故郷讃岐の花と山と溜池と

　　　　［巡礼の花　菜の花］

私の故郷はかつては四国八十八ヶ寺を巡る巡礼が行き交う田や畑の間の遍路道に沿って伸びる香川県東讃岐の田舎の村でした。
その故郷に三年前の正月に帰郷して夜明けのカメラ散歩で出会って見た菜の花です。
私の記憶の中では巡礼の姿と菜の花はいつも結びついて現れます。
香川県では１２月からもう菜の花が姿を現して春過ぎまで咲き続け、その菜の花の創り出す黄色い波間を泳ぐように進んでいく遍路の方の姿が私の原風景のようにいつも記憶の中に浮かびます。

　　　　［夜明けの平田池］

私の子どものころの記憶にはいつも溜池が存在します。
この池は私の生まれた村で一番の「平田池」です。
一番とはいっても数多くある近郷の溜池の中ではごく普通の溜池ですが、近くだったのでよく遊びに行って泳ぎや魚釣りを覚えたという記憶の中にある池です。
散歩に出てちょうど朝焼けの懐かしい風景に出会うことができました。

　　　　［故郷の山　白山（しらやま）］

故郷で「東讃富士」と呼ばれて地元の人の信仰の対象にもなり親しまれている白山（しらやま）さんです。
高さは約２００メートルの小さな山ですが私の中学生だった頃のある記憶と強く結びついている小さいけれども美しい山です。
いま金沢市に住む私ですが北陸に住んで加賀・越前・飛騨に裾野を持つ名山「白山（はくさん）」の姿に惹かれる源は故郷東讃岐の小さな美しい山「白山（しらやま）」の姿とその山と結びついた思い出にあるのかもしれませんね。
私にとっては「しらやま」も「はくさん」も好きな山という意味では同じです。

今日は３年前の帰郷の際に撮った写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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