北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.5.7 『要六沢』(129m) う~ん、つまらない林道だねえ・・・
7日の午前中「高岡山」から駐車地に戻ったあと、
車で弁華別方面に少し戻り、
「パンケチュウベシナイ川」に沿って伸びる林道の入口に駐車。
林道入口から見て、
既に廃道の林道と思われる。
「パンケチュウベシナイ川」は、水量の少ない川で、
水も濁っている。
林道上からそんな川面を目にしながら歩くが、
200mも歩くと笹に覆われて、
林道は消滅した。
笹をかき分けてその先に出る。
するとシカ道が現れ、
それをたどって行くと、
立派な林道に出た。
しかしその路面には、
最近車が走った痕跡が見られない。
それはそれで歓迎だ。
車が走ってくる心配がない。
林道を歩いて行くと送電線の下に出た。
送電線はその流れに沿って、
広く樹木が刈りはらわれている。
従ってその辺りは見通しが効く。
ところがこの林道はその後ほとんど視界が効かず、
ただ黙々と歩くだけになってしまった。
するとHiromiは速度を緩めない。
こっちはわずかな傾斜でも、
極端にスピードが落ちるってのによ!
見るもののない、
山菜も見当たらない林道は、
170でピークに達し、
その後は下降しだした。
「嫌だね帰り・・・」というくらい下って行く。
実はこの林道を2か月前に、
単独スノーシューで歩いている。
そのときは三角点に立った後そのまま進んで、
「グランド札幌CC」に下り、
雪に埋もれたゴルフ場を横断して駐車地に下った。
しかし今回は既にオープンしているゴルフ場を、
勝手に歩くわけにはいかないので、
引き返さなくてはならない。
最後は林道から藪に入り、
短い距離で三等三角点「要六沢」。
広葉樹の林の中で、
視界は全く効かない。
しかし三等三角点であるから、
それはそれで結構!
ところでオニヤンマのその後だが、
こちらには私も帽子に付けてきた。
するとやはり効き目があるようで、
虫が寄ってこないような・・・
いまだ確信は持てず、
といったところだ。
復路の途中で、
ようやくウドが地面から生えだした場面に遭遇。
やはりここも人が入らない山。
来週あたりはウドがたくさん採れる。
山菜取り専門の連中は、
ギリギリ収穫現場まで車で入りたがり、
長く歩くことはしない。
だからちょっと奥に入ると、
何でもわんさかある。
復路の途中でいいフキがたくさんあったんだけどねえ、
この日は山菜取りの準備がなく、
そのまま下山。
駐車地に着いてみると、
HiromiのGPS測定で、
ここもまた「高岡山」とく同じく往復6kmだった。
Hiromiにとって3日間しかない今年のGWだったが、
なかなかあぶらっこい山行ができたことにHiromiも満足。
一旦帰宅してあらためてGWの「反省会」とした。
2023.5.7 『高岡山』(137m) オニヤンマは効くのか!?
GWの5、6日と二日連続で、
長い藪漕ぎが続き、
少々疲れたので、
そんな身体を癒すべく、
広く美しい風景を眺めに出かけた。
ところは当別町弁華別の丘陵地帯。
ここには先日も単独で訪れたばかりだったが、
まだ未体験のHiromiに、
ぜひここの風景を見せてやりたいと思っていた。
そしてこの日は朝から晴天で、
青空の下だと一層映える。
また、Hiromiは以前この近くに職場があり、
数年間通い続けた馴染みのある地だ。
この日の朝現地に着くと、
素晴らしい晴天の下、
まぶしい日差しではあるものの、
風が冷たく爽やかだ。
前回と同じく「五の沢林道」入口を駐車地として、
南に伸びる林道に入った。
Hiromiはザックにオニヤンマの飾りを付けている。
このオニヤンマは、
単なる飾りではなく、
防虫効果を生むものらしい。
身体に群がる吸血昆虫が、
この天敵のオニヤンマを見て近寄らないというのだ。
嘘か本当かはわからないが、
その効果に興味津々な我々だ。
特に暑くなってから襲いかかってくる、
アブの大軍を何とかしたい。
また、このオニヤンマは、
ドラッグストアで販売されているので、
やはり効果がありそうだ。
私も持っていたが、
効果のほどを確認したいので、
私は付けないでスタートとした。
直線的な林道を歩いて行くと、
すぐに広い風景の中に出て、
う~ん、やはり天気がいいと景色も映えるわ~
そして林道脇の盛り土上に、
四等三角点「上田」(126m)。
さりげない三角点だ。
この後も直線的な林道が続き、
相変わらず良い風景だ。
スタートして2kmほど歩いて、
林道から頼りない作業道に入った。
ここからまた素晴らしい風景が続く。
広い丘陵地帯の中で徐々に高度を上げ、
目指すピークを見ながら笹薮に入った。
この藪はもう3度目になるので、
最も笹の丈が低く、
薄い部分を選んで登って行く。
そして三等三角点「高岡山」。
高度は低いが360度遮るもののない、
実に広い風景が広がる。
下山は往路をそのまま引き返す。
復路に入ると冷たい風がおさまり、
き気温が上がりだした。
すると目の前を小さな虫が飛び回るようになる。
そこでHiromiに声をかけると、
Hiromiには虫が寄ってこないと言う。
ありゃあ、オニヤンマはホントに効果あるのかぁ~?
