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2022-11-26 06:00:00 | 映画

「欲」
「欲」と記せば クリーンなイメージが始めに思い浮かばないかもしれない しかし「望」と記せばクリーンなイメージが先行する。
「欲望」とでも記すのが良いのだろうか?
区分けするのならば、ポジティブな「欲」や、 ネガティブな「欲」
回りを幸せに出来る「欲」 回りを貶める「欲」 自分が満足したいだけの「欲」
有る者は虚偽で富を手に。有る者は自身の論評で人を破滅に追い込み富を得る。
地位と富で人を、特に女性を自分の思い通りにしてきた者。
確かに こぅ記せば悪行の様にも映るが、資本主義社会では競争は当たり前。敗れる者も居れば勝者となる者も居る、中にはドローの者も居るかもしれない。
悪をジャッジに掛け、自分は、さも執行人気取り。しかし自分の悪をも裁きを望む主人公。
その中にも 生きる為に 生活をする為に 欲しい物質を手に入れる為に 精一杯暮らしているエンジェルも居る。
思考を張り巡らし エンジェルは 主人公の職業的な性 使命 役割 を逆手に取った。
人間社会の真相心理の比喩である この映画。まるで傍観者が居眠りをするのを折り込み済みで 「パンっ」と意識を目覚めさせる為の乾いた手を叩く音を劇中に入れてのだろうか。

グッドナース

2022-11-03 06:00:00 | 映画


信頼があった。もしくは少しの愛も有ったかも知れない。疑いが確信に変わる時、幸せも恐怖に変わるかもしれない。恐怖を拭うためには、恐れを抱きながらも嘘をつく。それは配偶者を守ったり、自分を守るためでもある。それも殺人に関わっていたら、何もかもが見事に崩れ去る。
しかし恐怖から抜け出さねば自分の未来に光は差さない。主人公には負い目もある。生活費、養育、片親、深刻な持病。中には相手の人生をも左右をする事にもなる負い目がある。でも勇気をもって明るい未来に向かわなければならない。そして蛮行を止めるのも自分に課された使命なのだから。辛さと善意が錯綜する、でも負のスパイラルからは抜け出したい。
穴の空いた生食液バッグ。8軒ほど勤務した職場では保身の為だけに事実を隠蔽し、危機管理官、有能な弁護士、議員までもが保身に協力したが為に悪事は繰り返された。当たり前だから、皆がやっていたからと行う行為はどの国、いつの時代でも起こっている。
危機管理の基本原則は早く、全てを、隠さず報告する事。最近の日本の中にも、その様な案件は垣間見る。
誰かが勇気を持たねばならない、そして もしかすると誰かが犠牲になるのかも知れない。
あえて火中の栗を拾う。僅かかもしれないが、そんな人にも理解者は居る。そう信じたい。

ams

2022-11-01 06:00:00 | 映画

米国史に埋もれていた実際のクーデター事件を、独自の解釈で映像化した。

第一次大戦下の仏戦線。3人は出会った時からウマが合い、除隊後はアムステルダムで共同生活を送り「生涯お互いを守り合う」という誓いを立て固い友情に結ばれていた。時は流れ1933年のNY。軍部絡みの殺人事件に巻き込まれてしまい、容疑を晴らすため資産家や、戦争の英雄将軍に接近する。だが、それは巨大な陰謀の入口に過ぎなかった。

第一次大戦で軍最高位の名誉勲章を2度も授与された伝説的軍人。沖縄にあるキャンプ・バトラーはその名に因むが、退役後は、少数の軍事企業家に莫大な富が集中する矛盾を指摘した著書「戦争はペテンだ」を出版、理論派の反戦活動家に転身した。その後貧困に苦しむ復員兵を支援、それがルーズベルトの大統領選勝利を呼び込み、貧困層救済の景気対策ニューディール政策へとつながっていく。実在した人物や事件を随所に絡ませ、豪華キャスト勢揃いの娯楽サスペンスに落とし込んだ。前述の少将はもちろん、謎めいた反ユダヤ主義資産家、薬物中毒の刑事や怪しいMI6の諜報員、反ルーズベルトの元軍人など、くせ者キャラたちが奇妙な現実感を伴って映画は大きく動きだす。

いわゆる敗者に光を当ててきた。米国が次の大戦に参戦したことは周知の事実。だが、それを阻止するために、本作の主人公トリオのような名もない敗者たちが、人知れず戦ってきた物語も実在する。その真実に熱い思いを抱かずにはいられない。

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(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved

伊坂幸太郎

2022-09-16 06:00:00 | 映画




高速列車を舞台に、乗り合わせた殺し屋たちの任務と因縁が交錯する。いつも事件に巻き込まれる、運の悪い殺し屋てんとう虫は簡単な仕事を請け負ったハズだった。しかし、なぜか9人の殺し屋たちに命を狙われ、すぐに終わるはずだった仕事は困難を極める。伊坂作品は、伏線や仕掛けが張りめぐらされ、終盤で回収されていく構成にある。映画では10人の殺し屋たちを小気味良く絡めとっていく。本作での殺し屋や泥棒やギャング、ならず者が数多く登場するが、誰もがそれぞれの人生哲学を貫き、個々の在り方が尊重されている。レモン、オレンジ、てんとう虫、王子、長老、白い死神、狼、蜂、それぞれの殺し屋たちのキャラクターが生き生きと立ち上がっている。そのカラーを衣装や音楽でも表現したことで、殺し屋たちの人間ドラマは、より深みを増している。そして物語の中には「制限」がある。その中で各々が如何に対処するか?それもまた面白くしている。全く持ってふざけた映画だ。でもそのバカらしさ、なぜか9人の殺し屋たちに命を狙われ、すぐに終わるはずだった仕事は困難を極めるのか?それを楽しんでもらいたい。


LAコールドケース

2022-08-08 08:31:00 | 映画

クモの巣が幾重にも重なりあったような、LA警察の相関図。
共通項は「金儲け」
ここでは「悪」や「正義」と言う概念は存在しない。
簡単に言えば「人がどうなろうが、自分が 良けりゃイイ」 そして、それが簡単に可能になる職業が警官、じゃあ警官に なろう。
表見は正義に拠り所を見いだし 悪を排除する。しかし現実は「清濁合わせ飲む」それを正当化するために「キレイ事だけでは済まないんだ」なんて、かの国のオリンピック委員も申しておりました。
ハワイもコロナでの行動制限が実施され、環境が驚くほど良い方向へ変化したため、以前よりも制限を課しているらしいです。
結局は「ヒト」が物理的にも精神的にも「汚す」キーパーソンなのですね。
主人公にも全てがクリーンなのでは無く、ダークサイドも持ち合わせています。
同調圧力から逃れるには、文明の進化を捨ててまでも、「ヒト」から離れなければ無理だろうなぁ なんて
「ジョニーディップ」と言うオーラさえ消した、そんな映画です。