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兼六園に来られたら必ず目にする琴柱灯篭がある霞池に水を運んでくる藩政時代に作られた「辰己用水」。今も現役として金沢を代表する用水ですがその取水口のある犀川上流の両岸にある相合沢町と上辰巳町を車も安心して渡れる橋が欲しいというごく当たり前の要望を出したところ、1975年にダム建設の計画に話が変わり、貴重な歴史的文化財や動植物の生息する環境を破壊し、超々危険な地すべり地帯に建設工事を強行。反対運動を押しつぶし、38年をかけて総事業費240億円という税金を費やし2012年11月に完成しました。(この間の経緯については比較的に客観的に書かれている「辰巳ダム - Wikipedia」を参照してください。)
本格的な積雪の前に240億円、周辺工事やこれから掛かる費用を入れるといくらかかるか分からない税金を使った「橋」を見ておこうとその辰己ダムまで行ってきました。堰堤はみごとな道路になっていましたが・・・、これが住民の欲しかった橋かどうかは疑問です。私が写真を撮っていた30分ほどの間に農家の車と工事用の車が3台通って行きました。
写真はその辰己ダムの堰堤道路です。
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