晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

2023-01-30 06:10:31 | 季節のたより
今日からは七十二候の一つ『鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)』です。
鶏始乳とは鶏が春の気配を感じ卵を産み始める頃のこと。

自然飼いの鶏は日照時間が長くなるにつれ、
産卵率が上がっていくため、
春から夏にかけてたくさん卵を産むと言われます。

家飼いしていた子供の頃を思い出しました。
あの頃はどの家も数羽の鶏を飼っていた。
卵は貴重品でした。

生産管理されいつでも卵を産める現代は、
物価の優等生でしたが昨今は高級卵となりつつあるようです。
因みに鶏という呼び名は、
庭で放し飼いにされてきた「庭つ鳥」が語源とのこと。
その先祖は雉だったとか。

それにしてももう1月が終わろうとしています。
年が明けて一ヵ月何をしていたのだろうと思うようなスピード感です。
五日後には暦の年初めと言える二十四節気の『立春』ですから、
七十二候でも今週は最後の候です。

手にとればほのとぬくしや寒卵  虚子 

寒玉子一つ両手にうけしかな  三汀

< 遠き日や鳥屋に温し寒卵  >

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