晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

かかりつけ40年

2012-10-26 07:32:19 | 人生
白髪が増え薄くなった頭髪
若い頃は1ヶ月に1度は通っていた散髪だが
気づけば4ヶ月近く経ち
そろそろ行くかと予約の電話を入れる

受話器の向こうからは心なしか元気のない声が聞こえる
この店とも40年以上のつきあいだ
店主もとうに70歳を過ぎている
このところ身体のあちこちが痛く
思うように動かないと嘆いていた



予約時間に合わせ店に入ると介護センターのケアマネージャーと話中
彼女は入れ替わって帰ったが店主の話では
年に数回一人住まいの高齢者宅を回っているとのことで
まだ営業しているくらいだから介護サービスは受けていない

以前なら1時間で終わるところが2時間以上かけて仕上がる
今は常連のお客さん限定で一日二人しか受けないそうだ

日常の買い物でも同じところに行きがちだが
身体の一部をケアしてもらう散髪や街のお医者さんは
同じところだとなお安心してすべてを任せられます
特に定期的に行く散髪屋さんは40年も続いてしまった

世代交代がままならぬ世の中
店主の代で店を閉じることとなりそうだが
できるだけ通ってあげたい
コメント
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