来て欲しくない日が来てしまった。
初めがあれば必ず終わりがあるが、これほど毎日が短いとは予想していなかった。
7時起床。ベランダからバンクーバーの景色をバックに写真を撮り、荷物の整理を始めた。出発する時の気持ちと帰る時はまるで正反対の気分になった。と、いう事は今回の旅行は大成功だ!
8時半、ムスメとおにぎりと味噌汁で朝ごはんを食べ、先に空港へ向かうハハは怜でバスを待つ。
空港で別れるのは悲しくて泣いてしまうからとムスメは言い、ホテルの入り口で別れた。
又暫く会うことは出来ないし、この旅行の間の思い出は沢山出来たが、元気でねと抱き合った時に思わず涙が溢れた。
一人になりシーンと黙り、それからは窓の外の景色を何となく見ながら40分後バンクーバーの空港へ到着した。
バスの運転手さんがフレンドリーでバスから降りたとき、you are japanes ? 気をつけて と言われてしまった。
思えば初日にバンクーバーの空港で入国手続きの際、予測外のトラブルで、大変な目に合ったが、今回も又何かあるかも知れないと神経がピンピンと張っていた。
ムスメがJALのカウンターではチェックインで通路側に座りたい、窓側や真ん中は嫌だと英語でこう言うのよと紙に書いてくれた。
チケットも、出国も今回はどきどきなのにすんなり通過し、11時半搭乗待ちをする。
JAL16便で運行時間は8時間半、12時45分に予定通り離陸した。外が見えるわけでもないのに離陸した途端、涙が止まらず、機内食が運ばれても涙が出っ放し。
お隣の席のご夫婦に見破られないようにと思ったが、ムスメとの別れがこれまでになく悲しくて悲しくて暫く立ち直らなかった。
4時55分日付変更線を通過する。眠くなるわけでなく、ワインを頂いたが、姪から借りた園芸家の本がたまらなく面白く、周囲は皆眠っているのにずっと読みっぱなしでいたら、成田へ到着した。
13時44分成田着、荷物がなかなかやって来ず、まさかどこか紛失?と心配したが最後に廻ってきた。
成田でリムジンに乗ったがむっとする熱風でああ日本だ、カナダの空気は湿度が違っていたことに気が付いた。
21時半、中央高速バスで乗り継ぎ、原村へ戻って来た。
犬達は12日間動物病院だから、家に着いてもシーンとして物足りないが疲れもあり何もする気もせず寝るしかなかった。
今回の旅行での感想
子供達がそれぞれ独立し、おまけに二人とも海外での生活になり、残された自分は抜け殻的な日々になり仕事上のストレスと共にこれから何が生きがいかを見失っていた中、そこでカナダへ出かけたため、その結果元気になって帰って来た。
10年前にスイスへ行ったが、自分を取り巻く環境は最悪ですばらしい憧れのスイスに行っても帰ったらの事を考えると、今回の旅行は自由な身になった開放感で心から総てを楽しめたのである。
出掛けるまで時間があったにもかかわらず自分は準備不足でムスメにまかせっきりでの旅行であった。
どこへ行っても想像以上のロッキーの山々と湖、河、滝、氷河を見ながら毎日良く歩き、大自然の脅威と胸をえぐられるほどの感動を味わい、そこから貰ったエネルギーはかってないものだ。
カナダの人々のフレンドリーな国民性と、旅先でのマナーを学習し、未熟な自分を見出しまだまだ人生これからもあると、元気付けられた。
ムスメは自分が大変な仕事環境にいるのに宿泊地の予約、レンタカーの手配、チケットの手配、総てやってのけこれには参った。恐れ入った。
車の運転も全部引き受け1,600㌔走り小さいころからハハが運転したこれまでの日々はこの旅行だけで帳消しになった。
自分が疲れているのにハハの面倒を見てよく動き回り、最高の親孝行をしてくれたのである。
これまでのNZとカナダでのWH生活でのムスメの姿が見えず、今回ジャスパーで思わぬことからその苦労話が聞けた。
今の仕事での苦労続きのムスメが不憫で母親として何一つ手を貸すことが出来ず、そのことを思ってホテルで別れてから涙が止まらなかった。
独り立ちしている子供達と距離を置き、子離れしようと努力して来たが、いつになっても親としての感情はそのまま持ち越しで、バランスを如何に取るかが、死ぬまで課題だろうと、帰りの飛行機の中で考えた。
もっともっと一杯、感じたことがあるが、いつかふっと思わぬときに浮かんでくるであろう。
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初めがあれば必ず終わりがあるが、これほど毎日が短いとは予想していなかった。
7時起床。ベランダからバンクーバーの景色をバックに写真を撮り、荷物の整理を始めた。出発する時の気持ちと帰る時はまるで正反対の気分になった。と、いう事は今回の旅行は大成功だ!
