10/13(金)雨時々曇り
雨天の週末。気温もグッと下がり寒暖の差が激しい。風邪に要注意。昼食に食堂の上手くもないカレー。計画的な作業を進めて定刻退社。帰路、新宿で途中下車してピカデリーで聖林大作の初日を鑑賞。でかい劇場は若年層中心に5割弱程度の入りと、やや出足は鈍いか。68年に製作された第1作目の衝撃のラストは昨日のことのように覚えている。劇場全体がどよめいていた。お猿さん達のメイクアップともども映画史に残るものだと思ふ。70年代に4本の続編が出来て全て劇場鑑賞したはずなのに例によって細部は忘却の彼方である。今世紀に入って、鬼才ティム・バートンがリメイク(本人はリ・イマジネーションと称してましたが)して面白かった記憶はあるが、これも細部で覚えているのは猿になってもヘレン・ボナム・カーターが色っぽかったということくらい。さて本作、第一作の前日譚三部作の最終章。資金と時間を費やし更には日進月歩のテクノロジーも味方につけたプロダクション・デザインが素晴らしい。但し人類VSお猿の最終決戦はアクション控えめで人物造形も哲学的である。爭いは愚かしく、復讐や怨嗟には虚無感さえ漂う。単純な娯楽作品を期待すると肩透かしを食うと思ふ。