風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

謝罪に始まる紀行文

2007-08-02 03:11:22 | Weblog
まず、最初に・・・

すみませんでした。
身勝手なことをしたのは重々反省しています。
埋め合わせるべく、これから頑張るつもりなのでご容赦願います。

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実は帰省していました。
とは言っても、普通に帰省したわけじゃありません。
前の記事で「自転車で岡山から愛媛まで帰れるかも」と書きましたが、
書いてみると無性に実践したくなり、あれを更新するやいなや家を飛び出しました。
・・・後先のこと何も考えずに。

言われなくても分かるけれど、どうしようもない馬鹿です・・・。


このとき、時刻午後3時。
自宅までの距離は分かりませんでしたが、
一晩こげば明け方につくんじゃないかと思っていました。
あえて夜走ろうと思ったのは、この時期昼に走れば体力消耗が激しいと思ったから。
ちなみに、それが結果としてよかったのか悪かったのは微妙です…。

当然、装備品はほとんどありませんでした。
適当に掴んだタオルと簡単に飛ばされる安物の帽子のみ。
地図は途中で安物を買いました。(それがゆえに役に立たず後悔するんですが…)
飲み物は・・・自動販売機とコンビニを探して確保しました。
実家に帰るまでに10Lをゆうに超える「清涼飲料水」を飲んだので、
学割で高速バスに乗ったときに比べ大差なくなってしまいました。
その代わり(?)各メーカーのスポーツドリンクの違いが分かる男になれましたよ。

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大まかなルートはこんな感じ。



これでみるとそうきつそうじゃありませんが、尾道(広島)と今治(愛媛)をつなぐ通称「しまなみ街道」が鬼でした・・・
サイクリングロードはこんな直線ではなく、これでもかといわんばかりにぐにゃぐにゃ曲がっています。
そして勾配付き(笑)
直線的に進む自動車道とは随分違うんですよね・・・。



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時間を少し前に戻します。

まず、国道2号線に乗り、倉敷を目指しました。
意外と倉敷って遠いんだなぁと思いつつも到着。
このときはまだ幾分暑かったので、体力的にややきつかったです。

休憩を挟まず笠岡方面へ向かい、午後7時半ごろ笠岡市市街地に到着しました。
2号線に沿って西に進むだけでいいので、ここまで道に迷うことはありませんでした。

以前ヘイポーパパに教えてもらったうどん屋でぶっかけうどんを食べ、急ぎ出発。
さすがに暗くなる前にある程度進んでおきたくて、少々焦りも出てきていました。

笠岡から福山までの道は坂道が続きます。
おまけに歩道がきちんと整っていない箇所も多い難所。(自転車にとってのね)
この辺から体力的にきついなぁと感じ始めました。
精神的なきつさもあり、速度はかなり落ちていたんじゃないかと思います。


どうにかこうにかして、福山に到着。
時刻は確か午後8時過ぎ。
もうあたりはかなり暗くなってきていました。
道端にある百均で携帯可能な空気入れを買っておこうかと思いたったんですが、
営業時間が過ぎていて自動ドアが開きませんでした。

「あぁ、必要なものでも補給出来ない時間帯に入ったな」
と焦燥感が一層募りました。
もちろん同時に恥ずかしかったですが・・・。

福山は歩道が広く、快適に進めました。
あれだけ広いと自転車も歩行者も危険を感じることはないだろうと思います。
・・・他の市町村もあれくらい広い歩道を確保すればいいのにね。

福山を抜け、橋の架かっている尾道を目指しました。
最低今日中に尾道までは進もうと思っていたので、とりあえずのゴール。
向かっている途中、間違って車道専用道路に入ってしまい
冷や汗をかきながら脱出するようなハプニングがありましたが、
どうにか切り抜け、午後9時半頃、ようやく尾道に到着しました。



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ここでとうとう2号線を降りることになったので、
初めて買った地図の効力が現れる・・・はずだったんですが
・・・安物の地図はダメですね。
どこへ行けばいいのか全く分からない・・・orz
自動車ならまだ緑色の案内標識を探せばいいんです。
が、自転車。
そんな親切な標識は見当たりません。

折角尾道に来たのもあるし、ラーメン屋にでも行ってついでに聞こう、と思い
適当にみつけたラーメン屋に入りました。
「元祖尾道ラーメン」と謳う看板のお店に。

美味しくないわけではなかったけれど、
正直なところ「本場の味」という感じではありませんでした。
これならスーパーの生めんでも再現できるんじゃね?というような…。

若干落胆しながらも、聞いてみました。

「自転車でしまなみ街道を渡るにはどこへ行けばいいですか?」

「ちょっと待ってくださいね。」

(スタッフ一同でごにょごにょ会議。)

「自転車でわたるには最初の島へだけはフェリーで渡らないといけないそうです。」

(ぇ・・・こんな時間にはフェリーなんて運航してないんじゃ・・・
ってことは尾道で一泊することが決定・・・?)

心のうちの動揺は隠しつつ、お礼を言って店を出ました。

(さて、どうするか・・・ってフェリーの船着場聞いてねー・・・)



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当ても無くさまよいました。
ネットカフェで一泊するしかないか・・・と諦めムードのまま。
道も適当に進んだので迷いました。

(あれ、今どこ?)

交番を見つけるも、あいにくおまわりさんは不在。
電話使って聞けなくもなさそうだったけれど、
粗い地図を心の目で見たら道が浮き出てきたのでそれに従いました(笑)

読みは外れていませんでしたよ。
迷っていたはずが、突然開けた目の前に現れたのは・・・なんとライトアップされた尾道大橋。
工場の陰に隠れて見えなかったものが突然見えたので、ちょっとした感動物でした。

(あぁ、ここ渡れたらフェリーのことなんて気にしなくて済むのにな…)

魅惑的な何かに引き寄せられるように橋のそばへ、ふらふら。

するとなんと。
そこで見たのは「尾道大橋 通行料 …(略)… 自転車10円」の文字。

(ぁ?・・・ぇ!)


迷うことなく、自動車とともに橋の入り口へ急ぎました。
坂道だったんですが、心が開放感(?)に満たされていて苦にはならず。
ラーメン屋の人はなんであんなこといったんだろう・・・と思いつつ。


その橋には自転車が通るための十分なスペースはありませんでした。
車道を通れだなんて、酷い。
後から考えて分かったんですが、だからこそ橋を渡るルートが推奨されていなかったんでしょうね。

ちなみに、フェリーは100円だったらしいので90円得しました。
そこで喜んでいいものやら良く分からないですけど・・・。


このときの時刻、午後10時過ぎ。
もう出発してから6時間以上が経過していました。
ただ、予定としては順調だったので、自己評価としてはまずまず。
フェリーを使わなくてもいい(=早く帰れる)ことが分かって、かなりうきうきでした。

これからどんな目に遭うか全く知らずに・・・。









・・・面倒くさくなったので、終わり。
もし続き期待してくれる人がいるなら、書こうかなぁとも思います。