信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

7月1日 5日目 ロブソン山 ウイスラートリム

2008年07月13日 22時49分40秒 |  日記
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本日はカナダデイ 全国民ナショナルホリデイのため1週間のお休みでどこにもカナダの国旗が目立つ。
今日の予定はナショナルデイに相応しくカナデイアンロッキーで一番高いロブソン山へのトレイルだ。
ジャスパーからイエローヘッドハイウエイを車で1時間。
マウントロブソンン州立公園の西側にそびえ標高3954㍍、富士山より高い。
車で走るり彩子が運転しているがゆらゆら揺れる。眠いね~と危うくなりいつもの10時過ぎの魔の時間になった。
やっぱ、寝よかっと車の中で15分、お昼寝をする。
連日のトレッキングと時差を押し抜けて動き回っているから、午前中に一度眠さに襲われる。
ロッキーはどこにも観光案内所があり、施設が綺麗でトレイルマップが備えられ、レクチャーも受けられる。
勿論英語が通じれば便利なことであるが・・・。
ムスメがコースを選択し説明を受け帰って来る。
有名なバーグ湖トレイルは22時間も登りテントを持って2日間もかかるコースのため初心者向けのキニー湖トレイルとした。
ホワイトホーンと言う美しい白い氷河がそびえるのを映し出すキニー湖が終点となる。
往復3時間コースで午前中で戻れるので、麓の橋から登り始めた。
今日はナショナルデイなのでリュックには小さなカナダの国旗と帽子にカナダのバッジ、ムスメは足にテンポラリータツウを貼って意気込み満々。
周囲は2日間のキャンプの人々が装備を確かめ背中の半分以上のリュックを背負っている。
皆たくましい。
気を引き締めて歩き出したが、常に傍には満々とした水が溢れるくらいの川が続き、それもトレイルに迫り、その激しい流れに道が侵食されいつかトレイルは水没するのではないかと思うくらいの半分恐ろしいコースである。
毎日山道を歩いているのでムスメも筋肉痛も失せて、しゃべりながら歩くが針葉樹林特有の香気に包まれ疲れもこれで半減するのではないかと常に思っていた。

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氷河から流れて来る川は雨では川の水量は増えず、雪解けで増えると言われ、時々道は川の水が溢れているのを爪先立って渡りながら帰り道が無くなっていたらどうしようなどと恐い思いをする。
4,000㍍もあるロブソン山が近づいてくるのを時々木々の合間から見ながら、お昼近くになりキニー湖に到着した。

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ホワイとホーンがキニー湖に映り恐いくらい美しい静かな景色でそこで昼食を食べる。いつものことながら食べ物を出すとどこからかリスが寄ってきてチョロチョロする。
の周りが白く縁取られ縞模様の背中がとてもかわいらしい。

天気が変わり出し、雨が降ると困るので帰り道は一目散に急いで降り、1時間で麓に着いた。麓はからりと晴れ、やはり高い山は天候が変わりやすいのだ。

15時にジャスパーに到着し、今度はジャスパーから近いウイスラーの山のトラムに出かける。
sedom innのはるかさんとそのお友達のまどかさんと一緒に4人でカナダデイなので記念にと言いながら標高2,500㍍の山を目指す。
ゴンドラは直角に近い角度で昇り、展望台からまたしても1キロのトレイルを歩き周囲360度が見えるウイスラーの頂上に立った。
高山植物が咲き、リスが横切り、険しい昇りだが景色にごまかされやっとのおもいで頂上に着いた。

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寒いわ寒いわ、と思っていたらいつの間にか黒い雲が広がり、雨が降りそうになる。
若者をせかし転がるように展望台まで戻ったら雨が降り始め、ゴンドラは嵐のため運転を中止にしますとなって乗客が溢れていた。
時間は夜の8時半。といっても11時まで明るいのだから夜という感じはまったく無いがまさか今夜中に帰れないことになったらどうしようと
段々あせり始めた。
山の頂上で見ていると周囲のどこで雨が降っているかが良くわかり、黒い雲の下が白く煙っているのが今土砂降りのはずだ。
やがて9時になり1号機から順に下り始めた。
私達は3号機だが途中で又ストップになり不安は増し記念すべきカナダデイは多分一生忘れないであろう。
やっと再開しゴンドラは降り始めたが途中でストップし宙吊りになったとき、乗客が面白い人たちが揃いオーマイゴッドとか無事降りたら預金通帳の暗証番号を教えてあげるとか様々なことを良い気分が和んだ。

帰宅して食事をし今日の1日のすさまじいことを話していると町では記念の花火が上がるから見に行かないかと誘われる。
家の傍でも見えるのでもうへとへとなので、寝る準備をして待つことにするが、何と花火が始まったのが夜中の11時半!
どこまでもおおらかな国である。旅先で花火を見ることになるとは思わなかったが、一日の締めくくりに花火の上がる空を見上げていたら、何とも幸せな気分になった。
今日も熟睡かな?