◎再度、ウィキペディア「金子堅太郎」の項について
『明治廿八年 御重寳』(法木書店、1894)から、「全国鉄道汽車発着時刻及賃金表」を紹介しているところだが、いったん話題を変える。
昨日(2025・1・27)、当ブログの記事〝ウィキペディア「金子堅太郎」の項の問題点〟(2023・1・30)を読んでくださった方があったようだ。私はそこで、次のように書いた。
今年〔2023〕になって、ウィキペディア「金子堅太郎」の項を閲覧して驚いた。親交のあった軍人・加藤寛治(ひろはる)の名前が出てこない。ロンドン条約、国体明徴問題、天皇機関説という言葉も出てこない。
参考文献に、藤井新一の大著『帝国憲法と金子伯』(大日本雄弁会講談社、一九四二)が入っていない。伊東隆ほか編『続・現代史資料 5』〔海軍 加藤寛治日記〕(みすず書房、一九九四)が入っていない。飯田直輝「金子堅太郎と国体明徴問題」(『書陵部紀要』第60号、二〇〇九年三月)も入っていない。礫川全次『日本保守思想のアポリア』(批評社、二〇一三)が入っていないのは仕方ないとしても、清水伸『維新と革新』(千歳書房、一九四二)が入っていないのは、なぜなのか。
「金子堅太郎」の項を執筆しているのが、どういう方かは知らない。しかし、同項においては、金子堅太郎という官僚・政治家における「負」の側面が、巧妙に隠蔽されている。
昨日、久しぶりに、ウィキペディア「金子堅太郎」の項を閲覧してみた。すると、「参考文献」に、藤井新一『帝国憲法と金子伯』大日本雄弁会講談社が入っていた(どういうわけか、刊行年の記載がない)。
ただし、伊東隆ほか編『続・現代史資料 5』〔海軍 加藤寛治日記〕(みすず書房、一九九四)、飯田直輝「金子堅太郎と国体明徴問題」(『書陵部紀要』第60号、二〇〇九年三月)、清水伸『維新と革新』(千歳書房、一九四二)が入っていないところは、以前と変わらない。
親交のあった軍人・加藤寛治の名前が出てこない点、ロンドン条約、国体明徴問題、天皇機関説という言葉が出てこない点も、以前と変わっていない。
ちなみに、この項の最終更新は、2025年1月8日になっている。
管見によれば、金子堅太郎という人物は、日本の歴史を大きく動かした人物である。結果的に、大日本帝国を敗滅に導いた人物である。しかし、ウィキペディア「金子堅太郎」の項の執筆者から、そのあたりの問題意識を感じ取ることはできない。金子堅太郎という人物について、深く研究してみようという、若き研究者が登場されることを期待したい。
『明治廿八年 御重寳』(法木書店、1894)から、「全国鉄道汽車発着時刻及賃金表」を紹介しているところだが、いったん話題を変える。
昨日(2025・1・27)、当ブログの記事〝ウィキペディア「金子堅太郎」の項の問題点〟(2023・1・30)を読んでくださった方があったようだ。私はそこで、次のように書いた。
今年〔2023〕になって、ウィキペディア「金子堅太郎」の項を閲覧して驚いた。親交のあった軍人・加藤寛治(ひろはる)の名前が出てこない。ロンドン条約、国体明徴問題、天皇機関説という言葉も出てこない。
参考文献に、藤井新一の大著『帝国憲法と金子伯』(大日本雄弁会講談社、一九四二)が入っていない。伊東隆ほか編『続・現代史資料 5』〔海軍 加藤寛治日記〕(みすず書房、一九九四)が入っていない。飯田直輝「金子堅太郎と国体明徴問題」(『書陵部紀要』第60号、二〇〇九年三月)も入っていない。礫川全次『日本保守思想のアポリア』(批評社、二〇一三)が入っていないのは仕方ないとしても、清水伸『維新と革新』(千歳書房、一九四二)が入っていないのは、なぜなのか。
「金子堅太郎」の項を執筆しているのが、どういう方かは知らない。しかし、同項においては、金子堅太郎という官僚・政治家における「負」の側面が、巧妙に隠蔽されている。
昨日、久しぶりに、ウィキペディア「金子堅太郎」の項を閲覧してみた。すると、「参考文献」に、藤井新一『帝国憲法と金子伯』大日本雄弁会講談社が入っていた(どういうわけか、刊行年の記載がない)。
ただし、伊東隆ほか編『続・現代史資料 5』〔海軍 加藤寛治日記〕(みすず書房、一九九四)、飯田直輝「金子堅太郎と国体明徴問題」(『書陵部紀要』第60号、二〇〇九年三月)、清水伸『維新と革新』(千歳書房、一九四二)が入っていないところは、以前と変わらない。
親交のあった軍人・加藤寛治の名前が出てこない点、ロンドン条約、国体明徴問題、天皇機関説という言葉が出てこない点も、以前と変わっていない。
ちなみに、この項の最終更新は、2025年1月8日になっている。
管見によれば、金子堅太郎という人物は、日本の歴史を大きく動かした人物である。結果的に、大日本帝国を敗滅に導いた人物である。しかし、ウィキペディア「金子堅太郎」の項の執筆者から、そのあたりの問題意識を感じ取ることはできない。金子堅太郎という人物について、深く研究してみようという、若き研究者が登場されることを期待したい。
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