信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

教えられました

2009年05月04日 21時24分25秒 | Weblog
昨日、宅急便が届いた。
あら?誰かしら・・・・と思いながら送り主を見たら、大泉の友人の奥様から。

元勤務先の先輩が先にリタイアして、長年渋谷に住んでいたのを北杜市の森の中に居を構えた。
2年前訪ねて行った私も何件かの不動産屋さんを紹介され結局、あれこれ見て周り、甲斐小泉の駅に近い森の土地を買った。

先輩は昨年の夏急性膵炎で救急車で運ばれ、入院した。
食事制限で手術もしたため、お見舞いは具合良いものがなかった。

今回は私の手術の話をメールで告白し、GWではあるが暫く姿を見せられないことを連絡した。
届いた小包にはメッセージがあり、外へ出られない毎日でしょうから
食べ物を送ります、しかし中身を見ても決して笑わないで下さいと書いてある。

興味津々で一つ一つ開けた。箱にはきっちりパックされた品々が
詰っており、手にとって見ているうちに、瞼が熱くなった。
まるで母親のようだ、でも私の母親はかってここまでしてくれたかしら?
忘れかけた記憶で罰が当るかもしれないが、まさに中身は母親の見本のような宝物が詰っている。

クッキー ひよこまめカレー きのこカレー ミートソース 高菜漬
子持ち昆布 煮豆 ヘルシーラーメン 味噌汁 さらさらきれい茶
桜えび ちりめんじゃこ 田舎饅頭 

以上13点。全部無添加食品。



これを見て私はわが人生を反省した。
これまで沢山の人の病気のお見舞いに行った。
お見舞いは何が良いかしらとその時その時で判断し、よかれと思って
世間一般の常識の範囲のなかで行なって来たが不十分だった。

外に出られない顔の人のために選んでくださった一つ一つの食べ物は愛情たっぷりで私は教えられた。

ああこれからは私もこういう考え方で行こう、海外に行くものにも小包をこんな形で送ったらどんなに喜ぶことか。
日本人向けのスーパーがありなんでも揃っているが、価格は数倍する。

自分が先輩の病気の時にできなかったことをわびつつ、お礼の電話をした。
奥様は盛んに笑わないで~とおっしゃるが、いえいえどうして、土下座したい気持ちです。

今回痛い思いをしたが、結果的に学んだものも沢山あった、新たな出直しの日々となった。