8時半、ムスメとおにぎりと味噌汁で朝ごはんを食べ、先に空港へ向かうハハは怜でバスを待つ。
空港で別れるのは悲しくて泣いてしまうからとムスメは言い、ホテルの入り口で別れた。
又暫く会うことは出来ないし、この旅行の間の思い出は沢山出来たが、元気でねと抱き合った時に思わず涙が溢れた。
一人になりシーンと黙り、それからは窓の外の景色を何となく見ながら40分後バンクーバーの空港へ到着した。
バスの運転手さんがフレンドリーでバスから降りたとき、you are japanes ? 気をつけて と言われてしまった。
思えば初日にバンクーバーの空港で入国手続きの際、予測外のトラブルで、大変な目に合ったが、今回も又何かあるかも知れないと神経がピンピンと張っていた。
ムスメがJALのカウンターではチェックインで通路側に座りたい、窓側や真ん中は嫌だと英語でこう言うのよと紙に書いてくれた。
チケットも、出国も今回はどきどきなのにすんなり通過し、11時半搭乗待ちをする。
JAL16便で運行時間は8時間半、12時45分に予定通り離陸した。外が見えるわけでもないのに離陸した途端、涙が止まらず、機内食が運ばれても涙が出っ放し。
お隣の席のご夫婦に見破られないようにと思ったが、ムスメとの別れがこれまでになく悲しくて悲しくて暫く立ち直らなかった。
4時55分日付変更線を通過する。眠くなるわけでなく、ワインを頂いたが、姪から借りた園芸家の本がたまらなく面白く、周囲は皆眠っているのにずっと読みっぱなしでいたら、成田へ到着した。
13時44分成田着、荷物がなかなかやって来ず、まさかどこか紛失?と心配したが最後に廻ってきた。
成田でリムジンに乗ったがむっとする熱風でああ日本だ、カナダの空気は湿度が違っていたことに気が付いた。
21時半、中央高速バスで乗り継ぎ、原村へ戻って来た。
犬達は12日間動物病院だから、家に着いてもシーンとして物足りないが疲れもあり何もする気もせず寝るしかなかった。
今回の旅行での感想
子供達がそれぞれ独立し、おまけに二人とも海外での生活になり、残された自分は抜け殻的な日々になり仕事上のストレスと共にこれから何が生きがいかを見失っていた中、そこでカナダへ出かけたため、その結果元気になって帰って来た。
10年前にスイスへ行ったが、自分を取り巻く環境は最悪ですばらしい憧れのスイスに行っても帰ったらの事を考えると、今回の旅行は自由な身になった開放感で心から総てを楽しめたのである。
出掛けるまで時間があったにもかかわらず自分は準備不足でムスメにまかせっきりでの旅行であった。
どこへ行っても想像以上のロッキーの山々と湖、河、滝、氷河を見ながら毎日良く歩き、大自然の脅威と胸をえぐられるほどの感動を味わい、そこから貰ったエネルギーはかってないものだ。
カナダの人々のフレンドリーな国民性と、旅先でのマナーを学習し、未熟な自分を見出しまだまだ人生これからもあると、元気付けられた。
ムスメは自分が大変な仕事環境にいるのに宿泊地の予約、レンタカーの手配、チケットの手配、総てやってのけこれには参った。恐れ入った。
車の運転も全部引き受け1,600㌔走り小さいころからハハが運転したこれまでの日々はこの旅行だけで帳消しになった。
自分が疲れているのにハハの面倒を見てよく動き回り、最高の親孝行をしてくれたのである。
これまでのNZとカナダでのWH生活でのムスメの姿が見えず、今回ジャスパーで思わぬことからその苦労話が聞けた。
今の仕事での苦労続きのムスメが不憫で母親として何一つ手を貸すことが出来ず、そのことを思ってホテルで別れてから涙が止まらなかった。
独り立ちしている子供達と距離を置き、子離れしようと努力して来たが、いつになっても親としての感情はそのまま持ち越しで、バランスを如何に取るかが、死ぬまで課題だろうと、帰りの飛行機の中で考えた。
もっともっと一杯、感じたことがあるが、いつかふっと思わぬときに浮かんでくるであろう。