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2022.5.3 『鬼武士』(おにぷし・294m)  雨から逃れて春の明るい林道歩き

 今年のGWは、

前半はじめの2日間晴れた後、

雨が続いてぐずつく予報だった。

そんな後半初日の3日は、

車中泊で出かけるのを中止し、

日帰りで出かけることにした。

しかも雨には当たりたくないので、

終日曇り予報の厚真町へ向かった。

 厚真町は緩やかな丘陵地帯が広がっている。

その中で今回は厚真町と、

むかわ町の境界線上の、

「栄豊林道」を利用して「鬼武士」に登ることにした。

 この朝Hiromiを迎えに行き、

厚真町を過ぎて、

道々59号線をむかわ町に向かって走り、

「あづほ隧道」の500mほど手前で、

右手の林道に入った。

後でわかったのだが、

この林道と思われた砂利道は、

「町道豊丘宇隆線」であった。

 町道を数百メートル入った地点に、

ちょうどよい駐車スペースがあったので、

そこを起点として、

8時15分、徒歩でスタートした。

町道は広く平坦で歩きやすい。

辺りはまっすぐに伸びたカラマツの林が多い。

まだ木々に若葉が生えだしたところで、

遠くの風景が、

木の間越しに見通せる。

 歩き出して間もなく、

予定した「栄豊林道」の入口を、

単なる作業道の入口と認識し、

うっかり通り過ぎてしまった。

この辺りは三井物産が所有する山が多く、

林道のゲートが森林管理署のものとは違い、

簡易的なものが多いので、

はっきりした林道と認識しにくい。

そしてこの見落としに気付いたのが、

1kmほど進んでからだった。

しかし慌てることはない。

この辺りは背の低い笹が一面に広がり、

どこでも歩ける状態だ。

いざとなれば強引に山、沢を越えて修正できる。

内心「面白いことになった」と、

この見落としを喜んだくらいだ。

 改めて地形図を眺めると、

「野安部川」の上流部におり、

町道を更に下流部に歩くと、

「鬼武士」に北側から、

直接突き上げる小沢に沿って、

両岸に林道が伸びている。

この林道のいずれかを利用することに切り替えて、

そのまま先へと進んだ。

そして出合った林道が、

「豊丘2林道」だった。

 9時ちょうど、ゲートを越えて林道に入ってみると、

地形図通り両岸に林道が走っていた。

しかし左岸林道は非常に心細く、

いつ消滅するかわからない状態だった。

それに対し右岸林道は、

問題なく車両が走行できる状態だったので、

そちらを歩くことにした。

まだ雑草が生えだしたばかりの河畔は、

広々として気持ちが良い。

林道は地形図通り、

「野安部川」の支流に忠実に沿って伸びる。

 平坦だった林道は、

150で傾斜が出て、

はっきり高度を上げだした。

すると右前方に、

目指す「鬼武士」の特徴である、

「反射板」が見えてきた。

この山には一昨年、

むかわ町側から登っているので、

ピークの様子は頭に残っている。

 地形図上の「224m標高点」そばで、

当初予定した「栄豊林道」に合流した。

町境上らしく尾根筋に沿っている。

そして林道を離れ、

尾根筋に沿って登る。

これも境界線上だ。

気持ちの良い尾根上に、

はっきりとしたシカ道が続いて行く。

そこにピンテが現れた。

しかも次から次へと狭い間隔で続く。

一か所のテープから、

その前方2~3か所のテープが見える、

すぐそばに。

どうしてこういうことをするか?

そもそもこんな細尾根上にピンテなんか必要ない。

ルートを外れようにも、

両側が落ち込んでいるところで外れようがない。

こういう付け方をし、

回収せずに下山する輩には、

登る資格がないと思うがなあ・・・

 尾根筋は明瞭なピークに突き上げ、

そこにあちこちで目にしてきた、

黄色い私製標識が付けられている。

そしてそばには大きな反射板が建つ。

しかしここが「鬼武士」のピークではない。

三角点ピークはこの西側の木の間越しに見えている。

一旦下って登り返し、

10時ちょうど、三等三角点「鬼武士」

 反射板のピークに戻って、

早い昼食とした。

このピークから北側の眺めがいいのだが、

この日は雨雲に覆われて、

遠くまでは見通せなかった。

 下山は登路の林道合流点まで戻り、

本来利用するはずだった、

「栄豊林道」を下ってみた。

そして最終地点でゲートを確認。

11時35分、「栄豊林道」ゲート。

スタートして間もなく見落としたゲートだったが、

確かに視認していた。

しかしそのおかげとでも言おうか、

思いがけなく周遊ルートが完了し、

この山域の地形のいくらかでも把握できたことに満足。

 11時30分、駐車地。

かたずけを済ませ、

車で町道を抜け道々59号線を走り出すと、

雨がポツポツ落ちてきた。

そして厚真町内に入るころには、

結構な雨足となった。

この雨に当たる直前で下山が完了してよかった。

いや、この日の山の選定が、

絶妙だったことを自負する。

 

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