う~ん、はっきり「効果あり」、
と言えないところが辛い。
結論が出ないまま、
往路の広く美しい眺めに満足して駐車地へ。
往復6kmの楽しい歩行を終えた。
まだ時間が早いので、
近くの三角点を訪ねてみよう。
2023.5.6 『砂金山』(しゃきんやま・682m) ギリギリ間に合った!
GW後半の6日は樺戸山地の「砂金山」を狙った。
随分前から気になっていた山で、
ルートの選択で迷っていた。
この山に登るために一番短いルートは、
『ピンネシリ山』の砂金沢登山口付近から、
地形図に記された破線林道を利用して、
南北に走る尾根にのってピークを目指す。
しかし砂金沢登山口までの林道が、
いったいいつになったら走れるのか?
雪が融けて車が入れるようになると、
既に上部の雪が融けて笹がむき出しになる。
また、破線林道がどの程度利用できるのかわからない。
次に短いルートは、
浦臼町の「於札内堰堤」から、
南西に伸びる尾根にのって、
約3km先のピークを目指す。
しかしこのルートは積雪期限定で、
三角点標石にはお目にかかれない。
そこで狙ったのが、
この時期限定の「日進貯水池」から、
長い破線林道を利用して尾根に取り付くもの。
「日進貯水池」から1kmちょっと、
車で入ることができる。
そして荒れた破線林道を利用して、
約6km先の「砂金山」を目指す。
この日は朝まで雨が残る予報だったので、
出発時刻を遅らせた。
そして9時50分、駐車地をスタート。
すぐ小沢に下って対岸の藪を登り返した。
このルートを利用して、
4km先の「取富多志内」(三等三角点・491m)までは、
3度歩いた経験があるので熟知している。
駐車地から続く林道は、
既に廃道で足を踏み入れると面倒なことになるので、
ショートカットしていく。
スタートして早々の短い藪を抜けると、
伐採地が現れるので、
これを登って笹薮に入る。
そして100mほどの藪を抜けると、
駐車地から続く廃道の林道に出合う。
下部ではズタズタになった林道も、
ここまで上げるとしっかりしている。
しばらくは快適な林道歩きとなるが、
地形図上の「388m標高点」辺りから荒れだし、
一面深い笹に覆われていたり、
灌木に覆われていたりと、
なかなかスムーズには歩かせてもらえない。
路面の雪がほとんど融けてしまっているのでしょうがないのだが。
スタートして4km歩き、
11時50分、「取富多志内」。
4kmにたっぷり2時間を要してしまった。
「取富多志内」にはつい先日も立っているので、
今回は素通りして先を急ぐ。
ここからが未知の林道だ。
目指すピークまでは2km。
心配していた笹や灌木だったが、
この時点で既に路面全体が背丈以上の笹に覆われていた。
それをなかなか越えられず、
いったいどこまで続くのか?
