新型コロナウイルスの感染症拡大が大変な事態です。
マスクと消毒液の入手が極めて困難になっています。
当家では、マスクについては以前紹介した再生方法で
再生利用しています。経産省でも再生利用を検討したようですが
各種事情で断念したようです。
基本的にマスク(不織布、布を問わず)にはウイルス阻止機能は
ありません。単に咳等での飛沫拡散防止と飛沫に限った防御機能だけです。
それであれば適切に洗浄・消毒した再生マスクでも充分機能
するはずです。
経産省は再生使用を検討した結果断念したのは、再生不可とする
製造メーカーと販売業者の各種大人の事情でしょうかね?
消毒液についても、インフルエンザ対策として昨年末に購入したプッシュ
型とハンディタイプの、消毒液の残量が少なくなってきました。
以前、家族の介護用品としてストックしておいた消毒用エタノールと
オスバンS(ベンザルコニウム塩化物水溶液)を物置で発見
(市販されている介護用品としての清浄・消毒資材は結構高価ですので
必要に応じて調整していました)。
それとたまたま薬局で見つけたグリセリン液で、手指用の消毒液を調整
することにしました。
* コロナウイルスはエンべーロープ(脂質膜)を持ちますのでエタノール
が有効です。
* 一般細菌にはベンザルコニウム塩化物が有効。
* ノロウイルスには上記の物質は無効で次亜塩素酸Naが有効です。
次亜塩素酸Naはコロナウイルスや一般細菌にも有効ですが、アルカリが
強く手指の消毒には向きませんが、マスク等の消毒(適正濃度)には有効です。
全てを満足させる消毒液を作る事は困難です。
今回はエンベロープタイプのウイルスと一般細菌用対策の
手指消毒液として調整しました。
消毒用エタノール(エタノール75~80%) 200ml
オスバンS(ベンザルコニウム塩化物 10W/V%) 1ml
グリセリン液(グリセリン85%) 2ml
グリセリンは肌荒れ防止用の保湿剤としての添加です。
一部マスコミでは、台所用のアルコール除菌材は効果が無いとの
報道がありメーカとの論戦になっています。
確かに50~60%程度のエタノールは75~80%の消毒用エタノール
と比較すれば弱いでしょうが、ph調整材等で酸性に調整してあれば
効果は期待出来ると思います。
但し、これらの商品は器具等の除菌材であり、医薬品ではありませんので、
手指等への消毒は自己責任になります。
基本は十分な手洗いですが外出先でやむを得ない場合での
応急的な消毒としては一定の効果があるのでは?