Il film del sogno

現実逃避の夢日記

哀しき獣 THE YELLOW SEA

2012-01-13 02:48:00 | 日記
1/12(木)晴れ時々曇り
日中業務にさしたる進捗はないが、明日の会議資料をノロノロ完成させた。フライング気味に奉公先を抜け出して新宿のシネアートで韓国映画を鑑賞。大きな小屋には単身の観客がパラパラと居る程度。スクリーンサイズと傾斜が心地よい好きな劇場である。いつ行っても空いてるし。何とロビーでは公開中の『CUT』の二枚目主演男優がパンフレットにサインのサービスをしていた。誰も注目しないところが都心の渋い映画館らしい。さて肝心の本作、監督の前作『チェイサー』同様、血生臭く、後味の悪い、つまりは毒気に耐性がないと辛い作品である。しかし、かの国にはこの手のジャンルに【殺人の追憶】や【オールド・ボーイ】のようなとんでもない傑作が生まれる土壌がある。前作はサイコ・サスペンスを前面に出した造りであったが、今回はロケーションの幅が広がり民族的な問題も加味され、比例してバイオレンスシーンもパワーアップ。2時間20分の長尺が全く気にならなかった。筋立ては明快であり、演出は緩急自在。役者も個々のキャラがバーンと屹立して申し分なし。モノトーンを思わせる乾いたフレームワークが素晴らしい。文句ない、年度ベスト・大満足の一本。予定していた梯子鑑賞を止めてジムでエクセサイズをして帰宅。
コメント
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