「撤退」の二文字が頭に浮かぶ。
それでも辛抱して笹をかき分けて行くと、
突然それが終わって平和になる。
しかし長くは続かずまた笹の海だ。
何度かそれを繰り返し、
490で林道を離れて藪の尾根に取り付いた。
ここからが長かった。
この先は一貫して笹漕ぎとなるが、
笹は密度が次第に濃くなり、
丈も背丈以上になって行く。
そして「もうダメか?」、
と思われた600付近で雪渓が現れ、
これにのった。
この時点で時刻は12時40分。
13時まで進んでピークに到達できなければ、
潔く撤退することにしていた。
ただこの時の我々の位置から察して、
到底13時までにピークに達することは不可能だった。
しかしこのときのHiromiは、
全くあきらめる様子がなく、
「絶対ピークに立つぞ」オーラ丸出しで突き進む。
そして見えなくなった。
でも違うんだよねえ、
そっちじゃないんだよねえ・・・
Hiromiは先へと進みすぎ、
こちらが早く地面から突き出た標石に達した。
13時30分、三等三角点「砂金山」。
「撤退」を考えながらそこに達しただけに、
なかなかの感動があった。
遠くに「日進貯水池」が見え、
歩いてきた尾根筋が全て眺められる。
そこで「こんなに歩いたのかぁ・・・」、
と、Hiromiが再び感動。
ただ、いまだに黄砂の影響が残るのか、
遠くの風景が霞んでぼんやりしていたのは残念だ。
遅くなったが簡単な昼食を済ませて下山開始。
また長い藪漕ぎが待っている。
下山を始めてすぐ目にした、
『ピンネシリ山』(1,100m)~『待根山』(1,001m)の姿が印象的だ。
雪渓をつないで、
登路の尾根取り付き点より手前で林道に下った。
そして雪の残る林道、
笹や灌木が覆いつくす難所を越えて、
下部の伐採地が広がる中へ。
ようやくホッとする。
その後藪を抜け小沢を越えて、
16時20分、駐車地。
往復12kmのルート中半分が藪漕ぎだった。
ダニのチェックをして帰途に着く。
前日の「板江別」に続き、
二日連続の長い藪漕ぎに疲れ、
急ぎ帰途に着いた。
最後に「日進貯水池」の向こうに、
「砂金山」が見えていたのが印象的だ。
今回の「砂金山」は、
もう一週間遅かったなら、
最後の登りで頑強な笹が立ち上がり、
到底ピークに立つことはできなかっただろう。
ホッ・・・
2023.5.5 『板江別』(いたえべつ・477m) 4.5kmの尾根通し
GW後半の5日から、
ようやくHiromiも休めるようになった。
ただでも激務の身に、
GWまで2日間仕事にとられるとは、
気の毒でしょうがない。
世の中「大型連休」と叫ばれているのに、
結局Hiromiの休みは5~7日の3日間だけだ。
そしてその3日間を、
平取方面で登り歩こうと計画をしていたのだが、
その日が近付くにつれ、
4日の夜から5日にかけて雨の予報に変わってしまった。
それでは出かけようがなく、
日帰り山行を繰り返すことに変更。
これまでのHiromiなら、
ガックリきて元気をなくすところだが、
今回は快活に「それなりに楽しもう!」、
と言ってきた。
ホント柔らかく、まぁるくなったわぁ・・・
三連休初日は夕張の山に登ることとし、
5日の朝Hiromiを迎えに行った。
そして夕張市滝ノ上から「草木舞林道」に入った。
「草木舞沢川」に架かる「1号橋」の手前に駐車。
7時50分、そこから徒歩でスタート。
すぐに橋を渡ると、
「草木舞林道」のゲートが現れる。
ここは先月も『鬼首山』(641m)に登るために通ったところだ。
今回はこのゲートを越えてすぐ、
左手の尾根に取り付き、
尾根上を歩いて約4km先の「板江別」を目指す。
「草木舞沢川」は夕張市と栗山町の境界線となっている。
「1号橋」を渡るまでの左岸は夕張市、
渡ってしまうと栗山町だ。
従って登路は一貫して栗山町を歩くことになる。
「板江別」には2020年の晩秋に、
Hiromiと西側の「板江別林道」から藪に入って登っている。
そのときピークから眺める、
