日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



今回、北穂小屋でご一緒した方はすごい人でした。

軟弱な私は、夜行で上高地に入りその日は涸沢泊まり。
翌日は涸沢から北穂と、登りに二日かけたのです。
同じバスに乗っていた、私よりひと回り(以上?)ぐらい若い男女3人のパーティーは上高地から一気に北穂を目指すと言っていましたが、私にはとても考えられないことです。

ところが!
松本市在住というそのオバサマは御年73才!
その日午後4時半ごろ北穂小屋に到着したその方は、早朝松本の自宅を出発し上高地に入り、そのまま一気に北穂小屋まで来たと言う。
はぁ~!
すごい~!
小柄で背丈も150センチ前後かと思われるその方の、どこにそんなすごいパワーがあるのか!?

翌日雨の中の下山は私が一足先に出発したのですが・・・。
朝食を頑張ってちゃんと食べたにも関わらずお腹が空いてしまい、涸沢ヒュッテでおでんを食べ、15分後に歩き始めたところでこのオバサマとばったり再会。
しばらくおしゃべりをしながら一緒に歩いていたのですが、短い歩幅でトントンと歩くその方のペースに、とてもじゃないけれど付いていかれない!
一緒にその方のペースで歩いたらきっとバテてしまうと思い、「ゆっくり歩きますから~。」と先に行ってもらいました~。とほほ・・・。

情けない話ですが、私はゆっくりマイペースでしか歩けないのです。
特に登りでは心臓はバクバクするしすぐに息切れがしてしまって、休み休みでないと登れないのです。
今回小屋でご一緒した別の方に、それは肺活量の問題と言われました。
私と同年代ぐらいと思われるこの方も登山のベテランで、もう少し若い頃には水泳やマラソンもやっていたといいます。

こんな訳でツァーなどには参加できません。
大勢で歩くツァーには参加したいとも思いませんが・・・。

聞けばこのオバサマは、以前は山登りをしていたが少し途切れていて、3年ぐらい前からまた再開したと言います。
そして毎日3キロのウォーキングと、3キロの荷物を背負っての階段の上り下りをやっているとのこと!
元々の体力もあるでしょうけれど、やはり毎日のこういうトレーニングが大切なのですよね~。

体力ないのに何もやろうとしない私。
ひと月に2回ぐらい山登りすれば今の体力が維持できるだろうと考えていたのですが・・・。
心肺機能を高めるにはやっぱりウォーキング、とも言われました。

帰りの道々、これからは30分早く起きて早朝ウォーキング始めようかしら~と本気で思ったのですが・・・。
そうすれば私もあと10年、北アルプス登れるかしら~と思ったのですが・・・。

思うばかりでなかなか実行に移せません。



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後立山から帰ってから、皮肉なことに晴れ続き。
こうなると気持ちが落ち着きません。
あと3日間は晴れるという予報を信じて、予てから行きたかった北穂に行ってきました。
しかし、予報はあくまで予報。
今回も見事に裏切られ、3日目は夜明けからガスと霧雨。
下山中はしっかり降られてしまいました~。
今までやったことのない雨具の手入れなどしていったから降られたのか?
靴には防水スプレーまでかけ、私らしからぬ行動が天の神様をびっくりさせたのかも~。

一昔前はお盆の混雑を過ぎると潮が引いたように誰~もいなくなると聞きましたが、最近の中高年登山ブームで様相が一変したようです。
ツァーや毎日が日曜日な人々が繰り出し、バスも山小屋もけっこう賑わっておりました。
特に今年は7月中お天気が悪く、8月になってからようやく山に行かれるようになったので、みなさん待ちに待ったというところなのでしょう。

最盛期のようにパスが何台も出るということはないのですが、上高地行きの夜行パスは満席。
今回もグリーンカーを利用しました。
グリーンカーは座席によってずいぶん差があることがわかりました。
前に利用した時は一番前で狭かったけれど、今度は後ろから2列目でたっぷりゆとりのある座席でした。
端の一列の座席では狭いところがあり、身体の大きな男の人が窮屈そうに座っていて気の毒になってしまいました。
が、こればかりは運不運。パス会社の割り当てに従うしかありません。

1日目
上高地~横尾~涸沢(泊)

