりのラインアップです。 12月は、本当に快晴続きでした。
ちょっと怪しげな離れ業(?)も使いつつですが、ほぼ毎日 月をみることができました。ただ、その分、空気が乾燥し、火事のニュースが多くて。
みなさん、十分に気をつけてください。
では、今年はサクサクとさっそく今月の惑星の話題からお伝えします。
去年の暮れからの賑やかな夜空を、みなさんは眺めてみましたか? クリスマスも晴れて、イブからクリスマスの朝にかけて、金星、土星、木星、火星、月、水星、太陽と、曜日の天体をすべて見られた上に、双眼鏡とかないと見られない天王星、海王星なんて惑星まで列をなして去年は現れた惑星が揃ってお祭りをしているような夜空でした。そして、この1月も、すべてとはいきませんが、まだまだ惑星が存分に楽しませてくれます! さあ、見ていきましょう。
水星:太陽に近く、しかも元々が小さい水星が、去年の12月には、(ここまで見えるの?!)と驚くほどに未明の空で頑張って、存在感を示してくれました。でも、さすがに、これからは徐々に高度を下げていき、見づらくなります。太陽の向こう側をまわって、戻ってくるのは3月の夕空となります。見たいと思う方は、休みで空気もきれいなこの正月休みが最後のチャンスですよ。
金星:今でも、夕方の空で1番明るく輝いていますが、その輝きがさらに2月15日の最大光度マイナス4.9等に向かって明るくなります。高さの変化にも気を付けてみると面白いですよ。そんな明るい金星のそばに今日から見えてくる夕方の月が寄り添っていきます。金星には3日、その後はだんだん土星と接近します。その様子は土星で説明します。
火星:赤いのを感じられるほど近くなってきました。1月12日が最接近です。大接近とは言えませんが、明るくなった火星に、翌日には丸くなった月がよってきてます、下の図のように、火星と双子の2つの星、月が近づきます。月明かりが邪魔になることはないと思います。楽しみましょう。
ところで、これからの火星は<上旬はかに座を西に移動し、中旬にはふたご座に移る>という惑星独特の「逆行」現象が見られます!
双子座のポルックスとカストルは明るく並んで見つけやすいので、これからしばらく双子座に向かって進んで行く様子を眺めていると、その後どうなるかな~~~~?2月下旬には、回れ右して、また双子座から引っ込んで元の場所への戻ってきます。
*下に転載した木星の図で双子座と木星と13日14日の月との関係がわかります。
**逆行については、別の国立天文台の動画のココをみると分かり易いですよ。(動画の中ほどに、説明が出てきます)。
木星:金星と同じように俄然明るいです。ほぼ暗い空のどこかには見えますので、夕方は金星、土星を見たら、土星から西に目を移して行って、明るい星をさがしましょう。さらに、月が木星に近づく10日と11日は木星が見つけやすく、アルデバランやカペラという明るい星も輝き、写真映えしそうな風景となりそうです。
雄牛座のVの字と一緒に撮れるといいなぁ~と楽しみです。
土星:さきほどもう図を転載したものを出して土星についても書きましたが、金星のそば近づいて月が、4日には土星に近づいてきて、5日には土星を通り過ぎて(月が土星と金星を落っことして空に高く飛んで行くように)みえそうです。
ところで、土星はちょっと暗めで見づらいですが、今月金星と土星をよく見ていると広い空の中でだんだん2つの惑星がくっついてくるのが分かります。
惑星には時々こういうことが起こりますが、太陽のそばの夕空や未明の空をうろうろしている内惑星の金星と他の外惑星では、けっこうこのような現象が見られます。(これまで土星が暗くて分からなかった~)という方は、是非このチャンスに土星を見つけましょう。大人しく集団行動をする恒星たちの中にあって、<ひとり果敢にも他の星に忍び寄る「遊び星」=惑星ならではの遊び姿>が、面白いですよ。
去年の暮れも惑星の追っかけとなりましたが、1月も惑星にワクワクされる忙しい日々となりそうですね。
声を出せない空の星達ですが、見上げるとこんな面白い事になっています。特に見つけやすい惑星が勢揃いの今は、まるでショータイム!!!
翔平だけでない、惑星のショータイムをエンジョイしませんか。
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