東に伸びる尾根の印象が強く、
次回はそれを利用して登ることに決めていた。
また、地理院地図でこのルートを調べると、
「草木舞沢川」からほぼ一直線に伸びる尾根が続き、
これがまた魅力的だった。
沢を利用せず全ルートを尾根通しで狙うため、
問題は藪の濃さだ。
しかしこの辺りは針葉樹林が発達しているので、
藪は薄いと予測して挑んだ。
ゲート奥に突き出した尾根には、
作業道が刻まれていたのでこれを利用。
斜度のある作業道で、
どんどん高度を上げて行く。
そして適当なところで作業道を離れた。
尾根の頭まで上がると、
予想通り藪は薄い。
あとは小さなアップダウンを繰り返し、
徐々に高度を上げて行く。
尾根に沿って古い作業道が次々に現れるので、
利用できるところはそれを利用して進む。
ただ作業道ゆえ意に反する方向へと向かう部分が多々あり、
一ヶ所ついそれにのせられて、
尾根を外れてしまった。
すぐに気付いて修正したが、
この登り返しがきつかった。
尾根筋はルート中のほぼ中間点で送電線の下をくぐる。
すると狭くトドマツの幼木に悩まされた尾根から解放され、
広く明るくなった。
そして前方には目指すピークが姿を現し、
徐々に近付いて行く。
地形図上の「438m標高点」を過ぎると、
一旦わずかに高度を下げ、
登り返すと方向が北西から南西に変わる。
辺りを覆う笹が、
エゾシカに葉だけを食べられ、
残った茎が矢のように脚を突いてくる。
また鞭のようにしなって脚に当たる。
それが痛くて速くは歩けない。
しかしこのころになると辺りの植生が、
トドマツからダケカンバの疎林となり、
視界が開けて楽しい。
そしてところどころにピンテが見られるようになった。
こんな山にも登る人がいるんだねえ。
10時50分、三等三角点「板江別」。
ピークにはギョウジャニンニクがたくさん。
風もなくのどかなピークで、
ゆっくり昼食を摂った。
下山は東向きの尾根を引き返し、
登路で利用した南向き尾根にはのらず、
そのまま東に下降し、
「草木舞林道」に当てて、
林道歩きで駐車地に戻ることにした。
その尾根を下降していると、
突然伐採地が現れ、
真新しいトドマツの切り株があった。
それを目にしたHiromiが、
「なにこれ? 切ったばかりでしょ! 昨日かなあ?」、
「そんなわけねえべ」、
「今日かい!?」、
「だからぁ、周りを見ても切った機械や道具がないでしょ!
そんな直近の作業じゃないわけよ!」。
こいつはものの道理というやつが、
全く分かっていない。
伐採地の中の作業道や尾根筋を使い分けて下山。
12時35分、「草木舞林道」に下って、
約4kmの林道を歩き、
13時40分、駐車地。
長年温めてきた計画を完遂できたことに満足。
2023.5.4 『宇佐美』(194m) 娘に春の恵みを!
3日の夕方、
札幌で一人暮らしをしている娘が、
GW休みで帰ってきた。
正月以来だ。
今年1月42歳になった娘は、
全く結婚に興味がなく、
独身生活を謳歌している。
そして私に似て酒好きだ。
こうして帰ってくるといつも一緒に飲む。
3日の夜飲んでいると、
突然娘が言った。
「タラの芽の天ぷらが食べたい」と。
それじゃあ採ってきましょ、
というわけで、
4日は山菜取りと決めた。
三日の朝ゆっくり出て、
栗山町桜山地区の「桜山池」へ。
「桜山池」を遠巻きに周る周遊林道にのり、
途中の伐採地でタラの芽を収穫することにした。
伐採地のような荒れ地にタラの芽が良く出る。
「桜山池」の入口に駐車し、
エゾシカ防護柵を越えて林道に入った。
この林道にはエゾシカゲートはあるものの、
林道ゲートは設置されていない。
しかしここで不法投棄を目にしたことはない。
今後もそれが続いてほしいと、
切に願うしだいだ。
木々の枝には淡い緑の葉が開きだし、
なんとも春らしい雰囲気だ。
そして足下の草地にはつくしが、
一斉に頭をもたげだした。
思えばもう5月で、
長かった週一休みの4月が過ぎ、
