北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.5.15 『中瀧ノ沢』(256m) 荒れた林道から藪へ
日曜日の午前中「発足山」下山後、
当別町の「道民の森青山ダム地区」へと移動した。
もう一つHiromiが未踏の三角点ピークに登らせるためだ。
私が単独でこの山に登ったのが、
先月22日のこと。
まだ3週間ほどしか経っていない。
なのに、あれほどあった雪が・・・
「道民の森青山ダム地区」は、
パークゴルフ場や、
トロッコに乗れる施設が整備されていたが、
平成27年をもって閉鎖された。
道々の入口から同地区の広い駐車場までは、
1.4kmほどある。
前回はそれが雪に埋まっていたので、
入口に駐車して歩いた。
しかし今回は時間もないことから、
入口のチェーンゲートを施錠していた、
なつかしいダルマキーを開錠し、
車で駐車場まで入った。
ダルマキーのカギは古くから所有している。
雪が消えたアスファルトの駐車場は広い。
それが今は人が入ることも拒んでいるとは、
にわかに信じがたい。
それにしてもあれほどあった雪が、
こんな短期間に消えてしまったことが、
どうにも不思議でならない。
駐車場からまっすぐ奥に続く道を歩きだすと、
その向こうに目指す「中瀧ノ沢」のピークが見える。
そして間もなく「もりりん橋」を渡る。
もうすっかり湖の氷が融けてしまった橋を渡るのは、
なんだか怖い気がする。
風に飛ばされぬよう、
頭の帽子を手で押さえた。
橋を渡ると荒れた施設が見えてくる。
トロッコの線路は赤く錆ついていた。
そんな施設前を通り過ぎると、
「湖畔林道」に入る。
「青山ダム」によってせき止められた、
ダム湖を左に見て歩く。
林道はすぐに分岐となるので、
「湖畔林道」を離れ、
支線林道に入った。
ところが驚いたことに、
すぐ笹が林道を覆いだした。
3週間前は全てが雪の下だったので、
この荒れようは頭になかった。
一瞬「リタイア」の文字が頭をよぎった。
なんとかこれ以上笹が濃くならないでくれえ!
林道分岐から、
「ラウネナイ川」に出合うまでの、
約1.5kmで笹に覆われた部分は、
3分の2に及んだ。
ただ密度が高くなかったので助かった。
「ラウネナイ川」の上流部で、
先月「羅宇根」(三等三角点・565m)に立ったことを思い出す。
この川に架かる橋は、
片側が下がって落ちかけていた。
そしてなかなか水量の多い沢だ。
「ラウネナイ川」左岸に渡り、
藪に突入した。
先月登ったルートは頭にある。
しかし今回は笹の背が高く、
周囲を見通せない。
河岸近くの笹は密度もかなり高い。
ダニを心配しながら、
ゆっくり笹をかき分けて登る。
傾斜も結構あるが、
いくらも進まないうちに、
笹の密度が低くなり、
かき分けやすくなった。
「こりゃ楽になった」、
と思って進んで行くと、
突然作業道に出た。
これは前回気が付かなかった。
作業道を利用して若干高度を上げると、
針葉樹林に入り藪が消えた。
この針葉樹林のことは、
前回登って記憶していたので、
ここまで登れば楽になる、
と予想していた。
あとは針葉樹林の中を歩き、
最後に笹をもうひと漕ぎすると、
三等三角点「中瀧ノ沢」。
前回は雪の下でお目にかかれなかった標石だ。
人が訪れた痕跡がなく、
周囲が笹に覆われていたので、
きれいにしてやった。
初めて目にした標石なので、
ここでもバウムクーヘン!
下山を開始すると、
登路で利用した作業道近くに、
新しく砂利を敷き詰めた林道の一部を目にした。
いったいどこから入ってくるのだろう?
この林道を利用すると、
わずかな藪漕ぎだけでピークに立てる。
また藪を漕いで「ラウネナイ川」に下った。
そして笹に覆われた林道を歩き、
「青山ダム地区」まで戻った。
今度はここから北の『別狩岳』(726m)を目指すのも面白そうだ。
この日の二座は、
偶然同高度(1m未満四捨五入)の標高をもつ三角点ピークだった。