10/29(日)豪雨後曇り
台風が弓なりに本土をなぞって北上。明け方就寝9:00起床。雨中地下鉄で新宿へ向かう。駅地下のカフェでブランチを摂ってTOHOシネマズ新宿にてトム・クルーズの新作を鑑賞。場内若年層中心にほぼ満席の盛況。操縦技術に秀でたパイロット(非合法の運び屋)の栄枯盛衰記。副題に偽りあり。単に国や組織に良い様に利用された少しやんちゃな小市民。勤勉で愛妻家だし。モデルがおり実話が基になっているようだが、間歇的に挿入されるニュースフィルムなど確かに生々しい。大国(政策)の本音と建て前や欺瞞などが皮肉られているが、エンターテイメント性もあり。トム・クルーズの俺様感は相変わらずだが、前作の不調を挽回して普通に面白かった。続いて暴風雨のなか、飯田橋へ移動。文化庁主催の「シンポジウム―MOVIE CAMPUS―」に参加。フィルムセンター幹部と映画監督・原田真人などが古典映画について語り、大いに勉強になった。次いで1983年製作の角川映画の4Kデジタルの上映あり。再見して役者は良いのだが、お話がお粗末だったことにびっくり。帯同者と丸亀うどんを食して合評。台風一過を待って帰路に就く。
10/28(土)曇り後雨
ふたたび天候崩れる。定時起床、朝食後に小川町の義父を訪ねる。昼過ぎにT‣ジョイSEIBU大泉にて昨日から公開された邦画を鑑賞。都下12館全国71館という微妙な興行規模。若年層中心に30名前後と閑散。原作小説は作者のブレイク時にまとめて読了。良く云うと平成の≪春琴抄≫。その手の変奏作には塩田明彦の≪月光の囁き≫という傑作もある。恋愛すれば誰でも歪な感情に支配される。ねちっこい演出と役者の熱演で人間の負の部分をこれでもかと見せられて少々ゲンナリするが、これがラストの謎解きと昇華で活きてくる。若松孝二門下の監督らしく濡れ場の撮り方が上手い。赤澤ムックの起用など実に渋い。車を車検に出してジムでエクセサイズ。夕餉を孤食して帰宅。