余裕のなかった4月を思うと、
5月に入ってこうしてのんびり里山を歩くGWもいいかな・・・
平たんだった林道が高度を上げだすと、
最初の伐採地にタラの芽が現れる。
しかしほとんどが既に採られたあとだ。
根元から芽をもぎ取り、
枯れてしまった木も目立つ。
そんな光景の中に、
木をのこぎりで切ったものが現れた。
手の届かないタラの芽を、
木を切り倒してまで採ろうとするとは。
今年の今さえよければ、
来年以降はどうなってもかまわないという、
全くもって身勝手な所業だ。
こういうことを平気でやってのける輩が、
山に入ってくるんだもの、
山が荒れないわけがない。
スタートして2kmほどで、
林道から藪に入った。
そして短い藪漕ぎで、
三等三角点「宇佐美」。
四季を通じて何度も立ったピークだ。
すぐ林道に下って歩き出す。
しばらく歩いて次の伐採地へ。
その辺りもまた人の手が入って、
むしり取られた枝先、
のこぎりで切られた木が目立つ。
更に歩を進めて行くと、
一ヶ所夕張方面を眺められる伐採地に出る。
『冷水山』や『鳩ノ巣山』の雪はもうすっかり融けてしまった。
そんな山々がこの日は黄砂の影響で、
ぼんやりと霞んで見えていた。
この春はずいぶん黄砂の影響を受けてきた。
全行程の半分を過ぎた頃、
新しい伐採地が現れる。
この辺りだとまだ人の手がわずかしか入っておらず、
タラの芽が結構収穫できた。
そして仕上げは「桜山池」に下る直前だ。
そこで納得いく量を収穫して昼食。
最後は池に下って堤の草原で、
ヨモギの収穫だ。
私は貴重なタラの芽より、
どこにでも無尽蔵に自生している、
雑草のようなヨモギが好きだ。
地位も名誉も金もなく、
ただ雑草のように生きてきた自分が重なる。
帰宅すると女房が手際よく天ぷらにしてくれた。
今回の面倒な山菜処理について、
一言も不平を口にすることはなかった。
そう、今回ばかりは私の希望ではなく、
久しぶりに帰ってきた娘の希望なのだから。
うまくいった!
そして娘よ、突然「タラの芽が食べたい」と言われて、
その翌日腹いっぱい食べさせてやれるのは、
この父くらいだぞ!
2023.5.3 『上田』(126m)~『高岡山』(137m) 魅力的な丘陵地帯
3日の祝日は気温が6月下旬なみ、
との予報だったので、
風通しの良いところを歩こうと、
当別町弁華別に向かった。
弁華別の西側には緩やかな丘陵帯が広がっている。
弁華別で道々から、
「パンケチュウベシナイ川」に沿って伸びる農道に入った。
そして3kmほど走ると、
「五の沢林道」入口となる。
この林道は舗装されており、
石狩市厚田区に抜ける。
「五の沢林道」入口左手に南へ伸びる、
砂利の無名林道が続く。
この日はこの入口を駐車地として、
徒歩で砂利の林道に入った。
この林道にゲートはないが、
広く美しい風景が続くので、
あえて徒歩で侵入した。
すると早速不法投棄だ。
見たくはないが目に入る。
わずかな距離の樹林を抜けると、
一気に前方の視界が開け、
直線的な林道が続く。
そして林道の両側が伐採地となっているので、
とにかく周囲の風景を遮るものがない。
実に良い風景の中を歩いて行くと、
またまた不法投棄だ。
せっかくの風景が台無しだ。
それにしてもこの「自分さえよければ」、
という人間は何とかならないものか?
こういう不法投棄を平気でしておいて、
帰れば善人ぶった生活を送っているかと思うと、
腹が立ってしょうがない。
歩き始めて1kmほどで、
林道横に四等三角点「上田」。
三角点部分が削られず残されたようだ。
その後も直線的な林道が続く。
東側には緑の「石狩平原GCC」が見えている。
そして駐車地より約2km歩いた地点で、
右手の刈りわけ道に入った。
無名林道はその先で笹に覆われ、
進行不能となっているので、
自ずとこの刈りわけに入る。
すぐに小規模送電線が現れ、
その向こうにも広い風景が広がる。
この辺りは伐採地とは思えず、
どういった土地なんだろう?
