晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

戦火のなかの子供たち

2018-08-16 06:27:26 | 社会のこと
昨日は終戦記念日でした。
全国戦没者追悼式で天皇陛下は、
戦没者を追悼し平和を願う結びの一文で、
「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」としたうえで、
戦後70年の平成27年から加えた「深い反省」という言葉を盛り込んで、
「ここに過去を顧み深い反省とともに、
今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、
全国民と共に戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、
心から追悼の意を表し世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」
と述べられました。
その通りと心にしみます。

今朝の深夜便では漫画家の松本零士さんが、
子供時代に体験戦争から反戦を底に据えた、
戦争漫画を描いたことを語っていました。

テレビつけたら鹿児島県の加治木中学校での無差別爆撃で、
終戦4日前にもかかわらず多くの学友を、
逃げる途中で失った体験者の話が放映されていました。
アメリカで爆撃の資料をみつけ、
戦闘機で爆撃した戦闘員の家族との交流を描いて、
戦争は全ての人が被害者となると訴えていました。

この鹿児島空襲はアメリカの資料によると、
11月1日にオリンピック作戦と称する九州上陸作戦を敢行するための、
鹿児島焼き尽くし虐殺作戦だったそうです。

我が家には11冊のいわさきちひろ全集があります。
その中に収められているのが、
「戦火のなかの子供たち」のいくつかの絵です。


当時はベトナム戦争の戦火で多くの子供たちが、
巻き込まれ殺されていました。
いわさきちひろさん自身が東京大空襲での体験と重なり合わせて、
描いたとされます。
戦争は軍人も民間人も関係なく標的となります。
これは沖縄とて同じでした。


惨禍では一番弱い子供が一番の被害者となります。
何一つあがらう事の出来ない子供を犠牲者にしてはいけません。
ちひろの絵はそのことを鋭く語っています。


この全集の巻末を見ると1985年に初版で刊行されたもので、
何と一冊5500円とありました。
当時30代前半でよくもこんな高価な本を買えたものだなと不思議ですが、
今は我が家の宝物となっています。


そろそろ孫娘も分かる年頃になって来たので、
ちひろの世界へ誘ってあげよう。

< 戦火逃げれど倒れる子絵本から >




コメント (2)
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