写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

「豪雪」という言葉を思い出した朝

2018年01月12日 | 写真日記
    [雪漕ぎで新聞配達]


かつて三八豪雪といわれる大雪に襲われた金沢の民衆の姿をうたった芦田高子の短歌があります

「降り止まぬ日の二週すぎぬいよいよにそれぞれが抱く雪への恐怖」(白き魔1)
「朝刊をくばれる人が腰までも漬かりしと雪朝朝に除(よ)く」(白き魔1)
                           ――芦田高子選集 ――

今朝の金沢は全国ニュースでも取り上げられる一夜で50センチほどの積雪、普通の雪ではこの地で考えられない学校の休校や交通マヒなどが起こりました。
写真は我が家の駐車場で雪に埋まるようになっている「しんぶん赤旗」の地域配達を待つ私の車です。
三八豪雪ほどではありませんが、終日幹線道路以外の横道や路地のほとんどが車では入り込めなくなってしまいました。
2時間近くかけて掘り出した車でようやく出発した新聞配達ですが車の通れる幹線道路以外の横道や路地へは幹線道路に止めた車から降りて膝まで埋まるような新雪の中を歩いて配達でした。
登山用語で「雪漕ぎ」という言葉があるようですが今朝はまさにその言葉通り雪の中を漕いで読者の玄関先へまでの往復の繰り返しの配達でした。
雪漕ぎがこんなに体力を消耗するとは、たかが市内住宅地の整備された道路なのに新雪が積もることで体力を急速に奪われ大げさでなく倒れるのではないかと思える朝でした。
いえ冗談でなく一度は自分の足が自分自身を支えられなくなって雪の中に倒れ込んでしまいました。

    [車の見えない静かな私の街]

天候が回復し青空がのぞいた我が家の前の路地です。
いつもならばそれぞれの住宅から出てくる車の多い道なのですがさすがに雪に阻まれて道路に出てくることができず自分の足を頼りに通勤や通学になったようです。
写真では見えにくいのですが、道路の奥のやや右側に黒点のようなものが見えるかもしれません、この町の自由猫がようやく散歩を始めた姿です。

    [白椿]

御近所の玄関先で白椿が雪の粒をつけて蕾を膨らましていました。
こんなに大雪の中ですが、自然は春を迎える準備をしているのですね。

今日は大雪の金沢の写真3枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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