普段授業をしていると、比較的成績が良い生徒かそうでないかというのを見分けるのにヒントになるのが、大切なことをメモしているかどうか、ということです。
これはもちろん、ホワイトボードに講師が書いたことをただノードに書き写すという受動的な作業のことではありません。講師が口頭で説明したことで大切なことを書き取るということです。
観察によると、成績がだいたい5段階中平均4以上の生徒は、言われなくても自分で余白にメモを取ることができています。
塾の授業でメモを取れる子は学校でも同じようにできるでしょうし、その反対に、塾の説明を聞いてメモを取れない(取ろうとしない)生徒は学校でも同じでしょう。
メモを取れるか、いや、取るかどうかは、どれだけきちんと話を聞いているか(聞こうとしているか)、また、考えながら説明を聞いているかどうかで変わってきます。
基本的に中学校の先生は板書して説明します。(中には板書せずプリントを配る場合もあります。)
しかし高校に上がると、そこまで丁寧な先生の方がむしろ少なく、ポイントにしろ言葉の意味にしろ、とにかく口頭でどんどん語っていき、板書などしない先生が多いです。(この傾向は文系の科目によくみられます。)
とても大切なことが、意外と口頭で語られることに含まれていることも多いので、それをキャッチできるかどうかは自分の聞き方次第です。!
メモできなかったら、後で勉強しようにも、先生がどこをポイントとして重点を置いていたか分からず、テスト前にも復習しようがありません。
もし、授業中あまりメモをとることをしていないのであれば、明日からちょっと意識してみましょう。
もちろん先生の語ること全てを片っ端から書く必要はありません。大切なところだけでよいのですが、慣れないうちはどこか大切なところが見分けすらつけられないかもしれません。
では、先生たちは大切なことを語る時、どんな風にいうでしょうか。
ポイントとして、以下の点に気をつけてみましょう。
・急に声を大きくして話しはじめたところ。
・ゆっくりはっきりと話しているところ。
・黒板をコンコンとたたいたり、身振り手振りをしつつ話しているところ。
・これから大切なことを言う、ということが予測できるようなフレーズをいう。
例)「いいかい!」 「よく聴いて!」 「ここはポイント!」など
あくまでもこれらは参考例で、中には大切なことでも淡々と語る先生もいるかもしれないので、一概に言えませんが、基本はよ~く先生の言うことを聞く事です。「先生が一番言いたいことは何だろう」と考えながら聴く訓練をすれば、少しずつ大切なことを見分けることができるようになりますよ!