私的図書館

本好き人の365日

小さな出来事

2011-10-11 22:43:00 | 日々の出来事
人間って外見じゃわかりませんね。

定期検査で病院に行って来たのですが(たいした病気じゃありません☆)、待合室で座っていると、こんな光景を目にしました。

自分の順番が来た車椅子の男性。
付き添いの人はいないらしくて、男性は診察室のドアを一人で開けるために車椅子の位置を調整しようとしていました。待合室にいた何人かがその状況に気がつきはじめたそんな時、近くにいた金髪でニッカポッカをはいた若い男の子がサッと手を伸ばしてドアを開けてあげたのです!

正直、いかにもいまどきの若者って感じの男の子だったので、とてもそんなことをするようには見えませんでした。

私は自分の不明を恥じましたね。
なんて人を見る目がないのかと…

金髪兄ちゃん、年下だけれどカッコイイ♪

なんか自分の第一印象が間違っていたことが嬉しくて、その後しばらくウキウキした気分で過ごしました☆
外見で人を判断してはいけませんね。
キチッとした格好をしている人がいい人とは限らないのと一緒。
小さな出来事かも知れませんが、こういう何気ない出来事がとても嬉しいです。

あの若者だっていつもいい人ではないのかも知れないけれど、ふとした瞬間でも親切になれるってのがいい。人間も捨てたもんじゃないなと思えます。

BSシネマ「赤毛のアン」

2011-10-11 01:55:00 | 映画
NHKのBSシネマで、ケビン・サリバンが監督をし、ミーガン・フォローズが主演したカナダのTV映画、「赤毛のアン」のハイビジョン・デジタル・リマスター完全版の一挙放送が始まりました。

1985年に製作された作品らしいのですが、内容は原作者のルーシー・モード・モンゴメリが見たら怒り出しそうなくらいストーリーがいじってあります。
アンがグリーン・ゲイブルズにやってくる第一話は、まだプリンス・エドワード島の美しい自然なども見られるので、まあこんなものかなという感じですが(時間の制約があるため原作のつまみ食い)、「アンの青春」「アンの結婚」のあらすじを読んでビックリしました。
特に「アンの結婚」のストーリー!

アンがNYで出版社勤務!?
それで戦争でギルバートが行方不明になって、ギルバートを探しにアンが戦地のフランスへ!?
ロンドンの新聞社で働くアンが秘密任務で今度はベルギーへ!?

何それ?
開いた口がふさがらない…

これが本物の「赤毛のアン」だと思われたらどうしよう。
秘密任務って何だ!?

原作で戦争に行くのはアンの子供たちで、確かに行方不明にはなりますが、アンが探しに行くなんてことは絶対にありません。
原作では戦地に子供たちを送りだす母親としてのアンの苦悩が見事に表現されていて、泣けるエピソードなのにどうしてこんなことに…

「赤毛のアン」といいながら、まったくのオリジナルストーリーにしてしまうなんて、ファンとしては許せません!!

ホントにもう、映画化するっていうのは困ったものですね。

有名な作品だからもう少し大切にされてると思ったのに。アニメの影響で日本では知られている物語が現地ではあまり認知されていないって話も聞きますから、こんなものなのかな?
そう思うと「世界名作劇場」ってスゴかったんだなぁ~
しかしNHKもこんな作品放送しないでよ。
スタッフに「赤毛のアン」ファンの人はいなかったの?
のちの世に改ざんされた内容がそのまま「本物」として定着してしまうってことは歴史的にもよくありますからね。あんまりビックリしたので思わず長々と書いてしまいました。
映画は映画と割り切った方がいいのかな?

NHKのBSシネマでは10月11日に「赤毛のアン(後編)」、12日が「アンの青春(前編)」、17日「アンの青春(後編)」。18、19日で「アンの結婚」前編、後編が放送される予定です。

「パティの家」とかちゃんと映像化してくれているのかな?

原作をお読みになっていない方はこれを決して本物の「赤毛のアン」だとは思わないで下さいね。

ホントに、まったく…