さて、突然ですが問題です。
道端に鳥のヒナがいるのを見つけました。
どうすればよいでしょうか?
①ネコやカラスなどが心配なので、近くの茂みに移す
②状況に関係なく、放置する
③外敵のことを考え、一時的に保護する
こんな風に聞くくらいだから、③が怪しいのは察しがつくでしょうが・・・。
模範解答は、②放置する、です。
茂みに移すくらいなら許容範囲だが、
何もしないにこしたことはない、というのが野鳥の会の見解。
一見、「ヒナが巣から落ちている」ように見えますが、
実は落ちたのではなく、独り立ちしようとしている最中って事のほうが多いんですよね。
だから、そこで人が持ち帰って保護するのは余計なお世話でしかないわけです。
また、落ちた場合も親鳥が世話を続けている場合があります。
そんなときに人が下手に手を出すと、親鳥が警戒して世話をやめてしまう可能性があります。
そして、素人には、自然に帰れるように育てるのは無理です。
さらに、野鳥は法律で飼ってはいけない事になっているので、めでたく犯罪者にまでなってしまいます。
まぁ、理解は出来ます。
「野鳥」は人からの干渉を受けないのが一番です。
だけど、このキャンペーンのせいで「ヒナの保護=悪」のように主張する人たちがいるんです。
僕にはそれが納得いきません。
今日、「ヒナを保護しました」とmixiの野鳥の会のトピに投稿がありました。
それに対して非難する人のやたら多いこと・・・
雛を拾う行為は基本的に善意から生まれるもの。
それをそこまで非難するっていうのも、いかがなもんだろうか。
そして、そんなんだから野鳥の会=偏屈の集まりみたいなイメージが強くなる・・・
はっきり言って、野鳥に干渉しないなんていうのは今更無理な話です。
年間に何十万羽という単位で「害鳥」が駆除されている現実だってあるわけです。
それに比べれば、一羽保護することの与える影響なんて微々たるものじゃありませんか。
ひねくれたことを言えば、保護する鳥のほとんどは「害鳥」です。
それをかごの鳥として飼えば、実質「無害」になるわけだから、人間にとってみればメリットがあります。
殺すよりはよほどいいですよね?
それにしても、雛を拾ったことを怒る人たちは僕の目には滑稽に見えます。
一体、何に対してそんなに腹を立てているの?と―。
結論。
野鳥の会には、そういう怖い人たちがいるので注意してくださいね。
(なんか、この話毎年書いているような・・・)