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2021.8.8 『三ノ沢』(351m)  美しい針葉樹林で暑さから逃れた!

 土曜の夕方新十津川町の、

総進地区から「総学林道」に入り、

少しでも高い所へと車を走らせ、

標高250mほどのところで車中泊とした。

それでも気温が27℃から下がらず、

エアコンを入れたままでの、

侍ジャパンテレビ野球観戦。

山の中だがこの辺りでは高いところなので、

テレビの電波が問題なく届いた。

そして金メダル獲得を喜んだ。

Hiromiはそんなの関係なく、

いつものように夕食後、

すぐに寝てしまったけどねえ。

暑い空気も夜半から朝にかけては涼しくなり、

網戸から入るかすかな風が心地よく、

この時期としてはよく眠れた。

そんな夜が明け、

朝起きると青空がきれいだった。

 「三ノ沢」という点名は、

どこにでもありがちだ。

この山は私が中学から高校時代を過ごした、

滝川市から西の方向に見えていた。

その姿は針葉樹に覆われて、

緑濃いという印象だった。

この度は風通しの良い山に登ってみても、

暑くてバテてしまったので、

日の当たらない樹林の中を、

早い時間に登ってしまおうと、

この未踏の三角点「三ノ沢」に決めた。

 「総学林道」から支線林道に入ったところを駐車地として、

6時15分スタート。

林道の入口には「私有地につき立ち入り禁止」、

の警告が松の幹に付けられていたが、

林道は私有地に入らないだろう。

林道を歩いて行くと、

200mほどで分岐が現れ、

左の林道に入り小沢を渡ると、

もう廃道となって車は侵入できない状態だった。

そしてここからの登りで目にする、

針葉樹林の風景が素晴らしい。

天を突くようにまっすぐ伸びる、

トドマツの林が延々と続く。

そんな風景を眺めるのは、

何とも気持ちの良いものだ。

 この朝のスタート前に、

Hiromiが「短パンで行くの?」

と尋ねるので「そうだ」と応えた。

するとHiromiも真似して短パンだもんねえ。

スタート時点ではすっきりしていても、

いつ草付き藪付きになるかわからない林道だというのに。

だからと言って私がやめるように言ったところで、

絶対に言うことを聞く奴ではない。

Hiromiは草がもつ毒性に、

敏感に反応するアレルギー体質と思われる。

これまでにも同じ格好で登って、

私が何でもないのに、

Hiromiだけ被れたということが何度もあった。

とにかく懲りないやつだ。

 素晴らしい針葉樹林の中を、

涼しく快適に登って行くと、

Co.260で進行方向が南寄りに変わり、

傾斜が落ちて平坦な道となった。

但し路面を雑草が覆いだし、

その高さと密度が次第に増していった。

そんな中Hiromiにズボン着用を勧めるも、

暑いから嫌だと拒否。

もう、し~らんけ!

 Co260から直線状の長い尾根歩きを経て、

Co.340で三角点ピークのそばに立った。

あとはわずかな藪漕ぎでピークだ。

その藪の濃さを目にし、

ようやくHiromiが雨具の下を着用。

進んで藪に入った。

太い笹が濃くてわずかな距離を苦労して進む。

そして濃い笹の中で標石を発見!

7時40分、三等三角点「三ノ沢」

標石周りの笹を刈ってやるが、

一本一本が太くて力が必要だ。

三等で林道の脇にある三角点だが、

人が入った痕跡は残っていなかった。

 下山は同じくほとんど日陰の中を快適に下る。

気温がわずかに下がっただけで、

体力の消耗がまるで違う。

やはり不調は暑さのせいか?

 8時40分、駐車地。

この時の気温が29℃。

毎日35℃もある中を歩いていると、

29℃でもずいぶん涼しく感じるものだ。

このまま気温が下がってちょうだい!

と、祈りつつ帰途に着いた。

そして夕方Hiromiといつものように反省会。

 

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