教室には、早くもテストを迎えた生徒たちがいます。
テスト前から連日塾に通いつめて、せっせと勉強に励んでいます。
中には今学期になって通塾し始めた生徒もいますし、以前から通っている生徒もいますが、皆同じ学校の同じ部活のため結束が強く、皆で一丸となって励ましあいながら勉強に励んでいます。
時に自習の時には、遅れ気味の生徒に教えるよう、その科目の得意な生徒に先生役をさせることがあります。(もちろん講師の目から見て、大丈夫な生徒に許可を出しますが)
もちろん講師として聞いていて、先生役生徒の説明がおかしかったり、きちんとできていない場合は、その場に割って入り、正しく説明しなおします。そのように、生徒が友達にどのように教えてあげるのかをそっと聞いていると、どこは分かっていて分かっていないか、先生役生徒の、また生徒役生徒(?)の理解度も掴むことができ、指導時の参考情報も得られます。
あえてこのことを許しているのは意味があります。「教え合う」ということは、体験した人なら誰もが理解できることかもしれませんが、教えている自分自身にとっても大きな勉強になるからです。教えることによって曖昧だった知識が正確になってきますし、より記憶できるようになります。相手が分かるように言うにはどういえばよいか、そんなことを考えたり、声に出して説明することで、より記憶にインプットできます。
テスト直前での教えあいは、時間がとられやすいので、普段の勉強や宿題をこなす時から皆で助け合って協力して勉強をしていくのが理想ではあります。
もし自分自身に得意な科目がある、または暗記をしなければならない科目があるなら、このように教えあってみるのも1つの勉強方とみなして、やってみてはいかがでしょうか。