本当はこの時期にここに書くようなことではないと思う。
だけど、書こうと思う。
この話自体がそれを望んでいると思うから。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
少しの間、距離を置くことにした。
少なくとも彼女には決め細やかなケアが必要だから。
再び会えたその日によりより関係を築けることを祈う・・・
初めて彼女と出会ったのは2年前の春だった。
追試にかかりまくってすっかり元気をなくしていたあのころ。
僕は、彼女との出会いに新しい可能性を見出そうとしていた。
とびっきりの美人というわけではないけれど、僕には十分すぎる人だった。
外見もさることながら、透き通った声が素敵だった。
最初はお互いにぎこちなかった。
僕が人と親しくなるまでに時間を要する人間だからというのもあるし、
彼女がなかなか心を開いてくれなかったせいでもある。
僕たちは時間をかけて距離を縮めていった。
そのときに別れた子とは、その後一度だけ話をした。
新しいパートナーを得たことも知った。
その人はあの子の本当の魅力に気づいているだろうか?
今となっては過去の思い出だけど、幸せになってほしいとは思う。
自分の犯した罪を軽減する意味でも―。
1年経ったころから僕らは少しずつ分かり合えるようになってきた
・・・と僕は思っていた。一方的に。
ところが、それは一つの側面を見ているに過ぎなかった。
僕に彼女を傷つけようという意志があったはずもないが、
そんなことはいい訳にもならない。
攻撃的な性格が災いし、僕は彼女にたくさんの傷を負わせていた。
彼女は何を感じていただろうか・・・
そして、あるころから、古い言葉でいうヒステリーの発作が起きるようになった。
張り詰めたものがぷつりと切れる・・・まさにそんな感じだった。
もしかすると、僕が彼女に強いストレスを与えたことが引き金となっているかもしれない。
・・・いや、きっとそうなのだろう。
僕は戸惑うと共に、どうして?という気持ちを禁じえなかった。
それでも傍目には僕らは割りとうまくやってこられた。
人の目があるところで発作が起きることはなかったから。
ところが、ずっと前から一緒に過ごそうと思っていた
大切なその日、衆人環視の中、発作が起きた。
彼女にとっても僕にとっても本当に大切なその日に
発作が起きると言うのはとてもつらいことだった。
実は不安はあった。
その日が近づくにつれて発作の頻度は高まっていただけでなく、
当日、かつてなかった暴力的な発作が起きていたから。
彼女が壁を叩きつける激しい音にとても驚いた。
まさかこんなことになろうとは・・・。
それにより、彼女に不可逆的な変化が起こったのが見てわかった。
何かが失われてしまった。決定的な何かが。
僕も焦ったが、彼女はもっと焦ったことだろう。
その暴力的な発作は僕が引き起こしたも同然だった。
慣れない過酷な環境の中、彼女は極度にストレスを溜め込んでいた。
なだめようとしてかえってそれを暴発させてしまったのだった。
普段気を遣わず、こういうときだけ優しさを装った結果がこれだ。
心の中でごめんと叫びながら、視線に耐えた。
このような終わり方を迎えてしまったけれど、決して不幸ではなかった。
むしろとても幸せだった。
今、かつて感じたことのない充足感を覚えている。
ただ、彼女に時間が必要なのは確かだ。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
・・・この何日間か飛びつづけていたんですが、
ようやく落ちてきたので、ジョニーナ?との想い出に脚色を加えてつづってみました。
本番直前に駒が倒れ、魂柱が大移動し、
おまけに本番中に弦まで切れたあの子をYAMAHAに預けてこようと思います。
だけど、書こうと思う。
この話自体がそれを望んでいると思うから。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
少しの間、距離を置くことにした。
少なくとも彼女には決め細やかなケアが必要だから。
再び会えたその日によりより関係を築けることを祈う・・・
初めて彼女と出会ったのは2年前の春だった。
追試にかかりまくってすっかり元気をなくしていたあのころ。
僕は、彼女との出会いに新しい可能性を見出そうとしていた。
とびっきりの美人というわけではないけれど、僕には十分すぎる人だった。
外見もさることながら、透き通った声が素敵だった。
最初はお互いにぎこちなかった。
僕が人と親しくなるまでに時間を要する人間だからというのもあるし、
彼女がなかなか心を開いてくれなかったせいでもある。
僕たちは時間をかけて距離を縮めていった。
そのときに別れた子とは、その後一度だけ話をした。
新しいパートナーを得たことも知った。
その人はあの子の本当の魅力に気づいているだろうか?
今となっては過去の思い出だけど、幸せになってほしいとは思う。
自分の犯した罪を軽減する意味でも―。
1年経ったころから僕らは少しずつ分かり合えるようになってきた
・・・と僕は思っていた。一方的に。
ところが、それは一つの側面を見ているに過ぎなかった。
僕に彼女を傷つけようという意志があったはずもないが、
そんなことはいい訳にもならない。
攻撃的な性格が災いし、僕は彼女にたくさんの傷を負わせていた。
彼女は何を感じていただろうか・・・
そして、あるころから、古い言葉でいうヒステリーの発作が起きるようになった。
張り詰めたものがぷつりと切れる・・・まさにそんな感じだった。
もしかすると、僕が彼女に強いストレスを与えたことが引き金となっているかもしれない。
・・・いや、きっとそうなのだろう。
僕は戸惑うと共に、どうして?という気持ちを禁じえなかった。
それでも傍目には僕らは割りとうまくやってこられた。
人の目があるところで発作が起きることはなかったから。
ところが、ずっと前から一緒に過ごそうと思っていた
大切なその日、衆人環視の中、発作が起きた。
彼女にとっても僕にとっても本当に大切なその日に
発作が起きると言うのはとてもつらいことだった。
実は不安はあった。
その日が近づくにつれて発作の頻度は高まっていただけでなく、
当日、かつてなかった暴力的な発作が起きていたから。
彼女が壁を叩きつける激しい音にとても驚いた。
まさかこんなことになろうとは・・・。
それにより、彼女に不可逆的な変化が起こったのが見てわかった。
何かが失われてしまった。決定的な何かが。
僕も焦ったが、彼女はもっと焦ったことだろう。
その暴力的な発作は僕が引き起こしたも同然だった。
慣れない過酷な環境の中、彼女は極度にストレスを溜め込んでいた。
なだめようとしてかえってそれを暴発させてしまったのだった。
普段気を遣わず、こういうときだけ優しさを装った結果がこれだ。
心の中でごめんと叫びながら、視線に耐えた。
このような終わり方を迎えてしまったけれど、決して不幸ではなかった。
むしろとても幸せだった。
今、かつて感じたことのない充足感を覚えている。
ただ、彼女に時間が必要なのは確かだ。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
・・・この何日間か飛びつづけていたんですが、
ようやく落ちてきたので、ジョニーナ?との想い出に脚色を加えてつづってみました。
本番直前に駒が倒れ、魂柱が大移動し、
おまけに本番中に弦まで切れたあの子をYAMAHAに預けてこようと思います。