とにかく私が好む風景が続き、
やがて前方に目指すピークが見えてくる。
最後は刈りわけ道を離れ、
笹薮に入ってピークを目指す。
この笹薮はルートをうまく取ると、
薄めのところを歩ける。
昨秋一度このピークに立っているが、
今回よりかなり笹の濃い部分を登った。
笹をひと漕ぎして、
三等三角点「高岡山」。
昨秋標石周りを笹刈りしたので、
わりときれいなままだった。
ここでエピソードを思い出した。
昨秋ここに立った後、
あるヤマッパーの記事を拝見していると、
「高岡山」という見出しがあった。
そこで開いてみると違うピークを、
「高岡山」と思い込んでいた。
地理院地図で確認すると、
このピークのほぼ北約3kmの地点に、
「137m標高点」が記されている。
どうやらそれを「高岡山」と勘違いしたようだ。
誰かが「高岡山」として軌跡を載せると、
何人もがそれに続く。
皆間違った軌跡をスマホに写しこみ、
それを信じて後に続く。
工夫も努力も何もなく、
ただ人の軌跡を頼りに入山するヤマッパーの滑稽なところであり、
また危険なところでもある。
山中でスマホを落としたら?
あるいはスマホが故障したり電池切れになったら?
恐ろしい話しだ。
もちろんヤマッパーの中には優れた能力、
強靭な体力をもつ登山愛好家もいる。
しかし大半は前述の人をまねるだけだろう。
ヤマッパーさん、
一度立ち止まって自らの立ち位置を確認しては?
身の丈に合った、
自らの山登りを志すようお勧めしたい。
復路でもまた広く美しい風景を堪能し、
途中雪が融けて日が浅い草原に腰を下ろして昼食。
そして不法投棄を横目で見ながら駐車地へ。
この美しい丘陵帯には何度も足を運ぶことになるだろう。
2023.5.2 『幌向炭山』(361m) 気持ちのよい空の下で・・・
今週は月、火曜日の2日間出勤の予定だったが、
仕事のほとんどが先週の金曜日に完了してしまったので、
月曜日に出勤して棚卸しをし、
14時退勤となった。
それで私のGWは2~8日までの7連休となつた。
そして7連休の中で、
Hiromiが2~4日仕事となったので、
同行するのは5~7日の3日間だけだ。
残る日々は単独行動となるため、
まずは燃料代節約を第一に楽しむ。
初日の昨日は自宅から1時間以内の、
栗沢町美流渡に出かけ、
「幌向炭山」に登った。
「幌向炭山」は二等三角点を有する里山で、
栗沢の田園地帯からその姿を眺めると、
緩やかな円錐形で美しい山容だ。
そしてそこにはウドがたくさん自生しているので、
その様子を見に出かけることにした。
通常だとウドはまだ早すぎる。
ところがこの春は、
異常なスピードで融雪が進み、
地表が露出した時期も早まったので、
もしかするともう生え始めたのでは?
と山菜ザックを背負って、
美流渡の林道脇をスタート。
林道の上空には小規模送電線が走っている。
その下をくぐって針葉樹林に入った。
濃い樹林なので下草が育たず、
楽々足を運べる。
ただ、いきなりの急登なので、
ゆっくりゆっくり登って行く。
そして100mほど高度を稼ぐと、
平たんな尾根上となる。
春先はエゾシカのフンが、
まるでじゅうたんを敷き詰めたように広がる尾根だが、
今回はそれほどでもなく、
いったい何があったのか?
明瞭な一本尾根をしばらく進むと、
突然林道の末端に出る。
どこから入ってくるのかは不明だが、
そこで林道が終点となっている。
ここからは車が通ることのない、
平和な林道歩きが始まる。
なかなか雰囲気の良い林道で、
歩くのが楽しい。
途中で一ヶ所、
美流渡の市街地を見渡せるポイントがある。
そこから東奥に「幌向川ダム」が見えている。
ウドが大量に自生する辺りに達したが、
やはりまだ早く、
全く土から顔を出してはいなかった。
なのに今月下旬には成長しすぎて、
食べられなくなってしまうのだから、
植物の成長は恐ろしいくらいに早い。
地形図には記されていない新たな林道は、
その奥に「幌向炭山」の姿がみえてくる。
そして頂上部直下で藪に入った。
取り付き点から尾根の頭までは少々濃い藪も、
すぐに薄くなり、
登るのに支障はない。
ひと登りで二等三角点「幌向炭山」。
まだ葉がわずかしか出ていない木々の向こうに、
遠くの景色が透けい見えている。
美流渡に入った時点では、
多くの雲に覆われていた上空だったが、
気が付くと快晴となっていた。
下山は同ルートを引き返したが、
青空が早春の風景を引き立たせて美しい。
林道脇にはタラの芽が結構出ていた。
タラの芽がそのまま自生しているということ、
それらの木が枯れていないということは、
人が入っていないということだ。
それはそれで大事にしたいものだ。
駐車地に着いてすぐ帰途に着いた。
昼前には帰宅して、
女房と久しぶりに買い物に出かけた。
そこで女房に「とんかつを食べたい」、
と言ったら、
「卵ないっしょ!」。
そう鳥インフルエンザの影響で、
卵が売り場から消えてしまった。
朝一番に並んで買う気にもならないし・・・
2023.4.30 『御園山』(284m) 雨降りしきる中でネギ採り!
