写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

山里の秋 萩と捩花、ヤマボウシ

2017年09月11日 | 写真日記
    [遅れて咲いた捩花(ねじばな)]

今日は昨日撮影した「いしかわ・北陸のうたごえ」の写真現像作業にかかりきりになっています。
気分転換に連れ合いと一緒に山里の秋を探してほんの少しドライブに。
ただ今年の山の道は夏の雨による通行停止のところが多く、今日もひと山越えて向こう側の麓近くで通行止め。
迂回路もないのでまた同じ道を引き返し麓の小公園で一休み。
そこで思いがけない花を見つけました。
花期はもう過ぎていると思っていたネジバナです。
別名は「もじずり」 花言葉は「思慕」
万葉の昔から日本人に良く知られていた花のようです。

  「陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし我ならなくに」河原左大臣(百人一首)

子どものころ百人一首で遊んでいた時になぜか印象に残った歌のひとつでした。

    [萩の花と小さな蝶]

山道の端っこに今を盛りと咲きはじめた萩の花で小さな蝶が吸蜜をしていました。
蝶の種類はわかりませんが小さな萩の花との比較で蝶がいかに小さいかわかると思います。
萩も古くから日本人に親しまれた花のようで和歌や俳句によく読まれています。

芭蕉の句に萩を詠んだものがいくつかあるようですが、私はこの句が好きです。
  一家に遊女もねたり萩と月(ひとつやにゆうじょもねたりはぎとつき)
また正岡子規のこの句も
  萩咲て家賃五円の家に住む

萩の花言葉は「思案・内気・柔軟な精神」などがあります。

    [ヤマボウシの実]

帰路立ち寄った小公園で春に白い花を咲かせる「ヤマボウシ」が実をつけていました。
実は熟するとすぐに黒っぽくなってしまうので、こんなに見事な色の実を見るのは珍しい様な気がします。
ついついレンズを向けてしまいました。



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