Il film del sogno

現実逃避の夢日記

火宅の人/怖がる人々

2012-01-21 08:06:00 | 日記
1/20(金)霙
朝からみぞれ混じりの雪である。時折冷たい雨になる。直行ゆえに少し寝坊して北関東・宇都宮へ向う。車中で居眠り。駅前で帯同者と合流してエコなレンタカー調達。まずは腹ごしらえに昨夜ネットで検索したラーメン屋へ行き、名物のランチを堪能。塩ラーメンと煮玉子、水餃子がついて850円也。味はそこそこ。しかし店内隙間風が漏れて寒し。荒漠たる田畑にもみぞれが冷たく降る。訪問先は宇都宮郊外の小さな市町村で2ヘクタールのハウスを所有して果実を育てる専業農家である。威風堂々、御殿のような自宅を見上げれば、その好況と成金趣味振りが解る。応接に出てきた主人は朴訥とした雰囲気に反して意外や話好きな好漢で1時間半みっちり業容業績と世間話を語る。往路をなぞって帰路につき、池袋で途中下車。昨夜に続いて名画座通い。特集の女優が本日演じるは無頼派作家の愛人と閉塞したエレベーター内のミステリアスな美女。深作欣二の文芸ものと和田誠のオムニバスである。火宅の人は、傑作の誉れも高い。競演した緒形拳、いしだあゆみ、松坂慶子も最盛期の熱演。原田・松坂の脱ぎっぷりは見事。美しき肢体は永遠に残る。沢木耕太郎の『壇』を思いだした。連日足取り軽くネオン街をぶらついて帰路に就く。
コメント
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