写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

能登の河北潟 冬の猛禽『ケアシノスリ』

2018年01月20日 | 写真日記
   [翔び立つ]

毎年のように数は少ないものの、日本海を超えて大陸から白く美しい猛禽が能登半島の根元にあたる河北潟干拓地に飛来します。
私がこの美しい猛禽「ケアシノスリ」と出会ったのはもう10年の余も前のこと。
連れ合いが入院して「さて暮らしそのものをどうしたものか」と思案していたころ、気分転換にクルマなら病院から20分もかからない河北潟へカメラを持って出かけた時に空に見かけない白い美しい猛禽がホバリングを繰り返していたのを見かけた時です。
数日後に地元新聞に「ケアシノスリが河北潟で越冬」との見出しが出ていました。
それ以来毎年のように冬になるとケアシノスリの姿を見かけるようになり、いまでは県外からもこの美しい猛禽目当てにやってくるバードウオッチングの方も見かけるようになっています。
少し雨も降る今日でしたが運よくこの珍鳥の珍しい姿を撮ることができました。
まずは林の樹の梢近くで獲物を見つけたのか突然飛翔した姿です。

    [テリトリーを見張る]

主な餌は田畑や草原の野鼠や小鳥だそうですが、たいていは木の枝や電柱などテリトリーを見渡すのに都合のよい高い位置から餌場全体を見張っていて、獲物の気配を感じると飛び出し上空でホバリングしながら狙いを定めて急降下して鋭い爪で獲物を捕らえます。

    [何を捕まえたのでしょう]

雪の葦原で獲物の野鼠を捕まえたのでしょうか、私が見つけてカメラを構えると後ずさりして獲物の見えない葦の株の陰に隠れようとしていました。
ここ十年余「ケアシノスリ」の姿を追っていますが雪の葦原での狩りをしている姿を見たのは初めてです。
久しぶりの河北潟で珍しい写真を撮ることができました。

今日はまだ雪の残る雨の河北潟で撮った越冬中の猛禽「ケアシノスリ」の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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