10月26日 土曜日
今日は特別公開のキトラ古墳を11:30、牽牛子塚古墳を15:30に予約。キトラの前に益田岩船に寄る。
Ⅰ.益田岩船
益田岩船は初めて訪れる。松本清張の「火の路」によると石の宝殿とも関係あるらしい。
近鉄吉野線飛鳥駅の一つ前、8:00頃に岡寺で降りる。新興住宅街を抜けて、山に向かう。
ここを登って、右手へ。遊歩道を少し下る。Googleマップはこの階段までしか表示されないので、通行人に道を教えてもらった。
そしてここから山の中へ入って登る。
一応道はある。
↓ 土が崩れている場所には岩が見える。このような岩を利用して作ったのかな?
おおっ、見えてきた。竹林の中で、なかなか幻想的な雰囲気。こっちは北面になるらしい。
1.北面
下の方は格子状に模様が入っている。東西幅11m。高さ4.7メートル。やっぱデカいわ。
2.西面
地面が斜面になっているので、なんとか上部が見えるけど、覗きこむことはできない。
3.南面
のっぺりしてる。
4.東面
南北幅8m。
私以外誰も来なかったので、セルフタイマーで大きさ比較のため自分を撮影。結構、走った。転ばなかったけど。
石室の作り途中説が最近は有力らしいけど、このメロンパンのような切込みが不思議だあ。実物見られて良かった!
Ⅱ.ブランチ
岡寺駅周辺には何もないので、1時間に2本の電車に乗って飛鳥駅へ。駅前の「珈琲館 御園(みその)」さんへモーニングを食べに行く。
09:30過ぎに到着。私でちょうど満席。地元の人が週末の朝は家族でモーニングを食べにくるらしい。
このボリュームで740円!なかなか良いお店でした!
Ⅲ.キトラ古墳&壁画公開
10:20過ぎに、飛鳥駅から一駅先の壺阪山駅に到着。ここから、飛鳥よりさらに人家のない畑の中を歩く。
11:00前に国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区に到着。壺阪山駅からの歩いた方が、キトラ古墳などには近い。でも結構歩いたなあ。年取って歩くスピードが落ちたのかなあ。
キトラ古墳壁画公開の予約は11:30の回なので、その前後でキトラ古墳壁画体験館「四神の館」と復元されたキトラ古墳を見学。
入場無料。壁画公開も無料。壁画の保存方法に頭を悩ませた結果、壁画を剥いで保存している所です。
↓ 2階が入り口
↓ 1階にも出入口があって、お洒落な造り
石室の壁画のレプリカもあって、入ることができる。ガイドさんの説明付き。
石室の南壁に穴が開けられ盗掘されているけど、高松塚古墳のように壁画が壊される事無く、上手い具合に四神が残っていたそうだ。
あとは壁画の説明と、保存方法の説明のパネル展示。
「キトラ・プラネタリウム」というのも見てみた。定員10名なので?と思って行ったら、半球体のキャンプ用のテントの中に、ビーチチェアみたいのが10個。
内容は「秋の星空を舞台にして、キトラ天文図にも描かれている中国の星座と西洋の星座を対比させながら、わかりやすく解説する新番組」で、飽きることなく(プラネタリウムって、結構飽きないか?)ちゃんと面白く観られた。
2.キトラ古墳壁画公開「天井・天文図」
こんな風に期間を決めて、ガラスケースに入った、剥いだ壁画を公開している。で、私が行った時は天文図。
3階の展示室に10名位で入室。良く見えるように、双眼鏡を貸してくれた。写真撮影は禁止!
星の金箔が穴あけポンチで大きさ2種類を使ったような感じで面白かった。7世紀末~8世紀初頭に造られたのだから、穴あけポンチくらいあったろうなあ。コンパスの穴の跡も肉眼で確認できたけど、下書きやコンパスの穴を消す手間を惜しんだのはなぜだろう?
エジプトの4,500年前の壁画と比べてはいけないんだろうが、ちょっとなあ。と正直思う。
3.キトラ古墳
↓ 古墳前の広場
「古墳鑑賞広場」という名前らしい。隣の家が立派だ。
Ⅳ.高取町土佐街道
壺阪山駅からキトラ古墳に行く時に横切った場所。電車時間まで見学。
なかなかお洒落な街並み。街並み保存、大変なんだろうなあ。なんで飛鳥で土佐?と思ったら「飛鳥時代の初期に大和朝廷の都造りに駆り出された土佐(高知)の人々が帰郷できず、この地に住み着いたことが起源とされている。」そうだ。そのまま、地名として残っているんだ。高取町って、飛鳥駅の隣なのに、全然違った雰囲気だ。
Ⅴ.岩尾山古墳
飛鳥駅に戻って、15:30予約の牽牛子塚古墳の途中にある岩尾山古墳に寄ってみた。
階段を登ると石室入り口。
なかなか大きい石だ。
中は広くて立派じゃないか! 整然とした立方体の組み合わせ。
勝手に入って良くて、広くて立派で、楽しい!
飛鳥駅のサイクリングコースの反対側を20分位歩く。
ここも途中の家々が立派。
見えてきた! 15:30からの特別有料エリア(1名500年)を予約していた牽牛子塚古墳・越塚御門古墳。
↓ 模型
上の白い石で覆われた方が牽牛子塚古墳で、下の小さいのが越塚御門古墳。1グループに1名つくガイドさんに連れられて、まずは越塚御門古墳内で、プロジェクターで投影された牽牛子塚・越塚御門古墳のビデオ鑑賞。
天智天皇が、牽牛子塚古墳に母である皇極・斉明女帝と姉妹の間人皇女との合葬、自分の娘で皇極・斉明女帝の孫でもある大田皇女を葬した越塚御門古墳について、政治の犠牲になった3人を弔う感動的な物語と、古墳の説明が、要領よくまとめられていた。本物の石室越しの映像をみるのは不思議な感じ。
そして、凝灰岩切石で葺かれた復元された牽牛子塚古墳。
石室に入れるのかと思ったら、階段を降りて、閉まってる鉄柵の間から覗くだけだった。
本当に二つ部屋がある。
天皇のみが祀られている八角墳の説明をガイドさんから聞いたりして、1時間以上滞在。
ただ、復元時は、こんなに白かったのに
たった2年でこれ?
本当に凝灰岩で覆われていたのかな? 復元は、墳丘がその重さで崩れないように石の板を貼っているだけだそうだが、いったい何が流れ出てこんなになってしまったんだ?と、そこが一番の疑問だった。
Ⅶ.夕食
大和八木駅近辺には飲み屋が多かったので、八木西口駅の今井町の方に行ってみた。ここも古い町並みが残る地区らしいが、暗くて景色が全く分からない。
そこの古民家カフェ「Hackberry」さんへ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます