Il film del sogno

現実逃避の夢日記

デトロイト/祈りの幕が下りる時

2018-01-28 02:18:59 | 映画

1/27(土)晴れ時々曇り
9時過ぎ起床。朝食後に愛犬と散歩。昼過ぎに近所のシネコンで公開二日目の洋画を鑑賞。オスカーノミネーションからは外れた所為でもないだろうが客席は2割も埋まらず苦しい出足。内容はそれ以上に息苦しいデトロイト暴動のさなかに起こった陰惨なエピソードを主軸にした実録モノ。イントロの絵画は太古の壁画を思わせるが、たった半世紀前の出来事。社会派のビグロー女史らしい硬質な演出、ザラついた質感と手持ちカメラのブレが不快感を増幅させる。関係者からの膨大な証言を取捨選択・再構築したシナリオは、当時の社会状況や個々の人間性が上手く取り込まれていると思ふ。リンチ・拷問と変わらぬ尋問や理不尽な裁判に背筋も凍る心地。いつに時代どこの国でも差別や偏見、保身や欺瞞はある。こうした作品を制作して世に問う人々の勇気を讃えたい。それに応えるには劇場に足を運び、自分のおつむで正義や人権について考えることだろう。一旦帰宅して各種雑用をやっつける。夕餉は親族の小僧と鍋焼きうどん。愛犬との夜の散歩の後にジムで入浴とサウナ。更にはレイトショウで本日初日の邦画をレイト鑑賞。場内3割弱なのは時間帯からすれば健闘か。加賀恭一郎≪新参者≫シリーズである東野圭吾の原作小説は既読。少々強引でご都合的なところもあるが、役者の熱と演出の上手さで終盤のクライマックスにはさすがに心中響くものあり。監督は近年TVドラマでヒット連発の福澤克維だが、画面構成やカット割りなどキチンと映画になっていて感心。東野作品は映像化多く出来不出来の振り幅も大きいが、本作は上位の良作だと思ふ。

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神楽坂 別邸 鳥茶屋

2018-01-28 02:10:19 | グルメ

1/26(金)晴れ時々曇り
連日の大寒でも本日は格別で都心でも氷点下5度記録。御前会議の案件が特認されてやれやれ。昼に単身立ち食いそばをすする。定刻退社して飯田橋まで。山仲間との新年会で老舗料亭の個室で3時間の談笑。コース料理はどれも丁寧で繊細な味付け。名物のトリ鍋をつついて遠慮会釈のないお喋りに興ずる。2次会のカフェまで付き合って帰宅は23時過ぎ。下着一枚シャツ一枚の我が薄着に旧友たちもびっくりするやらあきれるやら。

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ベロニカとの記憶

2018-01-28 01:25:49 | 映画

1/25(木)晴れ時々曇り
大寒波襲来で連日寒い。昼に同期と名店のハンバーグ。千円也。定刻退社して新宿で途中下車。武蔵野館にて英国映画を鑑賞。監督の長編デビュー作には、その人物描写や展開が実に繊細で感心した記憶あり。本作もごくごく普通の日常描写に映画的な仕掛けがそこかしこに。過去シーンのインサート(語り口)が巧みで、行間を読む文学作品の如き余韻がある。単なる青春懺悔譚ではなく、主人公の記憶の窯変が裏のテーマでもある。«愛の嵐»以来の贔屓女優S・ランプリングは古希を過ぎても背筋が伸びて矍鑠たるもの。やはりミステリアスな役が良く似合う。

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