私立の商業科に通っているある男子塾生がいます。
彼は中学生の初めからずっとACSに通っていて、高校選択の際は、自宅からの通学時間の短さと面倒見のよさをウリにしている私立を考えて、事実その通りの学校を選択して入りました。
毎日が楽しく、充実した高校生活を送っている様子がよく分かって好感が持てますが、問題は、その学校の厳しい部活動のシステムにあります。
といっても、悪い意味での問題ではありません。
良い意味での話です。
その学校は、基本的に全ての生徒が何がしかの部活動に参加しなくてはならないそうで、いわゆる帰宅部は通用しません。
彼はどちらかといえば静かに自分のペースで暮らすタイプなので、今はまだそんな学校の部活のシステムに自らをアジャストさせるのに苦労している段階です。
それでも彼が偉いのは、部活(ちなみに運動部)でへとへとになった体を引きずるように教室にやってきて、21時くらいからその時点で 最も彼が苦手としている科目の復習をして家に帰るという暮らしを、この4月から休むことなく積み重ねていることです。
言うは易しで、これは結構大変なことです。
たった今も、こうした授業を終えて自転車で家路に着いた彼。
今の彼が塾に通う理由は、「高校生用の個別指導塾のメリット」を生かして、ここで勉強することで学校の授業にしっかり付いていく力を養うことと、その結果として好成績を維持し、3年生になった時に少しでも有利な形で大学進学その他の進路に臨む基盤を作ることにあります。
こういう高校生が、この教室には彼以外にもたくさんいます。