風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

生き物と数の神秘

2007-08-08 23:47:50 | Weblog
いつものように練習を終えて通る帰り道。

どこもかしこも カ ッ プ ル ばっかり。

(台風で延期された花火大会が今日あったらしいです。)

別に僻んじゃいませんけどね。
僻んではいないけれど・・・。

ぁー

せめて通行の邪魔にならないように帰ってくれ…




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今日は数字の話。


ジュウシチネンゼミ(十七年ゼミ)というのをご存知ですか?

北アメリカに生息するセミで、その名が示すとおり17年に一度大量発生します。



でも、なぜ「17」年なのか?

実は、これには深い意味があるといわれています。



例えば、仮に16年周期で大量発生するセミがいるとします。
「16年ゼミ」とでも呼びましょうか、
そのセミは、「2年ゼミ」「4年ゼミ」「8年ゼミ」と大量発生する周期がかぶってしまう可能性があります。


言うまでも無くこれは、16という数字が約数を持つからです。

もちろん、周期が重なることが無ければお互いに競合することはありませんし、
重ならなかったときはお互いにとって理想的な状況となります。

が、もし大量発生するタイミングが重なってしまうと…
それが高い頻度で永遠に続いて行くことになるので、種としての生存が危ぶまれる危機的な状況に陥ります。

そしてもちろん、天敵が周期的に大量発生する事態にも対応できます。

(さっき不安になって調べたら、諸説あるそうです。
これは、昔知った一説・・・のはずです。)


そう。17が「素数」であることが重要なんです。
1とその数以外に約数を持たない素数ならば、
大量発生の周期が一度重なってしまっても、それがずっと続く心配はありません。


「たまたまなんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、
他に13年ゼミというのが実在することから、セミが種の存続を素数にかけているのは確かだろうと思います。

(ちなみに、17年ゼミや13年ゼミは素数ゼミとも呼ばれます。)



「よーし、じゃ次の世代は17年後に大量発生させようなー」

なんてセミが話し合ったわけじゃないでしょうが、
(そもそも意識的に調整できるもんでもないだろうけど)
自然と素数にたどり着いたというところに生き物の神秘を感じるんですよねー。



生物学の用語に「ニッチ(生態的地位)」という言葉が出てきます。
語弊を恐れず言えば、食物連鎖における立場、といったところ(だと思ってます)。
ニッチを同じくする生物は競合関係にあるわけですが、
それを避けるために「すみわけ」し、無益な争いを避けているものがあります。
(教科書的にはヤマメとイワナがすみわけの代表例。)

空間的に争いを避けようとした種がいる一方で、
中には時間的な「すみわけ」を行ったものがいるといえると思います。


なんかすごいなぁ・・・と思いませんか。




そういえば今年は関西でクマゼミが大量発生する年なんだそうですが、
これは4年に1度なんだそうです。
日本には周期的に大量発生するセミがいなかったから、
そんなこと考えなくてもよかった、ってことなんでしょうかねぇ。





・・・前説(?)終わり。

(記憶を引き出しただけの話なので、信憑性に乏しいですが、
全くの見当違い…ではない…と思います。)




なんで数に思いを馳せたかというと、こんな記事を読んだから。

関西の食パンは5枚切りなの?

確かに岡山のコンビニやスーパーでは、5枚切り食パンを見ることが多い・・・。
(買ったことないけどね)
愛媛では食パンを買いに行くことが無かったので気づきませんでした。



いやいや。


食パンの枚数が素数っていうのは特にメリットないと思うんですが。
それ以前に奇数だし。



食パン食べるなら、やっぱり2枚欲しくありませんか?





ただ、それだけの話。

或る女?アルルの女。

2007-08-08 02:55:59 | Weblog
あ、いや、「或る女」を読んだことなんてないんですけどね。

ただ、「或る女」と「アルルの女」って似てるなって思っただけ。



この前のパートで、アルルの女ってどんな話なんだ?ということになり、
あらすじを皆で勉強しました。



「アルルの女」あらすじ

南フランスの豪農の息子フレデリは、アルルの闘牛場で見かけた美女に心を奪われてしまった。
フレデリにはヴィヴェットという許嫁がいるのだが、彼女の献身的な愛もフレデリを正気に戻すことはできない。
日に日に衰えていく息子を見て、フレデリの母はアルルの女との結婚を許そうとする。
それを伝え聞いたヴィヴェットがフレデリの幸せのためならと、身を退くことをフレデリの母に伝える。
ヴィヴェットの真心を知ったフレデリは、アルルの女を忘れてヴィヴェットと結婚することを決意する。
2人の結婚式の夜、牧童頭のミチフィオが現れて、今夜アルルの女と駆け落ちすることを伝える。
物陰からそれを聞いたフレデリは嫉妬に狂い、祝いの踊りファランドールがにぎやかに踊られる中、
機織り小屋の階上から身をおどらせて自ら命を絶つ。

(wikiより引用。)


・・・うーん。


この話、なんか救いようが無い。


とりあえず、フレデリは情けない奴ですね。
いや…ある意味では純粋な男なのかも…自分の欲望に。


アルルの女…には罪は無いのかな。少なくともカルメンみたいな悪女じゃないみたい。


ミチフィオ…あらすじにいきなり登場するこいつは何者なんだ…。
そもそも牧童頭っていうのも何なんだ…
なぜわざわざフレデリに自慢しに来るんだ…

なんかいけ好かない奴。


この中で唯一かわいそうなのは、ヴィヴェット。
なんでこんな人がこんな目に遭わなくちゃいけないんだろう。

いや…世の中、そんなもんなのかもな…。



そして ファランドール って祝いの踊りだったんですね。
へぇ・・・。