上高地はそれほど寒くはありませんでした。
横尾までの3時間の歩き。大してお花もありませんが、緑の林の中、気持ちの良い歩きです。
でも帰りはこの歩きがうんざりするのです。

キツリフネ

アキノキリンソウがたくさん咲いていました。
ゴゼンタチバナは赤い実をつけています。





ゴゼンタチバナ アキノキリンソウ



二日目
涸沢~北穂高岳、小屋(泊)


涸沢の定番写真。
奥穂高岳と涸沢岳。


涸沢小屋の後ろに聳える北穂高岳。
ジグザグに登って行きますが、けっこう急登。
おまけにガラ場が多く、奥穂に登るより大変に思いました~。
中央の少し低く見える三角が北穂北峰山頂です。小屋も見えます。


今日の泊まりは前から一度泊ってみたかった北穂高小屋。
時間もたっぷりあるので息を整えながら、写真を撮りながらゆっくりと登ります。
本当なら北穂から涸沢岳~奥穂と縦走できればいいのだけれど・・・。
やっぱり怖いのでやめときます。
ましてこの悪場を登り、疲れた足で更に悪路を行くというのは無謀(私にとって)・・・。

ハクサンフウロ、ヨツバシオガマなどのほか、秋の花がたくさん咲いていました。


ヨツバシオガマ ハクサンフウロ
ミヤマトリカブト

中間あたりにクサリ場梯子があり、南稜に取り付きます。



奥穂高とザイテングラードが見えてきました。
こうしてみるとザイテングラードは45度ぐらいの傾斜があります。
でもこちらの登りの方が最初から最後まで急登でハードです。





休み休み登っていると
突然ライチョウのお出まし!
私の目の前をヒョコヒョコと歩いて行きました。
まだ身体が小さく子供のよう。でももう巣立ちしているようです。

しかし、
このお天気のいいのに!?
思えば次の日の予告みたいでした~。




急なガラ場もお花が和ませてくれます。
イワツメクサ


ミヤマリンドウ


チングルマ


イワギキョウ




北穂東稜ゴジラの背。
向こうに大天井岳~常念岳の山々。


突然誰かが「虹!」と叫びました。
見ると空に水平の虹が!
ツァーらしき一行のガイドさんが「あれは『水平環』といってすごく珍しい現象なんです。」と説明してくれました。
それを聞いてみんな大喜び!
私も初めて見ました~。

水平環は空高くにある氷の結晶に光が屈折して起こる現象で、太陽高度が58度以上でないと見られないそうで季節は春から夏が多いということです。


コースタイムを大幅にオーバーしてようやく北穂山頂(北峰)に到着。
360度の眺望です!
荒々しい北穂南峰と奥穂。


笠ヶ岳。


大キレットを挟んで槍ヶ岳と北アルプスの峰々。
この前行った白馬岳も見えました。


滝谷の岩壁も迫力満点!


心行くまで山頂からの景色を堪能します。
午後になりだんだん飛騨側からガスが湧きあがってきました。



ガスのかかり具合でまた印象的な写真が撮れないか?と粘りましたが・・・。
初心者は哀しい・・・。
今回も重い思いしてカメラを担ぎあげましたが、帰ってきて見てがっかり~。
コンデジと大して変りないではないか?
大量の写真を撮ってきましたが、どれもこれもパッとしなくて写真の整理にも手間取りました。

この日の泊まりは北峰直下にある北穂高小屋。
これまで泊った中で一番高い所にある小屋です。
やはり眠れず頭痛でバファリンを飲みました。

午後から夕方までガスで何も見えなくなってしまっていましたが、9時頃トイレに行った時は満天の星!
前の晩、涸沢ヒュッテでも満天の星が出ていました~。
山で見る星は大きいです!
何とか星空を撮れるようになるように頑張らねば!

ところが明け方からまたガスがかかり、とうとう雨が降ってきてしまいました。
予報より天気の崩れるのが一日早まったみたいです。
今年の天気予報はほんとに当てになりません。

三日目は一気に上高地まで下り、家に帰ります。
カメラはザックにしまい写真は無し。
濡れた岩で滑らないように気をつけながら、標高差1600メートルを下山しました。





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