『(演出家の)蜷川さんは、現代を「小さな劇化社会」と呼ぶ。
メール交換を繰り返すなど、生の接触が減った現代人から決定的に表情が失われた。
同じような顔が増え、衝突を避けて感情を面に出さない人が増えた。
それぞれが役を作り、小さな物語の主人公を演じているように見える。
だが、コンピュータのスイッチをオフにしてみる。
仮想空間は消え、生の人間と向き合うしかなくなる。
だからこそ、と蜷川さんは考える。
「小さな劇化した主人公は、自分を隠し通すことができなくなって、
生の接触を求めるという本能的なところに行っちゃう。
生々しい人間の表情もやってみたらいい。
それがやがて、大きな物語にたどり着く希望になる」』
(朝日 2020/1/5より)
読んで、面白いなーと思いました。
若者に蔓延する閉塞感の一因って、こういうところに求められるのかもしれませんね。
確かに、いい人であらねばならないというある種の強迫観念や
自分を押し殺すことこそが美徳とされるような価値観が
現代では強くなりすぎていると思いませんか?
演じることが当たり前になってしまった現代人には
「生々しい人間の表情の作り方」なんて分からないし、
「大きな物語」とは何か想像もつかないけれど、
こういう認識をしてみることに意味はある・・かな?
「これは、お前の物語だ」
アーロンのあのセリフがちょっと深く思えます。
メール交換を繰り返すなど、生の接触が減った現代人から決定的に表情が失われた。
同じような顔が増え、衝突を避けて感情を面に出さない人が増えた。
それぞれが役を作り、小さな物語の主人公を演じているように見える。
だが、コンピュータのスイッチをオフにしてみる。
仮想空間は消え、生の人間と向き合うしかなくなる。
だからこそ、と蜷川さんは考える。
「小さな劇化した主人公は、自分を隠し通すことができなくなって、
生の接触を求めるという本能的なところに行っちゃう。
生々しい人間の表情もやってみたらいい。
それがやがて、大きな物語にたどり着く希望になる」』
(朝日 2020/1/5より)
読んで、面白いなーと思いました。
若者に蔓延する閉塞感の一因って、こういうところに求められるのかもしれませんね。
確かに、いい人であらねばならないというある種の強迫観念や
自分を押し殺すことこそが美徳とされるような価値観が
現代では強くなりすぎていると思いませんか?
演じることが当たり前になってしまった現代人には
「生々しい人間の表情の作り方」なんて分からないし、
「大きな物語」とは何か想像もつかないけれど、
こういう認識をしてみることに意味はある・・かな?
「これは、お前の物語だ」
アーロンのあのセリフがちょっと深く思えます。