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2021.2.4 『人漁山』(にんりょうやま・487m)~『十三哩』(じゅうさんまいる・258m) 思いがけなく晴れた!

 私の仕事は週明けの月、火曜日と、

二日だけ出勤してまた14日まで休みだ。

注文が入らず作るものがない。

そりゃそうだ、本州では緊急事態宣言が延長された。

休みに入ったものの天気が悪い。

休めないHiromiが「吹雪け!」と呪っている。

 今日はコズをまた夕張の山に案内してきた。

コズは生まれが夕張なのだが、

早くに夕張を離れてしまい、

夕張の山のことはほとんどわからない。

そんな故郷夕張の山に、

最近ずいぶんと興味を抱きだし、

そのガイド役を買って出たのが私だ。

先日の『鬼首山』、『鳩ノ巣山』に続いて第三弾。

またコズは「ママン隊」(総勢10名)を率いており、

私が案内した『鬼首山』には、

既にメンバーを連れて登っているし、

明日は8名で『鳩ノ巣山』に登るそうだ。

 今日はシューパロ湖を見下ろす山に登る予定だったが、

昨日の夜の予報では終日雪模様とのこと。

それで急きょ短い行程の山に変更し、

夕張の合流点に向かって今朝家を出た。

ところが車を走らせるほど天候が回復して行き、

夕張が近くなると素晴らしい青空が広がった。

それならばというわけで、

変更した山の直近の『人漁山』に再変更した。

 夕張市十三里で、

高速自動車道下の駐車地に着くと、

コズがいきなり小袋を持って近付いてきて、

「ハイ、おやつ!」と言って小袋をくれた。

中にはチョコや和菓子など、

色々入っている。

コズ、そんなことすんなって!

コズは毎回何かをくれる。

おやつ食べてラッセル励めってことかぁ~っ?

 

 9時10分、駐車地をスタート。

この地点から一日中ほとんど車の通らない、

JRの線路に沿った市道を、

500mほど滝ノ下方面に歩く。

除雪された市道は路面が固いので、

スノーシューは手に持った。

そして高速自動車道をくぐる、

「夕張13」のトンネルが見えると、

スノーシューを装着してそれに向かった。

この辺りの山に取り付くには、

この高速自動車道をくぐり抜ける、

トンネルの位置を知る必要がある。

そうやって高速自動車道をくぐり抜けてすぐ、

尾根の末端に取り付いた。

尾根上にはすぐ作業道が現れるので、

利用できるところは利用する。

そしてCo.270で広い林道に上がった。

するとそこにはスノーシューのトレースがあった。

こんなところに登る人がいるのねえ~

しかしありがたい。

数日前のもので、

上には雪が降り積もっているものの、

まっさらな雪面を歩くより、

はるかに楽ができるというものだ。

ありがたく使わせていただき、

ほぼ直線的な林道を詰める。

そしてヘアピンカーブを回ったところで、

左手の急斜面に取り付いた。

ジグを切って登って行く。

70mほど標高を稼ぐと尾根の頭に上がった。

ここでちょっと休憩。

それから広い尾根を詰めて行くが、

シカ道が深く刻まれているので、

それを利用して歩く。

しかし幅が狭いので歩きにくい。

また、ところどころフンが落ちたているので、

それを踏まないように歩くのが大変だ。

ところがコズはそのフンを、

平気で踏んで歩くんだからねえ!

ちょっとちょっと、やめてよねえ~

 『人漁山』の基部は周囲の風景が美しい。

木々の枝に積もった僅かな雪がきれいだ。

そしてここもまた急斜面を登って行く。

背後には北から東にかけての風景が広がる。

なかなかいい眺めだ。

この眺めにはコズも満足したようだ。

詰めは稜線上に上がって南進し、

11時20分、四等三角点『人漁山』

弱い風があり少々寒いので、

長居はせず下山を開始。

基部まで下ったところで昼食だ。

私は手製のサンドイッチとカップ麺。

コズはと言えば、カップ麺はわかるが、

あとは何を食べたんだろうね?

背中を向けて食べていたので不明だ。

 下山はルートを変えて作業道を下った。

そして林道に下りて登ってきた方とは逆方向へ。

林道上に例のスノーシュートレースが残っていたので、

それを利用して足を伸ばし、

もう一つの三角点『十三哩』を回って下ることにした。

しかしここでコズがちょっとキツそうだ。

少し休んで動き出す。

遅れても構わないので、その旨を伝える。

林道上のトレースはやがてシカ道にのまれた。

すごい数のエゾシカが動き回っている。

今回の行程では数多くのエゾシカを目にした。

やがて林道を離れ、

地形図上の「274m」標高点に向かう尾根にのる。

この尾根もエゾシカの足跡とフンだらけだ。

尾根を忠実に進み、

13時ちょうど、四等三角点「十三哩」

コズがストックで辺りをつつき回し、

三角点標石を見つけようとするが、

スコップで掘り出さない限り無理だ。

 『十三哩』からは東に下って直接駐車地に当てる。

距離が短いので時間もかからない。

13時20分、駐車地。

駐車地を起点に周遊できる、

素晴らしい山歩きを存分に楽しんだ。

コズは次回の山行を約して帰っていった。

 

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