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旅行やら映画やらの独り言

「クリムゾン・ピーク」

2016-02-06 13:15:47 | 映画
もっと真っ赤な映画かと思った。スティーブン・キング原作の映画「ドリーム・キャッチャー」鑑賞後みたいに、「赤」にしばらく嫌悪感を抱くぐらいかと。



でも、全然、赤くなかった。ちょっと雪が部分的に赤くなるだけで。なんだ。想像したより全然「クリムゾン・ピーク」じゃないじゃん。



幽霊は、赤い個体がでてきたけど。骸骨に血と肉を塗ったようなのが。「イット・フォローズ」よりは、恐かった。でも、幽霊は出てきて「警告」を発するだけで、別に害を及ぼす訳じゃない。主人公のイーディスのお母さんの幽霊なんて、これは黒い幽霊なんだが、分かりにくい警告でシャープ姉弟の館について、もう逃げられない状態になってから、ようやくイーディスがその警告の意味に気が付くという。幽霊、にぎにぎしく出てくる割には、何の役にも立たないじゃん。



要は、幽霊よりも生身の人間の方が恐い!という、よくあるパターンで。最初は姉弟、吸血鬼とかかと思ったよ。だって、お姉さん、女人禁制のはずで結構大勢の従業員がさっきまでいたクラブに堂々と入ってきて、59歳の大の男を頭を掴んで洗面台に何度も打ち付けるんだぜ。人間以外の化け物か、特殊訓練を受けたソルジャーでないと無理だろ。
オマケにこの姉弟、今までかなりの金をかき集めているはずなのに、スッカラカンだ。経済観念はゼロらしい。



主人公のイーディスは、あまりよく分からない性格で。ズケズケ相手を不快にさせる会話しかできなくて、親のコネを使って小説を売り込んで。利口を装ってたのに、明らかに財産狙いの男に引っ掛かって。まあ、恋に落ちたらしょうがないのかなあ。おまけに、初かと思ったら、旦那と初めてのコトなのに、上に乗ってた。恋に落ちたから、積極的になるんでしょうかあ。しょうがないのかなあ。



ストーリー的には、イーディスに想いを寄せる、幼馴染みでしっかり者でおまけに医者のアランがいるから、とっても安心して見られる。彼が出てくると「安心してください!僕がいますから」という声が聞こえそうだ。
ストーリーには、何の意外性もないです。



ゴシック・ホラーというのでしょうか? そう言う意味なら、文字通り吹き抜けの「ALLEROALE HALL」の屋敷の雰囲気はすごい良かったし、金持ちイーディスの服が、ドレスもレース編みのバスローブも寝間着も、とにかく衣装が可愛らしくてお見事!パチパチパチ!
20世紀初頭、あのドレスで泥濘の地面を歩いたのかあ。洗濯はどうしてたんだろう? お風呂も大変そうだった。



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