はつ恋／ミスター・ミセス・ミス・ロンリー

1/19(木)曇り後雨
曇天。週末は雪になるそうな。奉公先では珍しくお仕事（課題）あり、半日かけてやっつける。午後、ボスと個人面談。春からの処遇について協議する。嘆息したり毒ついたり。夕刻、フライング気味に退社して池袋で途中下車。新文芸坐では贔屓女優の特集が組まれて本日初日。１週間日替わりのプログラムで全１４作品を上映。キヤリアと実績あるだけにそのラインナップは、なかなか壮観である。単身のおっさんが過半で３割程度の入り。７０年代、そのデビュー時の衝撃は良く覚えている。年代別に並べないところが文芸坐らしく渋い。製作年度の２０年隔てた２本立を鑑賞して、しっとりとした母親と無軌道で小悪魔的なフーテン娘の見比べる。年を経るごとにこれだけ美しくなった女優はちょっといないのではないか。古い邦画を再見すると必ず新たな発見がある。はつ恋の音楽は久石譲で印象的なピアノの旋律を聞かせ、ミスター～では名古屋章がおかまのボスを怪演していた。そして突然、同じ演目を３０年以上前の名画座で観た日のことをフラッシュバックのように思い出した。帯同した当時の恋人はいま何処。少し感傷的になって銀幕を見上げる。劇場を出れば池袋の繁華街は降り出した雨に濡れてネオンを反射していた。