時折、
「何でここまでひどくなる前に来なかったんだ」と思うことがあります。
たとえば、中学2年生になって、平易な国語の文をスムーズに読めない、読めないから勿論書けない子。
小学5年生になって掛け算の七の段を満足に言えない子。
いずれのケースも、この学年になる前に、もっと早くに手を打っていれば、こんなに苦労しなかったであろうに、と思うのです。
中学2年生でこの状態の子を「絶対に県立高校に入れたいんです」と言われても、そのために
おそらく保護者の方の想像の10倍くらいの学習量をこれから確保しなければならないでしょうし、そうなれば当然費用的にもかなりのものがかかってくるでしょう。
今すでにこうなってしまっているのなら、いまさらここで何を言ってみてもそのことで解決できるわけではありませんから、「県立高校に合格させたい」のであれば、とにかく今日からすぐにこれに着手して前に進む努力を開始しなければなりません。
幸いにして、まだそこまででないのであれば、よくありがちな「わからなくなったら塾に通わせようかと思って」などといった悠長な台詞はこの際吐かず、わからなくなる前に、というよりも、わからない状態を作り出さないように、平素から取り掛かっておくべきであると、これは強く思います。
繰り返しますが「わからなくなってから」では、そこから求められる時間的・費用的なご負担は、平素から何がしかの策を講じていた場合に比べ、格段の差があるものですよ。