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Hanshin Tigers Series 2024

杉山まさかの4失点!(練習試合|18日・宜野座)

2006-02-19 20:17:57 | Spring Camp
 本来は東京ヤクルトスワローズを「苦手」にしている2年目の左腕・能見篤史が先発する予定だったが、能見の故障で急遽、既に先発ローテーション入りを確定させている(昨シーズン9勝の)杉山直久が先発。2イニングスは順調に抑えたが、【3回表】に突如として乱れる。
 先頭の米野智人を「2-1」に追い込みながら、前日(17日)の先発・筒井和也のように死球(デッドボール)を与えた。これが杉山の持ち味とはいえ、こういうのは痛い。続く城石憲之はショートライナーに抑えたものの、9番・田中浩康に136㎞をレフト前に弾かれ、1番・青木宣親にも134㎞の棒球を叩かれ、1,2塁間を抜かれ、早稲田ラインが繋がる。

 1アウト満塁。ここで2番『WBC』出場の宮本慎也に「2-0」と追い込みながら、6球粘られ、7球目の甘く入ったカーヴ(109㎞)を右中間に運ばれ、走者一掃して、「3対3」。初回のタイガース打線の3点の先行が一気に帳消しになる。さらに3番ルーキー、3人目の早稲田=武内晋一に今度はスライダー(123㎞)を狙われ、4点目が入り、「3対4」。
 杉山の悪い癖、だ。苦しくなると変化球に頼ろうとする。これが「正捕手」矢野輝弘なら、もっと強気な攻めをさせただろうか? まだ練習試合だから、これを試した、というなら、納得できるが、そんなベテランでもないだろう。

【4回表】からは『WBC』出場、藤川球児が1イニング限定登板。『WBC』使用球と二段モーションを改めた新フォームを試したが、7番・米野を球威で捻じ伏せ、キャッチャーフラウルフライに打ち取り、8番・城石の2球目には145㎞(MAX)を計測。「2-3」にしながら、143㎞を振らせて、空振り三振に取り、9番・田中は初球のカーヴ(118㎞)を打ち上げて、ライトフライ。
 少し手投げになっているような気がする。二段モーションの頃は一拍置いた「間」と共に下半身も理想的に使えて(連動して)いたが、「間」が無くなった分、下半身が使えず、腕の叩きが弱いような気がする。(素人の杞憂に終わればいいが……)

【5回表】からはクローザー久保田智之。こちらは『WBC』の選からは漏れたが、選抜チームに選ばれている為、仕上がりを早くしているのだろう。この時期に早くも登板。先頭の青木を142㎞で詰まらせ、セカンドゴロ。セカンド藤本敦士がファンブルして、観客の失笑を買うが、「俊足」青木も1塁への全力疾走を怠っている。この緩さ加減が、練習試合、か。
 2番・宮本がバットを折りながらもスライダー(132㎞)をライト前に落として、この日2安打。3番・武内には初球に144㎞を計測し、最後は142㎞で捻じ伏せ、キャッチャーファウルフライ。4番・宮出隆自には「2-3」にするが、最後はスライダー(131㎞)を振らせ、空振り三振! 公式戦と変わらないピッチングを見せた。公式戦もこんな感じだろう、久保田は。

【7回裏】に4番・浜中治、続く岡崎太一の連続ツーベースで2点を返し、「6対4」逆転。さらに7番・林威助にもツーベースが出て、「8対4」。これが、タイガースの強さ、だ。最後は5番手の相木崇が【8回表】【9回表】をピシャリと抑え、開幕戦の相手=スワローズに完勝した。

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