晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

もう一つの地域行事

2016-08-19 05:44:23 | 地域の文化や出来事
お盆・施餓鬼供養と続いた行事でしたが、
地域にはもう一つの供養行事がありました。

地域の先祖供養としての念仏です。
先人たちから受け継いできた大玉の数珠を、
みんなが手に取って南無阿弥陀仏と念仏を唱えながら右に回し、
一個だけ大きな数珠玉が手元に来たとき上にあげ念じます。

傍らでは鐘を鳴らし、回した回数をマッチ棒で数えます。


年季の入った108個ある桐の数珠玉は形のなくなった物もあって、
時代の長さを感じずにおれません。

科学や文明が進歩していなかった時代は、
神仏の行事を通じて五穀豊穣や悪病退散や先祖供養を願ったことでしょう。

一概に不要な行事と言わず、
日本の地域を作ってきた文化として、
残せるものは残していきたいものです。



和尚に書いてもらった念仏塔は地域の念仏塚に祀りました。

終わってから参加者で茶を飲みながら、
日ごろ話すことの少ない人との雑談もコミュニティの一つですね。
コメント (6)
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