遊木民のアトリエ

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手指の消毒液を作る

2020-04-10 | その他

 新型コロナウイルスの感染症拡大が大変な事態です。

マスクと消毒液の入手が極めて困難になっています。

 当家では、マスクについては以前紹介した再生方法で

再生利用しています。経産省でも再生利用を検討したようですが

各種事情で断念したようです。

 

 基本的にマスク(不織布、布を問わず)にはウイルス阻止機能は

ありません。単に咳等での飛沫拡散防止と飛沫に限った防御機能だけです。

それであれば適切に洗浄・消毒した再生マスクでも充分機能

するはずです。 

 経産省は再生使用を検討した結果断念したのは、再生不可とする

製造メーカーと販売業者の各種大人の事情でしょうかね?

 

 消毒液についても、インフルエンザ対策として昨年末に購入したプッシュ

型とハンディタイプの、消毒液の残量が少なくなってきました。

 

 以前、家族の介護用品としてストックしておいた消毒用エタノールと

オスバンS(ベンザルコニウム塩化物水溶液)を物置で発見

(市販されている介護用品としての清浄・消毒資材は結構高価ですので

必要に応じて調整していました)。

それとたまたま薬局で見つけたグリセリン液で、手指用の消毒液を調整

することにしました。

 

* コロナウイルスはエンべーロープ(脂質膜)を持ちますのでエタノール

  が有効です。

* 一般細菌にはベンザルコニウム塩化物が有効。

* ノロウイルスには上記の物質は無効で次亜塩素酸Naが有効です。

 

   次亜塩素酸Naはコロナウイルスや一般細菌にも有効ですが、アルカリが

強く手指の消毒には向きませんが、マスク等の消毒(適正濃度)には有効です。

全てを満足させる消毒液を作る事は困難です。

 

 今回はエンベロープタイプのウイルスと一般細菌用対策の

手指消毒液として調整しました。

 

 消毒用エタノール(エタノール75~80%)  200ml

 オスバンS(ベンザルコニウム塩化物 10W/V%)          1ml

 グリセリン液(グリセリン85%)         2ml

 

 グリセリンは肌荒れ防止用の保湿剤としての添加です。

 

 一部マスコミでは、台所用のアルコール除菌材は効果が無いとの

報道がありメーカとの論戦になっています。

確かに50~60%程度のエタノールは75~80%の消毒用エタノール

と比較すれば弱いでしょうが、ph調整材等で酸性に調整してあれば

効果は期待出来ると思います。

 但し、これらの商品は器具等の除菌材であり、医薬品ではありませんので、

手指等への消毒は自己責任になります。 

 基本は十分な手洗いですが外出先でやむを得ない場合での

応急的な消毒としては一定の効果があるのでは?