10/3(火)曇り時々晴れ
定刻起床、定刻出勤、定刻に昼食。案件を2.5件。定刻退社して新宿で途中下車。角川シネマにて上映中の≪デヴィッド・リンチ特集≫の一本。カルトな人気を誇る監督らしく場内若年層中心に3~4割と微妙な入り。公開時に3回ほど続けて観たっきり15年振りの再鑑賞。デジタル・リマスターで画質も上々。虚飾の都・聖林を舞台にした夢とも現実ともつかぬ迷宮譚。思わせぶりな登場人物・小道具・カット割りとセリフ。解釈を求めたいのならネットで幾らでも講釈は出てくるが、何度観ても心がざわつき釈然としない。サスペンチックな不条理劇にして絢爛豪華な絵巻物。交錯するアイデンティティとエロス。2時間半、全く飽くことなく映像に酔い、更には頭の芯が痺れた。個人的な好みではあるが本作がリンチの最高傑作だと思ふ。
10/2(月)曇り後雨
6:30起床、曇天の月初週明け。ネクタイ着用して出勤。案件なく雑用で終日が終わる。昼食に名物ハンバーグ。定刻退社して中野へ。今週末公開の邦画の試写会を≪なかのZERO≫の大ホール(1,292席)にて鑑賞。老若男女程よい比率で8割方埋まり盛況。鬼籍に入って30年以上経つ寺山修司唯一の長編小説の映像化。かつて芝居やATGの映画を追っかけた者としては大いに期待して鑑賞。メインストーリーは≪あしたのジョー≫の同工異曲。サブストーリーに同時代性を持たせたエピソードを挿入させているが、これは賛否あろう。近未来の新宿が舞台だがレトロで猥雑な雰囲気満載。役者は皆々好演。全く無名のヒロインは脱ぎっぷりも良く個人的には大いに評価したい。寺山修司は、そのマルチな才能で短歌・演劇(戯曲)・映画(シナリオ)と多くの著作・作品を残したが、一番の偉業は、その諸作に計り知れない影響を受けた夥しいクリエーター達への≪テラヤマ的な世界観≫の伝習かもしれない。