昨日の日曜日はまた雨だ。
日曜日の雨は、
4月9日、16日、23日に続き、
これで4週連続となった。
こんな悲劇的な月も珍しいが、
とにかく週一休みしかない、
とっても嫌な4月は過ぎた。
この日は天気予報で、
雨から逃れようがないと覚悟したので、
最初から雨具着用で藪漕ぎと決めた。
そしてギョウジャニンニク採りをすることにした。
Hiromiはギョウジャニンニクなんかに全く興味がないどころか、
むしろ嫌いな植物だ。
どうもニンニク系の香りが苦手なようだ。
それでこの日の企画は拒絶されるかな?
と思ったが、
簡単にOKサインが出され、
ホッ・・・
Hiromiも歳とともに、
以前のようなガツガツ感がなくなり、
まぁるく柔軟になったようだ。
朝Hiromiを迎えに行き、
栗山町南角田の「不動の沢林道」へ。
林道を進んでエゾシカ防護柵手前に駐車。
雨具着用でスタートした。
雨は止む気配なく降り続く。
しかし雨具にヘルメット着用なので、
もう雨はさほど気にならず、
林道から沢筋へ。
そして藪に突入した。
笹に覆われた古い作業道を進み、
適当なところで斜面に取り付く。
笹の密度が増し、
スピードが極端に鈍る。
藪の薄いところではHiromiが前を行くが、
濃くなると私が先に立つ。
濃い笹は長く続かず、
前方の尾根筋に上がると、
丈が低く薄い笹原に変わる。
尾根筋は明瞭で、
誰がつけたかピンテが目立つようになる。
そしてひと登りで、
四等三角点「御園山」。
私の原風景の中の一座だが、
樹木が密生して視界は効かない。
雨は相変わらず降り続くが、
ここでネギ採り開始だ。
ちょっと時期が遅れたものの、
十分食べごろのネギ畑。
こういうことを始めると、
つい夢中になってしまう私だし、
Hiromiを長く待たせてはいけないと、
黙々袋に詰めていく。
ところがこの日は、
Hiromiもまた採ることに熱中した。
Hiromiが山菜採りをここまで真剣にやるとは、
あまりにも意外で驚いてしまった。
Hiromiの協力のおかげで、
30分も採るとレジ袋(大)3つが満杯となった。
そしてこの大量のギョウジャニンニクをどうするか、
と言うと、
全て私のアルバイト先の仲間にあげてしまう。
レジ袋3つをザックに詰めて下山。
濃い笹の中はできることなら歩きたくないので、
近くのゴルフ場に下ろうか、
とも考えたが、
もうシーズンインでGWが重なり、
雨でもプレーしている可能性があるため、
登路と同ルートを下った。
そんな中を歩くと当然ダニがたくさんつく。
それを林道に下りて確認。
と、その前に、
沢筋を歩いていると、
近くの針葉樹林でヒグマが低く唸り声をあげた。
こちらははっきりと鈴を鳴らしているのにねえ。
駐車地に戻り、
後かたずけを始めると、
ようやく雨が上がった。
途中のコンビニで弁当を食べて帰途に着いた。
そして家に帰り、
ギョウジャニンニク大嫌いの、
女房を刺激して波風を立てぬよう、
「全部会社に持っていくやつだから」、
と情けない言い訳をして、
1時間半かけて台所で全て洗った。
一方女房はHiromiの依頼を受け、
2週間前から制作を続けてきた、
トートバッグの完成が目前だった。
そして完成!
夕方の「反省会」に出かける時点で、
女房からHiromiに手渡した。
前にスマホケースを作ってやった時、
赤い革を使って喜ばれたので、
トートバッグも赤だ。
Hiromiも大変気に入ったようでよかった。
トートバッグの制作を終えた女房は、
早速Hiromiから次の依頼である、
二つ目の財布の制作に着手した。
うちの女房はえらい!
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