写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

雪の金沢 夜明け前のにし茶屋街

2018年01月05日 | 写真日記
    [にし茶屋街 検番]

金沢には町屋の並ぶ茶屋街として芸妓さんを抱えて現在も営業を続けている旧遊郭だった街が三カ所あります。
いちばん有名なのは「ひがし茶屋街」、浅野川沿いの「主計(かぞえ)町」、そして写真の「にし茶屋街」です。
写真のにし茶屋街は近くに犀川や忍者寺として知られる妙立寺もある寺町寺院群のある観光スポットのひとつでもあり私の暮らす地域でもあります。
雪の積む金沢の朝を撮ろうと一番に駈けつけたのがそのにし茶屋街の検番、芸妓さんたちが芸を磨く場でもあります。
さすがに夜明けの6時前ですから新聞配達の方や朝早いお仕事に出かける人としかお会いできませんが、雪国らしい未明の風情を見せてくれました。

    [にし茶屋街資料館前]

雪が外灯の明かりに反射してキラキラ輝いていました。
場所は西茶屋街資料館の角、資料館の中は大正時代に一大ベストセラー「地上」を発表しわずか31歳の若さで夭折した作家「島田清次郎」の資料館にもなっています。
入場は無料です昔の廓の部屋もそのまま公開しています。

    [現役の「にし茶屋街」]

雪の降り続ける夜明け前のにし茶屋街。
知名度では「ひがし・・・」に及ばないものの、芸妓や茶屋遊びのできる茶屋は金沢の三茶屋街で一番多いまさに現役の茶屋街としての魅力がある町です。
この茶屋街の近くに小さなお稲荷さんを祀った祠があります。
女性の「性」が売り買いされていた時代ににしの廓やその近くの色街の女性たちの信仰を集めていたといわれます。
いまでは観光客が「情緒あふれる街」として楽しむスポットになっていますが、私はなぜかこの小さな祠の前に額づく女性の姿が脳裏に浮かんで来ます。

今日は雪の降る金沢の夜明け前に撮った「にし茶屋街」の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。

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