LINEを頻繁に使うようになって、発見がいっぱいあるが、まず驚いたのは、音声入力。これは、PCにもマイクのマークを使えばできるし、すでに友人が使っているのを見聞きしたことがあったので、「面白い、便利だ」とは思ったが、今回の発見ほど驚かなかった。
今回みつけたのは、LINEの画面で写真を送ろうとして、トーク画面で、トークの入力欄の横のカメラマークで写真を撮った時だ。
これが、写真を撮り終わったところだが、いつもなら、右下の紙飛行機マークで送信してしまうのだけど、ふと、右の編集のマークに目がいった。上から「写真を回転させる」「絵文字を入れる」「タイトルを入れる」「文字を手書きで加える」「ボカシをいれる」「色調整」は、特にどうというこもないが・・・1番下の<額に入ったようなAのマーク> 、(これって何?)と気になって、クリックしてみた。
すると、
写真の中の文字部分が選択されて、下に日本語の活字に一瞬で置き換えて出てきた!!!
実は、以前仕事で翻訳をする時に、こうした機能をもつ翻訳機を使っていたので、「アッ!」と思った。その時の翻訳機は手のひらサイズではあったが、購入したモノを使っていたので、それが、LINEで無料で手軽に使えるのには驚いた。
E
や
R
8 ゆ
というのは何だ?と思ったら、写真を撮った時に、この手帳をPCの上に置いて撮ったので、PCの文字が写って、そこのE や Rの文字に選択したと色がついていたので、「あらあら、こんなのも 拾っちゃったのね」と笑ってしまった。
でも、次に、左下のみどりの英語に翻訳というのを押してみて驚いた。
即座に、見事な英語訳が出てきた。職場で使った翻訳機と変わらない。”E and R8 water ”は変なところまで読み込んで訳したのはご愛敬として、その後の翻訳は、ちゃんとしている!
(世の中の便利は、ここまで来てしまっているのか~)と思った。
電卓で簡単な暗算すら放棄して、計算をするのをやめてしまった私。
じゃあ、この翻訳機能はどう使われていくのだろう。通訳や翻訳家は仕事が当然減るだろうなぁ。私は、リタイヤしてからでよかったようなものの・・・
でも、電卓で計算をやめてしまったように、これで皆が外国語を覚える気が失せるということはないのだろうか。外国に行って不便だから、外国人と話すのに外国語を知らないと不便だから勉強するのに。もう、外国人が日本語を知らずに日本にきても、ガイドは不要になりそうだ。なぜなら、観光地の説明看板や注意書きも写真を撮って翻訳すればいいのだ。
そう、今、降ってわいたように、chatGPTの使い方が問題になったり、AIの技術向上で日本も大騒ぎになっているが、この問題は実に深刻な変化をもたらす。世の中の「仕事」の根底を覆してしまうだろう。 全米俳優組合がストライキをしているそうだが、ココを読むと、様子がわかる。
AIが脚本を書くなど、人工知能の進歩によって脚本家の仕事が減らないよう保護する体制や、脚本家のアイデアがAIの生成した作品の基礎として使われる場合の方針が不十分だと、組合は訴えている。実際、このストライキ中に配信されたマーベルの新シリーズ『シークレット・インベージョン』のオープニング映像をAIが生成したことが発覚し、大きな批判を受けた。(略)
AI技術の発展と俳優の肖像権に関わるものであり、現在のオーディション現場にその影を落としている。今、映画に実際に出演するためではなく、“スキャンされるため”のオーディションがあるというのだ。俳優は“1日分のギャラ”で外見をスキャンされると、その肖像権を所属会社が保有し、本人の同意もそれ以上のギャラもなしに永久的に何度でも勝手に使用されるのだ。そうなったとき、画面に映るのはもはや俳優ではなくデータイメージであり、その演技は俳優の演技と言えるのだろうか。AMPTP側が言う“画期的なAI提案”に対し、俳優組合が猛烈に抵抗するのも当たり前だ。
昨夜、ちょうどこれに関するニュースでAIが作った動画を見せていたが、違和感なく人間が作った動画のように見られて遜色がなかった。これでは、失職をする恐れがある職業がいっぱいになる。
AIにクリエイトすることはできるのか? 既存のもののデータ処理なので、クリエイトはできないと思えるが・・・。でも、ある程度のものはAIが作ってしまい、仕事がない中で、人間はクリエイトする能力をどうやって身につけていけるのだろうか?
フェイク映像も得意とあって、オレオレ詐欺も声まできっとデータを入手したら本物そっくり、Zoomで話しても、家族は見抜けないくらいのことは簡単にできるようになるだろう。世の中、滅茶苦茶になりそうで、私の想像力の方が追いつかない。
人々の役に立てるつもりで作ったダイナマイト、原子力、AI技術・・・それらが、武器、核兵器、人間のやる気と向上心を培う仕事の喪失につながっていく? 人間って、なんて愚かな生き物だろう。滑稽な人間が、自滅していくのをみるような思いに駆られてきたのはわたしだけだろうか・・・。 何だか、便利な機能をLINEに見つけて喜んだものの、喜んではいられない気持ちになってしまった。
さあ、私たち人間は、どこへいこうとしているのだろう。