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2021.8.22 『潮鼈』(うしおべつ・275m)  思いがけない感動が!

 日曜の朝はむかわ町仁和の、

広大な伐採地で目覚めた。

一旦下がって涼しくなった気温が、

またぶり返したものの、

もう夜には冷たく感じる風が吹くようになり、

快適な車中泊ができる。

前夜は22時に就寝し、

よく眠ったはずなんだが、

朝起きるのはやはり辛い。

Hiromiなんか夕食後、

早い時間に歯磨きを終えて、

そのまま寝入ってしまったから、

12時間近く眠り続けたんじゃないだろうか?

コロナワクチン接種が、

身体に負担をかけたものか?

まあ、Hiromiの場合は、

これが車中泊のパターンだけどねえ。

 草木が朝露で濡れているだろうから、

涼しく早い時間に雨具着用で登ってしまおう、

と思っていたが、

意外にも朝露はほんのわずかで、

衣服を濡らすことはなかった。

 「潮鼈」には昨秋一人で登っている。

それで尾根筋の状況は頭に入っていた。

しかしそのときとは大きく変わる風景を目にすることに・・・

 駐車地から立派な林道を少し歩き、

伐採後の藪に入った。

背後に広大な風景が広がっていく。

その後カラマツの樹林帯に入り、

笹をかき分けて進むが、

けっこう密度が濃くてうるさい。

そこに名前は知らないが、

やたらと衣服に種を押し付けてくる植物が自生し、

これが不快なんだわ。

衣服についた種は簡単に取れない。

ひと粒ずつをむしるように取らなければならない。

取ったところには汁が残り、

洗濯するとその部分が黒ずむ。

ああ嫌だ!

 カラマツの樹林の中で、

地形図に記された「239m標高点」の少し手前から、

笹の背が低くなって歩きやすくなる。

そして「239mピーク」に上がって驚いた。

その向こうの樹林帯が広く伐採されて、

南から西にかけての風景が欲しいままだ。

昨秋登ったときは全てが樹林の中にあった。

現在の植生を見ると、

冬の間に伐採、木材搬出が完了したようだ。

この緑一色の風景には、

Hiromiとうっとり見入ってしまった。

そしてHiromiが言う、

「今日ここに登ってよかったね!」

本当にその通りだ。

「山は回数じゃない」と言った人間がいた。

しかし回数を重ね、

どんな山でもバカにせず、

コツコツ登り続けているからこそ、

こういう風景に巡り会える。

 しばらく美しい風景を眺めながら歩き、

再び樹林に入って尾根筋を進むと、

先を歩いていたHiromiが、

「あった!」

二等三角点「潮鼈」。

目立つことのない、

樹林に覆われた中の、

さりげないピークだ。

その直前の広大な風景とのギャップがいい。

このピークと西に位置する「敏技沢」(「ぴんぎざわ・四等)を、

いつか尾根歩きで結んでみようと思っている。

たかが里山だが、

その里山でさえ思いがどんどん広がって行く。

Hiromiと大変豊かな気持ちで下山し、

ゆっくりと帰途に着いた。

そして夕方はいつもの反省会!

 

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