北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2021.8.21 『主辺山』(しゅぺやま・277m) 林道をつないで見晴らしの良いピークへ
平取町には地形図に大きく山名が記された、
『主辺山』(しゅべやま・241m)がある。
位置は幌毛志と長知内の中間に位置する、
沙流川に架かる「幌毛志橋」を渡ったところだ。
これには四等三角点が設置されており、
その点名は「主辺峠」となっている。
これに対しその西約2kmのところに設置された、
三角点ピークの点名が、
これも「主辺山」となっている。
但し読み方は「しゅぺやま」だ。
またこちらは山名がなく点名だけが付けられている。
今回この点名のみの、
「主辺山」に登ってみることにした。
ルートは荷負地区と貫気別地区から、
それぞれ林道が続いているようなので、
貫気別地区の方を利用して入山する。
土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
夕張経由で平取に向かった。
Hiromiは18日に一回目のコロナワクチンを接種したので、
あまり激しい運動をしてはいけないと思っている。
平取町貫気別地区の林道入口そばに、
適当な駐車スペースを確保できた。
そして10時ちょうどにスタート。
林道入口には簡易的なゲートが設置されており、
「立ち入り禁止」とあった。
ゲートをくぐって入っていく。
すると間もなく、
車両の通行は困難ということになった。
あっという間に荒れて、
雑草が路面全体を覆う。
しかし林道としての風景がいい。
そして地形図にはない作業道が、
次から次へと現れる。
そんな分岐が、
いったいいくつ現れただろう?
紙地図だけでは判断できない分岐ばかりだ。
正直なところ、
ここをまともに踏破するためには、
GPSの力を借りる他ない。
何しろ主となる林道も、
支線林道も全て笹や雑草に覆われて、
全く区別がつかない。
更に気温が高く、
アップダウンもけっこう激しい。
暑い中での日陰が助かるが、
やはり辛くてヘロヘロ。
Hiromiは相変わらず元気だが、
コロナの予防接種直後なので、
極力心拍数を上げぬよう歩くことを指示する。
笹原の林道が尾根に沿って伸びていくが、
1ヵ所伐採地を通った。
伐採他の風景は素晴らしい。
そしてそんな風景を過ぎると、
もう古い林道なのか、
あるいはただの尾根筋なのか、
全くわからなくなった。
弧を描くように歩く尾根筋を下り出すと、
これがどこまでも下っていくイメージで、
ヘロヘロな中復路のことを思うと憂鬱になる。
そして下りきると、
地形図上の破線林道となり、
これは期待することなく、
藪こぎで登ることを想定していた。
ところが破線どころか、
柔らかい部分には、
採石が敷き詰められた林道だった。
地形図にはない方向から上がってきていた。
これを登っていくと、
背後に北の風景が広がっていく。
ピークはもうほんの先だ。
すると突然前方が明るくなり、
突然伐採地に飛び出した。
これにはHiromiともども驚いた。
見晴らしのよい中をわずかに登り、
12時ちょうど、三等三角点「主辺山」。
ピークからは東から南にかけての風景が、
好天の中ですっきり見えている。
その中にはこれまで登ってきたピークや、
いまだ未踏のピークもある。
まさかそんな展望なぞ、
全く期待していなかった。
この日もここに登って本当に良かった、
と納得できた瞬間だ。
復路はまたアップダウンを越えて行く。
これが私には辛くてねえ。
Hiromiは「これが何かぁ・・・」、
的にどんどんアップダウンを越えて行く。
しかし、復路でも感じたが、
もはや林道とは言えない林道だが、
歩く分には楽しく飽きの来ない行程だ。
楽しい行程を終えて、
14時ちょうど、駐車地。
くたびれたけれど、
面白い往復10kmの山旅だったねえ~
汗を流しに「平取温泉」に向かい、
むかわ町で車中泊地に入り、
素晴らしい環境の中で、
冷たいビールを思い切り喉に流し込んだ!
う、うめーっ!!